「DEALWATCH AWARDS 2021」受賞。チームの力で実現した「VisionalらしいIPO」を振り返る。
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「DEALWATCH AWARDS 2021」受賞。チームの力で実現した「VisionalらしいIPO」を振り返る。

All Visional

こんにちは、VisionalグループPR/コミュニケーション担当の北見です。

この度、Visionalは、「DEALWATCH AWARDS 2021」(主催:リフィニティブ・ジャパン株式会社「DealWatch」)の株式部門「IPO of the Year」を受賞しました。

「DEALWATCH AWARDS 2021」は、2021年度に国内資本市場において債券や株式を発行した優秀な発行体、海外でオファリングを行った本邦発行体および案件を運営した引受証券会社を称える賞です。

今回、Visionalは、上場時の徹底したマーケティングや、日本企業のグローバルオファリングにおいて最大となる海外配分比率、既存株主以外かつ複数の海外優良投資家からの投資意向を獲得した点などを評価いただきました。2021年4月の株式上場から1年が経ちますが、こうした素晴らしい賞をいただけたことを感謝いたします。

今回は、ビジョナル株式会社 執行役員 CFO 兼 CAOの末藤梨紗子さんに、改めて上場を振り返っていただきながら、受賞にあたって評価いただいたポイントについて、その背景にどのような想いや考えがあったのかを聞きました。


プロフィール

末藤 梨紗子/Suefuji Risako
慶應義塾大学卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社(現:モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)に入社。2010年にゼネラル・エレクトリック(GE)でグローバル・リーダーシップ・プログラムに参加後、マーケティングや経営戦略業務に従事。2016年よりグラクソ・スミスクライン株式会社で財務、経営戦略、コンプライアンスのエグゼクティブを歴任。2019年、株式会社ビズリーチに入社。2020年、ビジョナル株式会社 執行役員 CFO 兼 CAOに就任。


「Visionalにとって最適なIPO」を問い続け、考え抜いて選択したグローバルオファリング。

──「DEALWATCH AWARDS 2021」受賞おめでとうございます。はじめに、受賞の報せを受けた時の感想を教えてください。

率直に、嬉しかったです。上場は、証券会社の皆様や、弁護士、会計士の先生方、既存株主の皆様、そしてVisionalの仲間たちをはじめ、多くの方々と一緒に取り組んだプロジェクトでした。上場にあたり、たくさんの投資家の皆様にもご支援いただきました。今回、このように評価をいただき、プロジェクトに関わった方々が喜んでくださったことも、とても嬉しかったですし、みんなでいただいた「チーム賞」です。

そして、上場は終わりではなく始まりということはよく言われますが、実際に本当にそうでした。上場後、四半期開示やIR活動をしながら、2件の株式取得により新しい仲間がVisionalグループに参画してくださったり、新規事業を発表したり。そして既存事業も成長し続けています。Visionalは日々すごい勢いで変わり続けています。私自身、振り返る間もないまま、そうした変化の日々を駆け抜け続けてきました。今回、賞をいただいたことが、約1年前の上場を振り返る良いきっかけとなりましたし、改めて、ご協力いただいた皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。

──受賞評価ポイントはいくつかありましたが、まずはじめに、グローバルオファリングについて教えてください。Visionalがグローバルオファリングという方法を選択した背景には、どのような想いがあったのでしょうか?

弊社のIPOにおいて当初からグローバルオファリングをすることが決まっていたわけではありませんでした。グローバルオファリングは、費用面においても実務面においても、非常に高い負担がかかってきます。そして、グローバルオファリングという方法を選択せずとも、自社にとって最適なIPOを実現するために創意工夫をされている企業様もたくさんいらっしゃいます。

弊社も、当初は、英文目論見書の作成が必要ない旧臨時報告書方式で海外の投資家にアクセスすることを前提にプロジェクトを進めていましたが、2020年2月、グループ経営体制移行のタイミングで私がCFOに就いてから、改めて「我々は、IPOを通して本質的に何を実現したいのか?」「Visionalにとって最適なIPOとは何か?」について、何度も問い続けました。

IPOはゴールではなく、Visionalがこの先10年、20年と拡大していくうえでの「成長を実現するためのドライバーの1つ」だと私は考えています。Visionalは、「新しい可能性を、次々と。」というグループミッションを掲げていることに象徴されるように、事業成長によって生まれた利益を、次なる可能性を実現するために積極的に再投資していき、中長期的な企業価値向上に努めたいと考えています。今回のIPOにおいては、そうした私たちの考えに賛同くださり、中長期的に支援していただける投資家を新たな株主としてお迎えしたいと考えました。

また、私たちは事業づくりにおいて、海外市場や海外の事業をベンチマークしています。グローバルな視野と豊富な業界知見を持たれている海外機関投資家の方にもご支援いただくことで、事業づくりにおける海外の知見もいただきたいという考えもありました。

こうした想いがあり、VisionalがIPOを通して本当に実現したいことを考え抜いた結果、広く投資家に対して積極的にマーケティングできる手法としてグローバルオファリングを選びました。

──当初は旧臨時報告書方式で上場準備が進んでいた、というお話がありましたが、末藤さんが提案したグローバルオファリングという考えに対して、社内ではどのようなリアクションがありましたか?

