挑戦する20代に伴走し続けたい。「キャリトレ」アプリのリニューアル実現に至るまで。
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挑戦する20代に伴走し続けたい。「キャリトレ」アプリのリニューアル実現に至るまで。

2020年12月、挑戦する20代の転職サイト「キャリトレ」のアプリがリニューアルしました。今回のリニューアルは、キャリトレ事業部が掲げるミッション「若者が、未来の自分に誇れるキャリアを。」の実現に向けて行われた施策の一つであり、全社横断の開発組織 スマートデバイス室との連携によって進められました。

今回は、株式会社ビズリーチ 執行役員 CSO(Chief Strategy Officer)を務める枝廣憲さんと、2019年に新卒入社し、現在はスマートデバイス室でエンジニアとして働く櫻吉丈良夫さんにインタビューを行いました。

なお今回は、2019年4月までキャリトレ事業部でマネージャーを務め、現在は人事本部 人事統括室で働く鈴木唯子さんがインタビューを担当しました。キャリトレ事業部在籍当時と比較しながら、リニューアルプロジェクトの経緯や、今後の構想について話を聞きました。

※本記事内の写真の撮影は、ソーシャルディスタンスを保ちながら行いました。


プロフィール

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枝廣 憲/Edahiro Ken
一橋大学を卒業後、2004年に株式会社電通に入社して営業職に従事。大手化粧品メーカーやプロ野球球団、製薬会社のマーケティングなどを担当。大手企業を担当しながらもスタートアップのマーケティングプロジェクトを立ち上げ、社長賞や月間MVPなどを受賞。2012年、株式会社gloopsに転職して、マーケティング本部長、後にCMOに就任。サンフランシスコへの転勤時の出会いをきっかけに、King Digital Entertainmentの日本法人の立ち上げへの参画を決意し、2014年、King Japan設立と同時に代表取締役社長に就任。パズルゲーム「キャンディークラッシュ」などのプロダクト開発・マーケティングを統括。2019年6月、株式会社ビズリーチへ入社。2020年2月、現職に就任し、プロダクトとマーケティングを軸とした事業戦略を統括。


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櫻吉 丈良夫/Sakurakichi Masurao
東北大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻を修了後、2019年4月、株式会社ビズリーチにエンジニア職として新卒入社。全社横断の開発組織 スマートデバイス室にて、モバイルアプリ(iOS)開発を行う。社内向けアプリ、「ビズリーチ」アプリの開発に携わり、現在はプランナー兼エンジニアとして「キャリトレ」アプリを担当。


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鈴木 唯子/Suzuki Yuiko
1988年生まれ、山形県出身。筑波大学を卒業後、株式会社ウェザーニューズで船舶気象アドバイザーを経て、2015年4月にビズリーチ入社。キャリトレ事業部にて採用コンサルタントを2年半担当し、その後カスタマーサポートチームの立ち上げ、マネジメントを務める。現在は、人事本部人事統括室にて人事業務の改善プロジェクト等を担当。


「登録突破率」と「継続利用率」の向上を目指す。

──今回の「キャリトレ」アプリのリニューアルプロジェクトは、どのようなきっかけから始まったのでしょうか?

櫻吉:はじめのきっかけは、僕が枝廣さんにリニューアルの提案をしたことでした。

このプロジェクトが始まる前、僕は、少し前に枝廣さんが主導して進めていた「ビズリーチ」アプリのリニューアル後の改善に携わっていました。定期的な改善に携わることにも大きなやりがいを感じていた一方で、「自分でゼロから企画したい」「今まで携わったことのないサービスの開発にチャレンジしてみたい」という気持ちがどんどん強くなっていきました。

その時にVisionalが開発しているプロダクトを一通り、自分自身もユーザーとして触ってみたのですが、「キャリトレ」を見て、このプロダクトは、特にアプリにおいて、もっと進化していける可能性が大きいと感じました。僕自身が、サービスのメインユーザー層と世代が同じこともあり、「こんな機能があったらいいのに」「こうしたUI/UXを実現したい」というアイデアが次々と湧いてきました。そして、自分なりの考えをまとめて、枝廣さんに、「キャリトレ」アプリをリニューアルしたいと提案しました。

