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価値ある事業を未来につなげる。「ビズリーチ・サクシード」の今とこれから。

※本記事は、2019年12月19日に、前身ブログ「Reach One」で公開したものを、一部編集した上で転載したものです。


2017年11月にリリースした事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」。おかげさまでリリースから2年が経ち、M&Aプラットフォームとして日本最大級の案件数を取り扱うサービスへと成長することができました。

今回は、「ビズリーチ・サクシード」立ち上げの責任者であり、2020年8月より事業承継M&A事業部の事業部長を務める前田洋平さんに、サービスが生まれた背景や、この事業に懸ける想い、そして、今後の展望について話を聞きました。


プロフィール

前田 洋平/Maeda Yohei
ニューヨーク州立大学卒業。新卒で大手IT企業へ入社し、エンジニアとして基幹システムの開発を担当。2011年、まだ社員が十数名だった株式会社ビズリーチへ入社。ビズリーチ事業や、新規事業、海外事業の立ち上げを担当。その後、事業承継M&A事業部 部長として、事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」のサービス設計やビジネス開発を行う。


日本社会の大きな課題となっている「後継者不足」を解決したい

──さっそくですが、「ビズリーチ・サクシード」はどのようなサービスなのか、教えてください。

「ビズリーチ・サクシード」は、事業承継を検討している企業(以下、譲渡企業)様と、譲り受けを検討している企業(以下、譲り受け企業)様を結びつける、事業承継M&Aのプラットフォームです。譲渡企業様は匿名で事業の概要を登録でき、譲り受け企業様はその情報を検索・閲覧し、興味を持った譲渡企業様へ直接アプローチができます。

これまで中小企業がM&Aを検討する際の選択肢は、地元の金融機関などが持っている情報に限られていました。しかし、「ビズリーチ・サクシード」をご利用いただくことで、候補となる譲り受け企業様の数が劇的に増えます。このようにして、承継案件の情報をオンラインで可視化することによって、経営者の方々の選択肢と可能性を広げるお手伝いをさせていただいています。

また、全ての登録企業様について私たちが事前に審査を行い、審査を通過した企業様のみが事業承継の情報を閲覧できます。そのため秘匿性が高い情報のやりとりに関して安心してご利用いただけるのが、「ビズリーチ・サクシード」の大きな特徴の一つになっています。

──前田さんは「ビズリーチ・サクシード」に立ち上げ段階から関わっていますが、このサービスを立ち上げることになったのは、どのような背景からですか?

ハイクラス転職サイト「ビズリーチ」が、都市部のみならず全国の中小企業様の採用支援を行うなかで、後継者が不足している現実に触れる機会が多くありました。 経済産業省の発表でも、2025年には約245万人の中小企業経営者が70歳以上になり、その半数にあたる127万社が後継者不在による「廃業予備軍になっている」ことが報じられるほど、後継者不足は日本社会が抱える大きな課題です。既に毎年、黒字経営にもかかわらず後継者不在で廃業している企業が多くあります。

その課題をサービスや事業を通じて解決したいという想いから、「ビズリーチ・サクシード」はスタートしました。

──株式会社ビズリーチ内で新規事業として始めたことによるメリットはありましたか?

ビズリーチはもともと採用支援の事業を通して、事業承継M&Aについての情報に詳しい各地域の銀行などといくつもつながりがあったので、リレーションをとり情報を得やすかったという明確なメリットがありました。またビズリーチが提供している採用、転職のためのプラットフォーム作りの経験が、企業と企業のマッチングに活かせることも、大きな優位性だと思っています。


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「ビズリーチ・サクシード」のサービスサイト(2020年10月)


リリース後、まさに市場から求められていたサービスだと実感

──「ビズリーチ・サクシード」の立ち上げ当初は、どのようなことを意識されていたのですか?

当初はとにかくプラットフォームとして機能することを第一の目標にしました。必死に譲渡企業様と譲り受け企業様の数を増やし、M&Aのきっかけとなる「場づくり」を意識してプロダクトを作りました。

──やはりはじめは、登録してくださる企業様を探すのは苦労しましたか?

