お客様が使いたくなるBtoBサービスをつくる。「HRMOSタレントマネジメント」開発にかける想い。
今回は、HRMOSプロダクト本部タレントマネジメントプロダクト部の部長を務める安積健太さんに「パーソナルヒストリーインタビュー」を行いました。
これまでの歩みを振り返りながら、安積さんが大切にしている価値観や信条に迫りました。
※トップ写真を含めた記事内の写真は、撮影時のみマスクを外して撮影を行っています。
プロフィール
安積 健太/Asaka Kenta
早稲田大学商学部卒業後、大手証券会社に入社。株式や債券の営業に携わる。2004年に、株式会社ワークスアプリケーションズに入社。会計パッケージ開発を経てERPパッケージ「HUE」の立ち上げに携わり、UI/UX Dept.のVice Presidentを務める。2020年7月、株式会社ビズリーチに入社。現在は、HRMOSプロダクト本部 タレントマネジメントプロダクト部 部長として、開発マネジメントやプロダクトマネジメントを担当している。
お客様にとって価値あるプロダクトをつくり続けたい。
──はじめに、これまでの経歴について教えてください。
モノづくりのキャリアをスタートさせたのは、前職のワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)です。新卒では大手証券会社へ就職したのですが、営業職としてお客様と向き合うなかで、「この商品は、本当にお客様にとって価値あるものなのか?」「自分は自信を持ってこの商品をお客様に提案できるのか?」と違和感を持つようになりました。
そして、この先の長い自分のキャリアを考えた時に、「自分が自信を持って提供できる商品を、自分の手で作りたい」と考え、作る側へキャリアチェンジすることを視野に入れて転職活動をし、そのなかで出会ったのがワークスでした。
ワークスは、自社でプロダクトを持っており、かつ自社で開発をしていること、そしてエンジニア未経験者でもモノづくりにチャレンジするチャンスがあったことが入社の決め手となりました。
はじめは、5ヶ月間の研修を経て、会計パッケージシステムの開発を担当しました。そして、エンジニアマネージャー、PdM、UI/UXデザインリードとプロダクト開発に関わる複数の役割を経験しながら、既存事業のグロースや新規事業の立ち上げをはじめとした幅広い業務に携わっていました。
ワークスでは、エンジニア自身がプロダクトの価値を描き、自らその価値について仮説検証していくプロセスを大切にしていました。希望すれば、エンジニア自らお客様との打ち合わせに同席して直接対話をすることができました。そのような点は、Visionalにも通じるところがあると思います。
長く携わってきたのはプロダクトマネジメントやプロダクトデザインになりますが、そうした経験から、お客様は業務に対するプロでありながらも、必ずしも抱えている課題解決の答えを持っているわけでない、だからこそプロダクトを提供する側が「お客様にとって価値あるプロダクトとは何か?」を問い続け、責任を持ってプロダクトの未来を描くことが重要だと考えるようになりました。
──安積さんは、BtoBサービス開発のどういった点に面白さを感じていますか?
toCサービスとの比較になりますが、toCサービスは自分で選んで使いたいから使う、つまり、自分に主体性がありますよね。一方でtoBサービスは、自分がシステム導入の決裁に関わることは少ないと思います。会社として決められたものを使うことがほとんどです。
toBサービスの中でも業務システムは、業務が遂行できることが最重視されます。その反面、利用者の使い勝手や利便性は二の次にされることが多いかと思います。
たとえば、人事や経理などの担当の方は、毎日のように長ければ8時間もPCの前に座って仕事をしていますが、業務システムを使うなかで不便に感じることや、もどかしい思いをすることが何度も起きていると思います。とはいえ、仕事だから使わざるを得ない。
「仕事だから使わざるを得ない」ではなく、率先して「使いたい!」と思ってもらえる、ユーザーに寄り添ったプロダクトをtoBサービスはまだまだ提供できていないのでは、と思うんですよね。
導入決裁者の方も当然、利用する社員の方々に喜んでほしいと思っているはず。その想いに応えられるプロダクト、人事の方や社員の方が知り合いに薦めたくなるようなプロダクトをつくりたいですね。
toBサービスはまだまだそういったシステムが少ないからこそ、チャレンジする価値と面白さがあると感じています。
サービスを提供する自分たちが「ヒトの可能性」を引き出す組織でありたい。
──どのようなきっかけでVisionalへの転職を決めたのでしょうか?