枝廣:櫻吉君が提案してくれた時のことは今でもよく覚えていて、「世の中に、より大きなインパクトを与えられるようなサービスへ進化させたい」という気概に、心を動かされました。あらゆるプロダクトは人が作るものだからこそ、開発者の熱意が大事で、僕としては最大限に重んじたいと思っているからこそ、彼にプロトタイプの作成を依頼しました。

それから彼は、ものすごいスピードで企画案をまとめ、プロトタイプを形にしてくれました。彼の熱量と努力に胸を打たれたのと同時に、この構想をブラッシュアップしていけば大きな成果が見込めると確信して、小出(毅)さん(株式会社ビズリーチ 執行役員 新卒事業部事業部長 兼 キャリトレ事業部事業部長)に話をしにいきました。

──これまで、キャリトレ事業部の開発チームは、B向け(採用企業様向け)のプロダクト開発に注力していた印象がありましたが、今回はC向け(求職者様向け)のプロジェクトですよね。

枝廣:おっしゃるとおり、これまではB側のお客様の要望を優先的にプロダクトに反映させていましたが、ちょうど「ビズリーチ」アプリのリニューアルが一旦落ち着いたタイミングで、小出さんからC側の開発に力を貸して欲しいという話をもらっていました。短期的な売上を追うだけではなく、お客様からの信頼をストックしていくビジネスを実現していかなければいけないよね、と。

そのためには、多くのユーザーに「キャリトレ」に登録していただき、活用し続けてもらう必要があります。そのためには、競合サービスに負けない「キャリトレ」アプリを実現することは絶対に欠かせない要件で、それが櫻吉君の提案と一致しました。

──私がキャリトレ事業部に在籍していた時は、登録開始から登録完了までの「登録突破率」の低さ、および、登録後の「継続利用率」の低さが、大きな課題でした。今回のリニューアルにおいては、具体的にどのような課題があったのでしょうか?

櫻吉:今回僕たちも、その2点を主な課題として設定して、その解決を目指しました。

まず「登録突破率」については、他の世の中の多くのサービスと同じように、サービスに個人情報を登録する前から、試しにいろいろなコンテンツに触れられるよう、登録導線を大きく刷新しました。これまでは、個人情報登録などのプロセスで離脱が起きてしまうケースが多かったのですが、ある程度使ってみて良いと思ったら登録してもらう、という流れに変え、かつ、登録完了までのステップも簡略化しました。

しかし、登録完了までのステップを簡略化してしまうと、経歴をはじめ、ユーザー情報の登録が不十分なユーザーが増えてしまい、そうなると、B側、つまり採用企業様側の体験の質が低下してしまいます。お客様と向き合うキャリトレ事業部のビジネス開発職のみなさんと連携しながら、別の施策でフォローして、ユーザーに定期的に経歴情報の更新を促すなど、C側、B側の双方にとってより良い落としどころを探っていきました。


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転職が、ライフスタイルの一要素となる未来に向けて。

──続いて、今回のリニューアルの構想や具体的な施策についてお聞きします。私がキャリトレ事業部に在籍していた当時は、「レコメンド型」のキャリアサービスを目指していましたが、現在は、どのような構想を掲げているのでしょうか?

櫻吉:その考え方は今も変わらずにベースとしてありますが、加えて、一つ一つの提案を単発のものとして終わらせるのではなく、あらゆる施策である「点」を「線」としてつなげることで、ユーザーに日常的に「キャリトレ」を使い続けて欲しいという想いがあります。だからこそ僕たちが、先ほど少しお話しした「継続利用率」の向上を目指しています。

さらに言えば、一度きりの転職だけではなく、その先に続いていくキャリアを考え続けて欲しい。そして「キャリトレ」は、キャリアについて考える20代に伴走し続けるサービスにならなければいけないと思っています。

