13年間アメリカで暮らしていた私が、ビズリーチにエンジニアとして入社を決めた理由
今回は、2020年10月にエンジニア職として新卒入社予定の水谷友絵さんに、ビズリーチに入社を決めた理由を語ってもらいました。
※本記事は、2019年7月31日に、前身ブログ「Reach One」で公開したものを、一部編集した上で転載したものです。
プロフィール
水谷 友絵/ Mizutani Tomoe
1998年生まれ。三重県出身。8歳で渡米し、約10年間ハワイのホノルルで暮らした後、イェール大学へ進学。専攻はコンピューターサイエンス。2020年10月、エンジニア職として株式会社ビズリーチに新卒入社を予定しており、2019年6月から10週間、インターンに参加している。
イェール大学で学んだ、コンピューターサイエンスの奥深さ
──水谷さんは現在、コネチカット州のイェール大学に在学中ですよね。
はい、もともとの生まれは日本ですが、8歳からハワイで暮らし始め、現在は東海岸のイェール大学に進学して寮で暮らしています。
──イェール大学では、どのようなことを学んでいるのですか?
コンピューターサイエンス(以下、CS)を専攻しています。CSを専攻したきっかけは、大学1年生の時に受けたプログラミングの授業です。自分で書いたプログラムによって、Webプロダクトを動かすことに面白さを感じ、この領域に興味を持ちました。
いざ専攻を決めて勉強を進めていくと、CSはプログラミングだけではなく、横にも縦にも広い学問領域と関連していることに気付きました。これからITと他業界の学際的な分野がさらに発展していくことを考えると、軸となるエンジニアリングについて学ぶことの重要性を感じました。
現在は、主にアルゴリズムや計算理論といったCSの理論的な側面を勉強しています。たとえば、AIの授業ではプレーヤーと1対1で対戦するゲームなどについて学びました。日本でもプロ棋士とAIの対局が話題になったことがありましたが、授業では、AIが次の一手を決める仕組みなどについて勉強しました。昔からゲームが好きだったので授業を履修してみたのですが、どんどんAIの面白さにはまっていきました。
今一番興味を持っているのは、自然言語処理という、人が話すような言葉をAIに理解させる分野です。自分がバイリンガルなこともあり、もともと言語には興味があったので、言語を計量的に考える分野に面白さを感じています。
──イェール大学の魅力について教えてください。
イェール大学には毎年2,000ほどの授業数があり、専門分野以外にも興味がある授業を自由に履修できるところが魅力的です。履修した授業の中で特に印象的だったのが、「アメリカの建築史と都市化」です。なかなか珍しい授業内容ですよね。
その授業ではアメリカの都市の成長を、建築を通して勉強します。感動したのは、それぞれの建物には、街という空間における役割があることでした。
例を挙げると、1940年代の高層ビルは縦軸の拡張で権力を表現しますが、1階部分を開放しリテールにすることで街ゆく人々との調和を図ります。住む人々を中心に据えた街づくりは、働く人を中心とした組織づくりに似ている気がします。私はこの授業を受けたことで、 ビズリーチに入社してHR事業に関わったとしたら、働く人々が交流するための「空間づくり」を意識しながらプロダクト作りをしたいと思うようになりました。
大学の友人たちと。
ビズリーチを選んだのは、「個性」を尊重している会社だから
──就職を考えるにあたって、日本の企業に興味を持ったのはなぜですか?