上場に向けて数年準備を既に重ねており、グローバルオファリングを選択し得る最後のタイミングで、その考えを南(壮一郎)さん(Visional代表)に伝えたところ、「本当に? とても大変になるけれど、その覚悟はあるのか。」という問いをもらいましたが、自分の想いと覚悟を伝えたところ、「その覚悟を持って挑むならば、任せる。全力でサポートする。」というやりとりをしたのを、鮮明に覚えています。

IPOのプロセスには様々な役割がありますが、創業社長自らが、Visionalについて投資家に直接語ることでパワフルなメッセージを届けることは、南さんにしかできません。新型コロナウイルス感染症により完全なオンラインロードショーであったことも功を奏して、南さんと私は朝日が会議室の窓から差し込むなか、その日何件目か分からない投資家面談を行い、南さんが同じ熱量で向き合い切ってくださったことは、このプロジェクトの中でも印象的なチームワークの一つです。

「ここまでやってくれたから。これは僕の役割分担だから。」というその一言はとても嬉しかったです。そしてその言葉の通り、意見の相違がある場面ももちろんありましたが、プロジェクトを通してどんな時でも信頼して任せてくれる、それぞれがベストを尽くしサポートし合うというスタンスは変わりませんでした。

そして何よりも、実務面において非常に大きな負荷がかかるグローバルオファリングという考えを受けとめ、一緒に挑戦してくださった上場準備チームの皆さんがいてくれたからこそ、実現することができました。

グローバルオファリングという選択肢を取ることはもうないであろうと思っていたあのタイミングでの路線変更は、青天の霹靂だったのではと思います。準備にかかる工数増もそうですが、時間がとても限られていて、それなのに旧臨時報告書方式で考えていた段取りやスケジュールと変わることで、具体的に何をいつまでに対応しなくてはならないかが見えなくなった漠然とした不安感も大きかったと思います。そしてその後検討した数々の取り組みで毎回変更を余儀なくされることも多く本当に大変だったと思いますが、このチームであれば何でも乗り切れると信じていました。

このIPOは、このチーム体制でなかったら実現することはきっとできませんでした。「Oneチーム」として一緒に走り抜けてくださったことに、改めて感謝します。またこのチームで、何か大きなミッションを実現したいですね。きっと、「また!?」と言われると思いますが。

──評価ポイントの中に、「日本企業のグローバルオファリングにおいて最大となる海外配分比率」という項目もありましたが、この背景について教えてください。

私たちとしては、元々ここまで高い比率を想定していたわけではありませんでした。国内外の機関投資家の方々にVisionalのこれまでと目指している未来を紹介した際に、想定していた以上にポジティブなフィードバックとご期待を海外の機関投資家の皆様からいただきました。「目先の利益を最大化するのではなく、中長期的な企業価値向上を目指す」という私たちの経営方針に対して、極めて前向きなコメントをいただいた結果です。

中長期的には、株主構成も変わってくると思いますが、私たちは常に事業に向き合い、結果を出し続けることにコミットしながら、共に歩んでくださる投資家の皆様と未来を創っていきたいと考えています。


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これからIPOを目指すスタートアップ企業様にとっての選択肢と可能性を広げたい。

──今回のIPOは、共同推薦、共同主幹事体制によって実現しました。こうした体制を目指した理由について教えてください。

多様な視点と多様な経験値を結集することで、我々にとって最善のIPOを実現したいという思いからです。推薦証券及び主幹事について、野村證券様と三菱UFJモルガン・スタンレー証券様/モルガン・スタンレーMUFG証券様に共同でお願いをしました。

共同推薦、共同主幹事体制の中で、細かい役割分担はあるものの、弊社を含めた証券会社様との関係において、全員が対等な立場で、パートナーとして、より良いアウトプットを目指すという体制を作りました。

それぞれの立場において、心地良くない局面もあったかと思いますし、証券会社様には前例のないことをお願いしたので相当ご迷惑をおかけしたと思いますが、Visionalの事業の現在とそのポテンシャルや、グループが目指す未来を共に信じてくださり、全面的に支援をくださった「Oneチーム」に心から感謝をしています。

──他に、VisionalらしいIPOの実現のために工夫したポイントはありましたか?