それが、思っていたよりスムーズだったんですよ。リリース当初から多くのメディアに取り上げていただき、想定していたよりも大きな反響がありました。譲渡したい企業様だけではなく、譲り受けたいという企業様も想像以上に多くいらっしゃって、事業案件を可視化するこのサービスは、まさに市場に求められていたのだと確信しました。立ち上げ当初から、「ビズリーチ・サクシード」のポテンシャルの高さを肌で感じることができましたね。

──実際にサービスを利用したM&Aの成約は生まれたのでしょうか?

はい。リリースして半年後に数件のM&Aが成約し、その後もコンスタントに毎月成約いただいています。初めて成約した時は、正直ホッとしました。 立ち上げ当初から反響が良かったものの、やはり実際にM&Aが決まるまでは、このサービスが社会から必要とされているのか仮説の域を抜けていませんでしたから。実際に成約があったことで、このサービスが実現可能なビジネスモデルだと立証できて、本当に嬉しかったです。

──その後は、どのようなことを目標に掲げて成長していったのですか?

次のフェーズとして、企業様同士の出会いを最大化させることに振り切りました。 成約の手前の、経営者様同士の面談の数を増やしていければ、おのずと成約する事例も増えていくはずなので、その面談の数を増やすことを目標としました。

そのためには、全国のできるだけ多くの企業様にご登録いただかなければならないので、チームの人数を増やす必要がありました。創業時から「事業づくりは、仲間づくり」という考えを大切にしているビズリーチなので、自分たちで一緒に働く新しい仲間を探しながら、「ビズリーチ・サクシード」を成長させていきました。6名からスタートした事業部が、2019年12月の時点では30名ほどになっています。


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一人一人の「経営者」に寄り添っていきたい

──現在、「ビズリーチ・サクシード」が向き合っている課題はどのようなものですか?

リリースから2年経ち、出会いを増やすだけではなく、その後の成約までの取引をスムーズに行うための手助けができるサービスへの進化が求められていると感じています。

今までは経営者同士の面談が決まった後に、私たちが関わることはあまりありませんでしたが、現在は面談後のやりとりが円滑になるためのツールを開発しています。成約までのプロセスを可視化し、経営者同士の面談の後に生じる課題についてより理解を深めていくことで、どのようなお手伝いができるのかを探っていきたいと思っています。

──将来的に、実現していきたいビジョンについて教えてください。

M&Aと聞くと「会社を乗っ取られる」といったマイナスのイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし、そのような敵対的なM&Aは実は非常に少なく、お互いが満足した上での友好的なM&Aが多いんです。それに、M&Aは、多くの方が考えているほど難しいものではありません。

とはいえ、法務、財務、税務などの専門的な知識は当然必要になってきます。私たちとして、そこに関してのフォローができる体制を作っていかなければいけないと思っています。

また、現状のM&Aは着手金や中間金、成功報酬などの費用がかかるケースが一般的です。大手企業ならば問題ないかもしれませんが、事業承継を考えている中小企業にとっては負担が大きく、M&Aを難しくしているケースもあります。

現在「ビズリーチ・サクシード」では、譲渡企業様は完全に無料でご利用できるシステムになっていますが、ビズリーチ社が持っているテクノロジーを活かした機能の提供など、会社のリソースを最大限に活用し、私たちにしかできないアプローチで、より簡便でハードルの低い事業M&Aの新しいスタイル、世界観を作り上げていきたいと思います。

──お話を聞いていると、前田さんが事業承継M&Aへ懸ける強い想いを感じます。

実は私の父も会社を経営していて、最近事業承継を行いました。小さな事務所で机一つからスタートし、徐々に事務所が大きくなっていく様子を近くで見ていて、子ども心にその様がかっこ良いと思ったんです。自分も将来は事務所を継ぐか、起業をして会社を持ちたいと思うようになりました。結局父の会社を継ぐことはありませんでしたが、起業して「経営者」になりたいという気持ちに変わりはありません。

──今も起業を目指しているのですか?

そうですね。経営者になるという想いは持ち続けています。今は事業をリードする立場で「ビズリーチ・サクシード」を経営しているので、今の役割が自分の未来につながっていると信じていますし、想像していた自分を超える存在になりえる機会だとポジティブに捉えてます。

また、この事業を通して、経営者の方々をサポートすることに、とてもやりがいを感じています。だからこそ、「ビズリーチ・サクシード」をもっと進化させて、経営者の方々の悩みをより解決できるサービスにしていきたいと思っています。

──本日はどうもありがとうございました!


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