見出し画像

日本の「キャリアインフラ」になるために。今後の広域展開に向け、関西オフィスが担う役割とは?

この記事では、ビズリーチ事業部の関西オフィスについて紹介します。

関西オフィスのオフィス長を務める北野良祐さんにインタビューを行ない、関西オフィスのこれまでの変遷や、今後の展望について聞きました。

※トップ写真を含めた記事内の写真は、撮影時のみマスクを外して撮影を行なっています。


プロフィール

北野 良祐/Kitano Ryousuke
大学在学中に起業。その後、外資系ドリンクメーカー、大手総合人材サービス会社を経て、2011年、ダイレクトリクルーティング推進部の立ち上げと同時に株式会社ビズリーチに参画。現在は、関西マーケットにダイレクト・リクルーティングを広めるべく、関西オフィス支社長として、顧客の採用コンサルティングを行いながら、メンバーの育成およびマネジメントに従事。


本気でサービスを展開していくために、「関西拠点」ではなく「関西オフィス」をつくる。

──北野さんは、起業や大手人材企業を経て、2011年に株式会社ビズリーチに入社していますが、はじめに、ビズリーチへのジョインを決めた理由について教えてください。

これから先の長いキャリアにおける自分の成長を見据えた時に、インターネットやテクノロジーに触れているかいないかで大きな差が出るんだろうなと考えていたところ、たまたまご縁があって出会ったのがビズリーチでした。

当時はまだ20名前後の規模でしたが、既に、豊富な経験を持つ経営メンバーが集まっていて、こうしたスタートアップは珍しいなと思いましたね。当時の私は、IT系の企業で働いたことはありませんでしたが、HRとITを掛け合わせたビズリーチであれば、これまでの経験を活かしながらバリューを発揮できると考え、入社を決めました。

──入社後、北野さんは、主に東京オフィスで、リーダーやマネージャーとしてビズリーチ事業のグロースに携わってきましたが、2016年頃、多田(洋祐)さん(現:株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)から、関西オフィスの挑戦の打診があった時は、どのようなことを思いましたか?

僕は、当時から今に至るまでずっと一貫して、自分たちが手掛けているビズリーチ事業は、お客様の成長を後押しできるような価値ある事業であると本気で信じていて、このサービスを通して、もっと世の中を良くしていきたいと本気で思っています。

当時は関東圏を中心にサービスの展開を進めていたのですが、一方、心のどこかで「関東圏だけではダメだ」と思っていて。僕は個人的な想いとして、いつか1兆円企業を実現したいという目標を掲げていて、そう考えた時に、関東圏だけではなく、日本全国に展開していくことはマストであると考えていました。

当時は、既に、栗生(佳典)さんが関西オフィスの立ち上げをリードしてくださっていて、よく立ち上げの苦労話は聞いていたのですが、いざ異動してみると、それまで自分が想像していたよりも何倍もタフな環境で、これは首都圏での成功体験を捨てて真剣に挑まないと、1兆円企業どころか関東圏以外にサービスを広げることすらできないぞ、と思いました。

関東圏に比べてサービスの認知度が低く、そのぶん難易度が高いのは間違いないのですが、ただ、これまでの経験を一つずつ活かしマーケットに根付いた戦い方をすれば、きっと切り開けると信じて一歩ずつ関西圏で事業づくりを進めていきました。

──オフィスの規模でいうと、北野さんが異動した当初は約10名でしたが、この約6年間を経て、今では90名近い規模になっていますよね。

僕たちは、単なる「関西拠点」ではなくて、意思を持って「関西オフィス」をつくると考えています。

本気でサービスを関西圏で展開していくためには、セールスチームだけの組織をつくっていてはダメだとずっと思っていて、関西専任のマーケティング組織やコーポレート組織を含め、しっかりと地の利を活かせるような「関西オフィス」をつくる、つまり、全く新しい会社を一つつくり上げるくらいの覚悟を持って、組織づくりを進めていきました。

少しずつ新しい仲間を迎え入れながら、今では、それぞれにスペシャリティを持つ組織が複数機能していて、本当の意味での「オフィス」が形になりつつあります。これは、本気で関西圏で事業づくりを進めていくうえで、とても大きなことだと思います。

──当時も今も、事業づくりと並行しながら、仲間づくりにも注力しているかと思いますが、北野さんの仲間づくりに対する想いについて聞かせてください。

本気で事業を成長させていくためには、やはり採用が何よりも大切であると、僕自身この会社で学んできました。

まだ東京オフィスが小さかった頃、南(壮一郎)さん(現:Visional代表)たちがどのような行動をとっていたのかを思い出すと、やはり、南さんをはじめとした経営メンバー自らが何よりも採用にコミットしていたんですよね。だからこそ、関西オフィスに異動してすぐの頃から、南さんや多田さんからの教えを思い出しながら、とにかく採用にコミットしてきました。

ただ、もちろん口で言うほど簡単な話ではなく、特にオフィス立ち上げ期の採用はとても苦労しました。そのようななかで、南さんや多田さんに関西に何度も足を運んでもらって採用イベントを企画したりしながら、少しずつ、みんなで一緒に仲間づくりにコミットしていくカルチャーを浸透させてきました。

──東京オフィスが大切にしているカルチャーを、立ち上がったばかりの関西オフィスに浸透させていくことも、北野さんの大事なミッションの一つだったのですね。

そうですね。そのうえでやはり、南さんや多田さんを含めた経営メンバーが、快く関西オフィスに足を運んでくれたのは大きかったですね。関西オフィスの朝会に出てもらったり、座談会を開いたり、そのようにして、経営メンバーと関西オフィスの仲間たちの距離を縮めていくことも、当時の僕の役割の一つでした。