ワークスでのプロジェクトに区切りがついたタイミングで、ビズリーチから声をかけてもらったのがきっかけです。当時、転職サイトの「ビズリーチ」はもちろん知っていましたが、それ以外のサービスについて詳しく知っていたわけではありませんでした。
私自身、次のステージにおいても、BtoB領域で新たな課題解決にチャレンジできるプロダクトに携わりたいと考えており、ビズリーチの社員からお話を聞いていくなかで、「労働力不足、人材流動化が進むなかで、日本のキャリア、企業における人材活用の在り方を動かしていこう」「大きな社会の課題に真剣に取り組もう」という想いを感じました。また、HR Tech領域のプロダクトをしっかりとつくることに対する強い意思も感じましたね。
そして選考中に「HRMOS」のエンジニア、PdMと話し、「HRMOS」の「ヒトの可能性を引き出す」という世界観や、その先にある株式会社ビズリーチが掲げる「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」というミッションの実現に社員全員で向かっていることも実感しました。
モノづくりへの社員の向き合い方についても、Visionalグループは「お客様の本質的課題解決」というバリューを大切にしていて、自分と同じ価値観を持った人たちが集まっていると感じたので、ここでならチャレンジしたいと思い、入社を決めました。
──「HRMOS」タレントマネジメントプロダクト部の部長として、現在の組織はどう見えていますか?
「お客様にちゃんと価値を届けたい」という意思を持って、自身の持つエンジニアとしての技術や知識を活用したいという考え方を持ったメンバーが多いと思います。
とはいえ、私がタレントマネジメントプロダクト部にマネージャーとして加わった2021年2月当時は、チームメンバー間でプロダクトに対する考え方にズレが生じており、自分たちがお客様に提供すべき価値は何なのか、組織としてどの方向に進めば良いのか、もがいている状況でした。
実現したいビジョンは共通して持っているものの、この状況を打破するために、どのような道を辿るべきかについては、全員が同じ共通認識を持ち続けることが大切だと考えています。そこで、マネージャー陣はもちろん、チームメンバー全員と自分たちのゴールを定めるための対話を行いました。そのやりとりの過程が今現在のチームとしての強さになってると思います。
私たちが今開発しているタレントマネジメントシステムは、従業員一人ひとりの強みや想いを引き出すことで、組織をより良い状態へと導くためのものです。そんなサービスをつくっている自分たち自身が、まずはメンバーの可能性や想いを引き出し、全員が活躍する組織でありたいですね。
──今後のミッションを教えてください。
まずは、先ほどお話しした組織づくりです。タレントマネジメントプロダクト部の部長として、プロダクトの成長を加速できるように、組織自体も進化していかなければなりません。
私一人でできることには限界がありますし、マネージャー陣とチームメンバーの協力があってこそ大きな進化に繋がると考えています。この点については、対話を大切にしながら取り組んでいきます。
そして、自分たちがつくったプロダクトを通してお客様に価値を提供し続けていくためには、他職種との連携も更に強めなければならないと思っています。Visionalには、「お客様の本質的課題解決」を実現するために、職種という垣根を越えて、お互いに背中を預け合える頼もしい仲間が数多く集まっています。今後、これまで以上にプロダクトを大きく進化させていくために、日々お客様と向き合うビジネス開発職の仲間との連携をより強固なものにしていきたいと思っています。
何よりも、まずはお客様にサービスを届けるビジネス開発職の仲間たちが、自信を持って「HRMOS」をお客様へ届けてほしい。そのためには、私たちプロダクト開発者も、ビジネス開発職の仲間たちと同じ解像度でお客様の課題を理解したうえで、プロダクトを進化させていかなければならないと思っています。
──最後に、今後、「HRMOS」をどのようなサービスへと進化させていきたいですか?
私たちは、「ヒトの可能性を、引き出せる社会へ。」をミッションとして掲げ、従業員にとっても会社にとっても価値あるシステムをつくっているところです。プロダクトを提供する側の私たちも、そして、その先のお客様も、全員が「HRMOS」を人に薦めたくなるようなプロダクトへ進化させたいです。
まだまだ道半ばで仲間も足りていません。ぜひ私たちの想いに共感できる方がいらっしゃったら、一緒にプロダクトをつくっていきましょう。
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この記事の執筆担当者
森嶋 麻友/Morishima Mayu
静岡県出身。スマートフォンアプリを開発するスタートアップにて、管理部門立ち上げを経験した後に、2017年、株式会社ビズリーチへ入社。採用組織にて、ソーサーグループの立ち上げを経験し、エンジニア採用の母集団形成を担当。現在は、人事本部人財採用部にて、テックブランディングなどを担当している。
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