私は、もともと「自分にしかできないことをしたい」という気持ちを強く持っていました。そして、自分が学んできたことや経験してきたことを活かすことで、会社の成長に寄与できるのは、今後「多様性」を求められる日本だと考えました。
私は日本人の母親に育てられながらもアメリカでずっと過ごしてきたので、考え方や価値観がハイブリットなところがあります。そうした自分ならではの経験を活かして新しい提案ができるのではないかと思い、日本の企業への就職を選択肢として考えました。
業界でいうと、HR業界を中心に企業を探していました。「多様性」が求められるこの時代において、日本には、「働く」ことに関する課題が小さいものから大きなものまで数多くあると思っています。そこで海外のやり方を模倣するだけでなく、日本独自の文脈の中で考え方そのものから改善する余地があることに面白さを感じています。
──ビズリーチを知った経緯について教えてください。
サンフランシスコで開かれた、日本で働きたい人を対象とした就活フェアに参加して初めて知りました。就活フェアでは、外資系や大手などいろいろな会社の話も聞きましたが、ビズリーチが一番「人」を大切にしている印象を受けました。
──「人」を大切にしていると感じた理由について教えてください。
その就活フェアには竹内真さん(現・ビジョナル株式会社 取締役CTO)が来られて、1時間ほどじっくりお話しする機会があったんです。その時に、ビズリーチは社員一人一人の強みを活かしている会社であると思いました。他の企業は、組織に合わせて社員を育成する印象が強かったのですが、ビズリーチは一人一人の「個性」を尊重していると感じました。
海外採用の考え方も、ただ単に優秀な人材を海外から連れてこようというのではなく、海外採用した仲間が現場に入ることの意味まで考えていることに感銘を受けました。それは、組織やそこで働く「人」を大切に考えているからこそだと感じたんです。また、他にもいろいろなお話を聞けたことで、自分自身が日本の企業で働く意味を改めて考えるきっかけもいただけました。
エンジニアリングを軸に、幅広く活躍できる人材を目指す
──現在、水谷さんは、ビズリーチのインターンに参加していますが、どのような仕事に取り組んでいるのでしょうか?
インターン期間の内、7週間はエンジニアとしてWebアプリを開発しています。フロントは主にType ScriptでAngular Framework、バックエンドはScalaでPlay Frameworkを使っています。開発手法はWeb開発と相性の良いスクラムを採用していて、木曜日を基点に1週間ごとに開発を進めています。インターン生にとって、柔軟性の高いスクラムの経験は、様々な知識・スキルを磨くのに特に有効だと感じました。
残りの3週間はAI室でインターンする予定です。ビズリーチにはテキストデータを扱う事業が多いので、自然言語処理がどのように応用されているのか興味があります。AI室で着手したタスクは大学に戻ってからも引き続き、卒業研究と関連付けたいです。また、AI室の構成やタスク内容を理解することで、自分がエンジニアとして入社した際には、AI室と円滑なコミュニケーションが図れると思っています。
──実際にビズリーチでインターンとして働いてみて、何か感じたことはありますか?
ビズリーチは、エンジニアにとって働きやすい環境がとても整っていると感じます。たとえば、エンジニアの方々は、担当するプロジェクトだけでなく、職場全体のデベロッパーエクスペリエンスを向上するための時間を取っています。
エンジニアの方々のバックグラウンドも様々で、一緒に働いていてとても面白いです。機械学習の専門家、OSSコミッターやゲーム会社出身の方など、同じエンジニアでも全く異なる思考法やパッションを持った人がいて、話していて新鮮な気分になります。自分の今後のキャリアを考えていく上でも、とても刺激的な体験です。
それから、先日メンターの方から、「ビズリーチのエンジニアが登壇するので、ぜひ見てきなよ。」と声をかけていただき、「Scala Matsuri」というカンファレンスに参加してきました。インターン生である私を含め、惜しみなく社員の学習や成長をサポートしてくれていると感じました。また、役職を問わずフラットに意見交換しやすい職場は、「人」を大切にするビズリーチのカルチャーをよく表していると思います。
──ビズリーチに入社して、どのようなことに挑戦してみたいですか?
まずは、エンジニアとしての知識をしっかり身に付けられるように頑張りたいと思います。エンジニアは、これまでにない価値を生み出すことや、解決策を導き出す力が身につけられる仕事です。だからこそ、自分自身のエンジニアとしての能力を高めていきたいですね。
そして将来的には、エンジニアの経験を活かしながら、マネージメントや人事、経営など、幅広く活躍できる人を目指していきたいです。
──最後に、2020年秋の入社を控えた今の気持ちを聞かせてください。
「ビズリーチ」や「HRMOS」など、世の中の革新を支えるプロダクトに携わっていけることを、今からとても楽しみにしています。現在の日本社会は、生産性の問題や人口減少など、「働く」ことに関する課題を数多く抱えていますが、ビズリーチ社のプロダクトは世の中を良い方向へ導く力があると確信しています。だからこそ、この会社の中で、自分自身が少しでも良い影響を与えることができたら、と思っています。
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