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枝廣:これからの時代を生きていくうえでは、より転職が当たり前の選択肢になっていきます。さらに言えば、ライフスタイルの一要素として転職が組み込まれていく未来が訪れると思っています。日々、自身のキャリアについて考え、行動することが習慣化されていく未来において、僕たちは「キャリトレ」アプリを、毎日の生活に欠かせないプロダクトにしていきたいと考えています。

そのために、まずは20代のビジネスパーソンに寄り添い、新しいライフスタイルを提案するアプリを目指さなければいけません。そうした考え方が、今回のリニューアルプロジェクトの核になっています。

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櫻吉:20代のビジネスパーソンの多くは、中長期的なキャリアについて考えるきっかけが少ないばかりか、目の前の仕事が忙しくて、数年後のキャリアについて立ち止まって考える機会が少ない人も多いと思っています。

どのような形のコンテンツであれば、キャリアと向き合うきっかけを提供できるか考えた結果、一つの施策として動画コンテンツに注力していきます。今、多くの20代は、日々の生活のなかで当たり前のように動画コンテンツに触れています。僕たちも、既存のテキストコンテンツだけではなく、動画コンテンツを拡充して、アプリの中に組み込むことで、キャリアについて考えるきっかけを提供し、それを習慣化させていきたいと考えています。

他の例を紹介すると、気軽にキャリア診断を受けて欲しいという想いから、仕事において大切にしている軸などが分かる「ドリブン診断」というコンテンツも用意しました。他にも、記事コンテンツとして「転職ガイド」なども公開しています。共通して意識しているのは、「1回観て終わり」「1回試して終わり」ではなく、毎日使い続けてもらうための施策であることです。

枝廣:リニューアルから約1ヶ月ほどが経ち、既に成果が出ています。改善目標であった「登録突破率」「継続利用率」はそれぞれの指標において目標を大きく上回る数字が叩き出されています。

また、今回のリニューアルにあたり意識したポイントとして、決して単発のプロジェクトで終わらせずに継続的に良い体験を提供し続けようと考え、月2回の定期的な改善を続ける開発体制も構築しました。これは「ビズリーチ」アプリのリニューアルプロジェクトを構築した際の良いポイントを横展開したものであり、作って終わりではなく、いつまでもユーザーに伴走するために、PDCAを回しながらプロダクトを磨き続けていくことを開発チームが意識することで、本当の意味でユーザーのみなさまに寄り添ったプロダクトになると考えているためです。

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──今後、キャリトレ事業にどのように携わっていきたいと考えていますか?

枝廣:今回のプロジェクトを一つのきっかけとして、プロダクト面だけではなく、マーケティング面においても、新しい施策に挑戦していきたいです。例えば、現在、Webでご利用いただいている「キャリトレ」のユーザーには、ぜひアプリも合わせて使っていただきたいと思っています。アプリのダウンロードを促していくとなると、これまでとはマーケティングのやり方を変えていかなければなりません。

また、効率的な新規ユーザーの集客を実現するためには、従来の転職サービスで主流であったフロー型のWeb広告だけに頼っていてはいけないと考えています。キャリトレ事業部のマーケティングチームと連携しながら、記事やYouTube動画などのストック型のコンテンツの拡充を目指していきます。これまでは自然流入の数が決して多くありませんでしたが、並行してSEOにも注力していきます。

櫻吉:また僕たちは、求人票と動画の組み合わせに大きな可能性があると考えています。これまでのテキスト形式の求人票は、企業が伝えたい情報を伝えやすいというメリットはありますが、掲載できる画像の枚数にも限りがあり、ユーザー目線からすると、その会社の雰囲気が分かりにくいというデメリットがあります。しかし動画であれば、その会社やそこで働く社員の様子がリアルに伝わってきます。初めての転職で、不安な気持ちを抱えているユーザーも多いからこそ、その不安を払拭するために、こうした施策を実現できるプロダクトを目指していきたいです。

枝廣:さらに言えば、我々が大学と共同研究を行っていることも含めて、サービス観点だけではなく、先端デバイスやAIに関しても新たな体験や機能を提供できるように日々研究開発を行っています。すぐに結果が出ないものであっても中長期的な目線を併せ持つことが、これからの企業やプロダクトには求められるかと思います。

我々は、そうした未来も見据えながら、まずその先駆けとして、YouTubeのコンテンツを含め、動画をサービス体験の中心に据えたプロダクトづくりに注力していきます。


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新しい世代の社員が、挑戦し続けられる環境づくりに貢献したい。

──今回のプロジェクトを終えて、どのような学びや気付きがありましたか?