今回、上場時の英文目論見書に記載がありますが、海外の優良機関投資家3社から上場時の株式取得への意向表明「IOI(Indication of interest)」を頂戴しました。日本ではfreee様に続く、2例目となりますが、IPOのマーケティング活動を通して弊社に興味を持ってくださり、IOIを実現できたことは、公開価格への信頼と当社への期待という観点からとても意義深いことでした。

IOIは、海外では浸透している手法でありますが、現時点ではグローバルオファリングとセットの手法ということもあり、日本での事例は多くありません。私たちがこうした手法に挑戦することで、これから上場を目指される日本のスタートアップ企業の皆様が、「こういうやり方もあるんだ!」という選択肢の一つとして浸透していってほしいという想いもあります。これは、南さんが今回のIPOでこだわったポイントの一つでもありました。

他にも、Z Venture Capital様への親引けの実施による国内株式市場での信頼感の醸成や、開示書類上の工夫など、多くの議論を重ねた取り組みはたくさんありますが、今日はこの辺にしておきます。

──今回のIPO自体も、「新しい可能性」の実現へのチャレンジだったのですね。

今回、私たちが上場を目指すにあたって、Visionalにとって最善と思われるIPOを追求することができたのは、今まで上場し道を作ってくださった諸先輩企業様のおかげです。だからこそ私たちも、今回の挑戦を通して、何ができるか、それをどう残せるか、これからIPOを目指されるスタートアップ企業様にとっての選択肢と可能性を広げたいという想いがありました。

それぞれの企業にとって、どのような選択をすることが最善かは異なりますが、私たちの取り組みやその裏にあった想いが、今後、IPOを検討される際の一助になれば幸いです。

弊社も上場してまだ1年、上場企業としては歴史が始まったばかりです。この1年においては、IPOで戦略的に実現したことは、私たちにとって最善だったと思いますが、さらに時間が経過したのちに、どう考えるかは、まだ分かりませんね。

──今後、Visionalとして、どんなことに挑戦していきたいですか?

直接的な回答になっていないかもしれないのですが、上場を経ての感想として、見える世界はあまり変わらなかったというのが今思う本音です。もちろん、四半期開示や投資家の皆様との継続的な対話、株価による評価というのが常について回りますが、だからと言って、経営のスタイルが上場前後で変わったわけではありません。

これはある意味ですごくポジティブなことだと捉えています。でも同時に、上場したからこそ広がった選択肢と可能性もあるので、せっかく上場したからこそ、積極的な資本市場の活用をしていきたいという思いはあります。

また、スタートアップならではの素早い意思決定やアジャイルな経営スタイルを保ちながら、大きくなっていく組織のサステナブルな体制強化をしていきたいと思っています。グループ経営体制における適切な内部統制機能の水準の設定もそうですし、日々一緒に頑張る仲間たちがキャリアを築ける、成長し続けられる、変わり続けられる環境づくりもそうです。仲間と一緒に、見たことがない景色を見ることを、これからもとても楽しみにしています。


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今回、2010年に初の資金調達としてビズリーチにご出資いただいたJAFCO様、2016年にご出資いただき、その後の求人検索エンジン「スタンバイ」におけるZホールディングスとの業務提携や合弁会社設立の機会を提供いただいたZ Venture Capital様(2016年当時:YJキャピタル)からも、コメントをいただきました。


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藤井 淳史 氏(ジャフコ グループ株式会社
「IPO of the Year」受賞おめでとうございます。2010年のご出資当時、マンションの1室に志を共にする素晴らしいメンバーが熱量をもって集っていた光景は忘れられません。その後、現在に至るまでVisionalの掲げるMission、Valueは一切ブレることがありませんでした。昨年の素晴らしいIPOは、そのようなVisionalの姿勢や組織としての強さ、実現力が世界の投資家に認められたものであると思います。今後も歴史に残る新しい価値を創造されていくことを楽しみにしています。


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堀 新一郎 氏(Z Venture Capital株式会社 代表取締役社長
DEALWATCH AWARDS「IPO of the Year」受賞おめでとうございます!
今回の受賞は、Visionalの社員皆さんが新たな可能性を求め挑戦を積み重ねてきた結晶だと思います。投資家として歴史の1ページにともに名を刻めたことに感謝の意を表しつつ、これからVisionalの皆さんが創っていく壮大な「社会にインパクトを与え続ける」物語を、引き続き株主として楽しみにさせていただきます。


藤井様、堀様ありがとうございました。

今回の取材を通して、VisionalのIPOの裏側にあった背景や想いを、改めてより深く知ることができました。Visionalにとって最善と思われるIPOとは何かを問い続け、社内外のプロジェクトに携わってくださった仲間とともに実現したブレイクスルーは、まさにVisionalが大切にしているバリューそのものだと感じました。

私たちもそうだったように、これから上場を検討される日本のスタートアップ企業の皆様の選択肢と可能性を広げるきっかけにもなれたらと話していた末藤さんのお話が印象的でしたが、今回の記事が少しでもその一助になりましたら幸いです。


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この記事の執筆担当者

北見 友見/ Kitami Tomomi
慶應義塾大学商学部卒業後、総合PR会社・株式会社ベクトルに新卒入社。営業~コンサルティングなどを経験した後、営業局長を務める。自社グループ広報も兼任。2020年、ビジョナル株式会社へ入社。現在は、社長室グループコミュニケーショングループのマネージャーを務め、グループPR、インターナルコミュニケーション、リスクコミュニケーションをはじめコミュニケーション活動全般を担当。


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