画像1

2021年4月の上場時に撮影した、
関西オフィスメンバーの記念写真


関西オフィスが、今後の広域展開のロールモデルとなる。

──続いて、関西オフィスが掲げているミッションについて聞かせてください。

関西オフィス独自のミッションというものはなくて、株式会社ビズリーチが掲げる「キャリアインフラ」になるというビジョンの実現を、全社で共に目指しています。

そして、日本の「キャリアインフラ」になるためには、先ほどの話にも繋がりますが、日本の第二の経済圏である関西でサービスの展開を広げ、お客様からの信頼を得ていかなければなりません。

まずは、関西オフィスが関西圏で大きな成果を出さなければ、これから先、関東以外の地域にサービスを展開していくことはできない。だからこそ、僕たちが今後の広域展開のロールモデルにならなければならない。当時から一貫して、そうした覚悟を持ちながら事業づくりを進めていますし、それは今も変わりません。

これまでの日本の変遷を振り返ると、よく「歴史は西から変わっていく」と言われたりしますが、僕たちは、関西オフィスとしての誇りを持ちながら、ビズリーチの新しい歴史をつくっていく、という想いを持っています。

──先ほど、当時は関東圏と比べると、関西圏ではサービスの認知度が低かったという話がありましたが、その後の約6年間を振り返ってみていかがですか?

そうですね、まだまだこれからのフェーズではありますが、僕たちはこれまで、関西圏のお客様が、サービスのご活用を通して大きく変わっていく姿を何度も目の当たりにしてきました。そして、その感謝として対価をいただき、次のご期待に繋げていくことを通して、僕たち自身も大きく成長することができたと思っています。

関西圏には素晴らしい企業様がとても多く、そうしたお客様に、僕たちが正しく価値を提供していき、一社一社に採用力を身に付けていただくことで、ゆくゆくは、世の中全体に更に大きな変化やインパクトを生み出せていけると思っています。

──これからも引き続き、新しい仲間の採用にも注力し続けていくかと思いますが、どのような組織を実現したいと考えていますか?

僕は、たとえネガティブな事象であっても、それをポジティブに変換していけるようなマインドを持つ人たちが、いわゆる強い組織をつくっていくと思っていて。

これは採用面接の時にもよく候補者様にお伝えしていることなのですが、いわゆる「完璧」な組織なんてものはなく、やっぱり事業づくりを進めていくうえでは、理想や期待とは異なるような事象が絶対に起きます。その時に、「自分たちで解決してみせよう」「とにかく改善していこう」と前向きに考え行動できる人が、事業や組織を大きくしていくのだと思っています。

だからこそ、そうしたマインドや行動力を持つ方と一緒に働けたら嬉しいですし、何より、日々の事業づくりが楽しいものになると思います。僕が好きなフレーズの中に、「Business is Entertainment」や「仕事は知的に遊ぶもの」という言葉があって、もちろん大変なこともたくさんありますが、一緒に働く仲間たちには、自由に楽しみながら、日々の事業づくりに取り組んでもらいたいなと考えています。

また一時期、関西オフィスで「すべてを面白く」というテーマを掲げていた時期があって、これは僕の仕事哲学そのものです。「面白く」というのは、漫才をするとか、そういう意味の面白さだけではありません。あと一歩深くお客様の課題に踏み込む。一つでも多くお客様からの期待を超えていく。そうした働き方に、仕事の面白味があると思っていて。だからこそ、お客様のために、どんどん新しい挑戦ができるような組織にしていきたいと思っていますね。

今は「拠点経営」というテーマで取り組んでいて、その名の通り自分たちで経営していく。単なる「関西拠点」ではなくて、意思を持って「関西オフィス」をつくるためにも、一人ひとりが経営者として、創業メンバーとしてアントレプレナーシップを持った仕事をしていきたいと思っています。楽しみながら自分たちらしい組織をつくっていきたいです。

──これまでの話を聞いていて、とにかく失敗を恐れずに、何事にもポジティブなマインドで挑戦していく北野さん自身のスタンスが伝わってきました。

僕自身、Visional(ビズリーチ)で働き始めてから、大きなものも含めて何度も失敗を重ねてきましたが、それでも、新しいチャンスを与えてくれるのがこの会社であると、心の底から思っているんですよ。

かつて僕が大きな失敗をした時、南さんは、「もう一回頑張れ」と新しい挑戦の機会を与えてくれて。そして、その時に南さんからもらった「いつか、同じように挑戦して失敗する人が出てきたら、北野さんが支えてあげてほしい」という言葉が、今もずっと胸に残っているんですよね。

だからこそ、僕は一緒に働く関西オフィスの仲間たちに、「失敗しても、もう一回挑戦してみようよ」と言ってあげたいですし、そういう組織であり続けたいと心から思っています。

──最後に、この記事の読者の方にメッセージをお願いします。

関西オフィスは、これからもっともっと大きくしていかなければならないと思っていますし、これからの道のりにおいては、今まで以上に大きな挑戦の機会も、もっと増えていくと思っています。

これまでの話で言うと、関西オフィスの立ち上げやグロースを担ってきた仲間たちが、今では関西オフィスを飛び出して、新しく派生して生まれた大胆な挑戦をしてくれていますし、今後も、手を挙げる仲間には、そうしたチャンスをどんどん渡していきたいと思っています。

今後、ビズリーチが「キャリアインフラになる」というビジョンを実現するうえで、関西オフィスが担う役割はとても大きなものだと思いますし、まだまだこれから大きく成長していく組織だからこそ、高い自由度をもって事業づくりを楽しんでもらえるはずです。ぜひ一緒に、関西オフィス、そして、ビズリーチの未来をつくっていきましょう。


関連記事


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


「All Visional」Twitterアカウントは、こちら


この記事が参加している募集