枝廣:今回改めて、僕の役割は、新しい世代の社員の熱意や能力をプロダクトの改善につなげること、これに尽きると確信しました。櫻吉君は新卒2年目ですが、SwiftUIの技術力においてはVisionalのエンジニアの中でもトップ3に入ると思いますし、エンジニアとしてコーディングを担うだけではなく、これからは「キャリトレ」アプリのマスタープランナーとして、開発をリードしてくれると期待しています。

Visionalには、彼と同じように高い技術力と志を持つ新しい仲間が次々と集まっているからこそ、僕のようなおじさんにできることは、彼らの挑戦を後押しすることぐらいです。

櫻吉:ありがとうございます。僕は今回のプロジェクトを通して、Visionalの「信じて任せる力」はとてもすごいと改めて感じました。もちろん、それぞれの組織における役割分担が必要なシーンもありますが、枝廣さんや小出さんが、まだ社内で大きな実績のない僕を信じて任せてくれたからこそ、新卒2年目からこのリニューアルプロジェクトに挑戦することができました。経験や知識が及ばなかった分、とても大変な思いもしましたが、任せてもらえたことによって新しく学べたことは非常に多く、感謝しています。

こうした経験を通して、新しい世代の社員が、より果敢にチャレンジできるチームや環境を作りたいです。新卒入社の同期や20卒、21卒の後輩たちにも、どんどんチャレンジしてもらいたいと思っています。

特に「キャリトレ」は20代向けのサービスなので、メインのユーザー層と同じ世代の僕たちや後輩たちが開発を担うことには大きな意義があるはずです。ユーザーと同じ時代を生き、同じように年齢やキャリアを重ねている僕たちが、ユーザーを想いながらプロダクトをアップデートし続けていくことができれば、「キャリトレ」は、いつまでも求められ続けるサービスになると信じています。だからこそ、僕自身も引き続き挑戦しつつも、後輩たちが挑戦しやすくする環境づくりにも貢献していきたいと考えています。

──最後に、次に挑戦したいことについて教えてください。

櫻吉:今回は主にC側のアプリのリニューアルでしたが、次はB側、つまり、「キャリトレ」をご利用いただいている企業のお客様のサービス体験をより良いものにしていきたいです。僕自身、エンジニアという役割を超えて、お客様やビジネス開発職の仲間たちとコミュニケーションを取りながら、「キャリトレ」を、ユーザー・お客様の双方から選ばれるサービスへ進化させていきたいです。

また、いつかは自分自身でゼロから事業づくりに挑戦したいという想いもあります。その実現のためには、今以上に「越境」しながら様々な経験を積み重ねていく必要があり、この会社にはそのチャンスがあると思っています。

枝廣:次々と新しい技術が生まれてくることで開発手法も刷新されていくので、挑戦を通してナレッジや経験を積み上げて、Visionalグループとして「世の中の課題をテクノロジーで解決する」ことを実現し続けたいと思います。

Visionalにはいくつもの事業やサービスがあるので、僕たちがスマートデバイス領域において挑戦したいこと、実現したいことはまだまだあります。これからも各事業部と連携しながら、より良いプロダクトを作り出していきたいです。

大きな構想なくして小さな積み重ねは為されないですし、リスクを取らないことがリスクとなっている今のIT業界で、必要なリスクを見分けた上で挑戦を推し進めることを約束します。


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、人財採用本部・採用マーケティンググループで、「ALL VISIONAL」の運営などを担当している。


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