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目指すのは、新しい物流のプラットフォームの構築。ITの力で、物流業界の革新を支えていく。

この記事では、トラボックス株式会社・プロダクト部について紹介します。

今回、プロダクト部の部長を務める松本修さんにインタビューを行い、トラボックスへのジョインを決めた理由や、プロダクト部の役割、大切にしている価値観などについて聞きました。


プロフィール

松本 修/Matsumoto Osamu
2007年、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科(ロボティクス)を修了。日本SGIに入社しDC事業・大手キャリア向けIP放送事業を担当。2010年、大規模Webサービスに惹かれて株式会社MIXIへ入社、SNS/各種ゲームのバックエンドシステムの開発、インフラ開発に携わる。その後、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(Amazon Web Services)でソリューションアーキテクトを経験し、2021年3月、トラボックス株式会社へ入社。複数の新規事業のプロダクト開発を担当しながら、今後を見据えた技術基盤整備を進めている。


ITの力で新しい価値を作り出していける可能性の大きさに惹かれ、トラボックスへ。

──はじめに、トラボックス、もしくはVisionalとの最初の接点について、また、ジョインすることを決めた理由について教えてください。

遡ると、前職のAWS時代、株式会社ビズリーチのアカウントチームを担当しておりました。当時、私が担当していたいろいろなお客様の中でも、ビズリーチはトップレベルでAWSの活用が進んでおり、その時から、ビズリーチに対してテクノロジーを積極的に活用する先進的な会社というイメージを持っていました。その後、2020年2月にグループ経営体制に移行して、VisionalとしてHR Tech以外にも次々と事業領域を広げているのを外から見ていて、世の中にとって意義のある事業に次々と挑戦する企業としての姿勢に感銘を受けました。

AWSの次のキャリアについて考え始めた時に、南(壮一郎)さん(Visional代表)とお話しする機会をいただきまして、その会話の中で、Visionalにグループインしたトラボックスについていろいろなお話を聞きました。当時、メンバーの方々が運送会社に出向いて課題の深掘りをしたお話を聞いて、物流業界にはアナログな要素が依然として多く残っていることに驚きました。その一方で、IT・ソフトウェアエンジニアリングの力で新しい価値を作り出していける可能性が大きいと感じました。

──実際にトラボックスにジョインして感じたこと、驚いたことなどがあれば教えてください。

入って驚いたのは、トラボックスが20年来にわたって深め続けてきたお客様からの信頼の大きさです。例えば、新しい機能のプロトタイプを作る時、ある程度の深い信頼関係がないと、お客様に試しに使っていただいたり、率直な意見をいただくことが難しいと思うのですが、トラボックスの場合は、もともとお客様との深い繋がりがあり、それを最大限に活かしてモノづくりができる環境があると思いました。

また、例えば、0から立ち上げたスタートアップだったら、プロダクトを作るだけでなく、そのプロダクトを売るための流通網を作って、お客様を新規開拓していく必要がありますが、トラボックスの場合、既に流通網があり、こうした環境は、新しい機能やサービスを開発して世に広めていく上でのとても大きなアドバンテージになると思いました。

──テクノロジーの力と、これまで深め続けてきたお客様との繋がり、この掛け合わせがトラボックスの事業づくりの基盤になっているということですね。

そうですね。これまで20年以上にわたって多くのお客様にご利用いただいている求荷求車サービスを継続的に運営しつつ、この2、3年は、並行して新しいプロダクトづくりにもチャレンジしています。例えば、新しくリリースした請求発行サービスが象徴的なように、お客様の業務の中で私たちのサービスがカバーできる領域はまだまだありますし、今後は、新しい顧客セグメントを開拓しながら、今まで価値を提供できていなかったお客様にも弊社サービスを展開していける可能性もあると思っています。



非連続でダイナミックな成長を実現するために、自由に、大胆にチャレンジしていく。

──プロダクト部として大切にしている考え方について教えてください。

私たちプロダクト部は、職人としてプロダクト開発にのみ徹するのではなく、作り出すプロダクトや機能、もしくは変更が、「本質的な問題解決になっているか?」を問い、コードという梃子が大きく作用するように動いています。会社・事業の進むべき方向性を踏まえた上で、目的、期待値のすり合わせをして、効率的な手段についてプロダクト部のメンバーがそれぞれ考え、提案し、ロードマップを描いていく。そうした組織の在り方を大切にしています。

実際に、プロダクト部のメンバーは、日々の開発現場の中で、「このようにターゲットを定めるのがよいのではないか。」「このような角度から課題を捉えるのがよいのではないか。」と次々と提言してくれます。今後、参画いただく方にも、特定の役割のみを担っていただくというよりも、会社としての全体の方向性を踏まえた上で、自由に発想を広げながら、新しい価値を生み出していってほしいと思っています。

──大きな価値、新しい価値を生み出すためには、社内の職種を越えた連携が不可欠だと思いますが、ビジネス開発職の皆さんとの連携について教えてください。

毎週、ビジネス開発職の皆さんとコミュニケーションする機会を設けていて、目線合わせや情報共有を密に行っています。そうしてお客様の課題の解像度を高めることが大切である一方で、目の前の課題を解決することだけをやっていては、直線的な成長しか実現できないとも考えています。今後、会社・事業として、非連続でダイナミックな成長を実現するためには、別の線を引き始めることも必要で、既存のラインと新しいラインの2つをうまくバランスさせながら開発を進めていく必要があります。

例えば、国が出しているレポートを見ると、国が昨今の物流業界の課題についてどのように捉えているか、物流の在るべき未来についてどのように考えているか、について知ることができます。これを起点として、私たち事業会社は、具体的なソリューションを通して物流業界の課題を直接的に解決していくことができる立場にあるので、自由、かつ大胆に発想しつつ、目指すべき未来の実現とビジネス的な合理性を備えたサービスを生み出す必要があります。

組織の規模が小さいからこそ自由度は高いですし、また、そうした新しいチャレンジをする既存サービスの財政基盤がしっかりと整っていることも、この会社で働く魅力の一つだと思います。

──最後に、これから目指したいことについて教えてください。

近年、DXという言葉が広く使われるようになりましたが、私たちが目指しているのは、既存の仕組みやフローを単純にデジタルに置き換えることではなく、新しい物流のプラットフォームを作っていくことです。

先ほど少しお話ししたように、現時点では、運送会社様の間の取引に絡むお金の流れに関する負が大きいので、金融サービスに注力しています。将来的には、それを核としつつ、次々とサービスを広げ、社会に実装していくことで、運送会社の皆様にとって必要不可欠な物流のプラットフォームになることを目指していきたいです。このプラットフォームを介することで、新しい取引先との繋がりが生まれ、取引がスムーズ&安心になり、より強固な運送会社間の協力体制が作れる、といった新しい価値をお客様に提供していきたいと思っています。

より広い視点で考えると、人口減少に伴って国の生産・消費活動が衰退しないためにも、産業基盤である物流業界はより生産性を高めていく必要があります。そのため、少ない労働力でも物流を支えられるよう、これまで常識として捉えられている業務や連携方法を疑って、ITを最大限に活かした形に変えていく方法が求められていると思います。

現時点ではまだ明確な解がない分、難しいとは思いますが、これまでの業界の慣習に囚われずに、新しいことに次々とチャレンジできるのがこの会社の魅力だと思います。物流という日本にとって大きく切実な課題に真正面から向き合いながら、ダイナミックな挑戦をしたいとお考えの方は、ぜひ私たちと一緒にチャレンジしていただけたら嬉しいです。


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


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