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誰かの笑顔のために。NGOを目指した私がビズリーチを選んだ理由。

今回は、2016年4月にデザイナー職として新卒入社し、現在は、株式会社ビズリーチのデザイン本部コミュニケーションデザイン室所属の村上杏樹さんに「パーソナルヒストリーインタビュー」を行いました。半生を振り返りながら、村上さんが大切にしている価値観や信条に迫りました。

※本記事の掲載写真は、在宅勤務への移行前に撮影したものです。


プロフィール

村上 杏樹/Murakami Anju
千葉県八千代市出身。大学卒業後、2016年4月に新卒で株式会社ビズリーチに入社。ビズリーチ事業においてカスタマー向けプロダクトのUI/UXデザインを経験した後、2018年2月よりコミュニケーションデザイン室に所属。現在はリーダーとして、広告デザインを中心にカスタマー向けのコミュニケーションデザインを担当している。


「優等生」の殻を打ち破ったからこそ築けた、仲間との信頼関係。

──今回は、村上さんのこれまでの人生を遡りながらお話を聞かせていただきます。よろしくお願いします!

はい。こちらこそ、よろしくお願いします!

──まず、幼少期や学生時代のお話から聞かせてください。

生まれは東北で、しばらくは父の仕事の関係で、東北内で引越しを繰り返していました。何度も転校を経験しましたが、そのたびに、新しい友達ができて嬉しかったです。

──引っ越しの時は不安な気持ちはありませんでしたか?

もちろん、友達と離れるのは悲しいのですが、新しい土地で、それまで自分が知らなかったことを知ったり、新しい友達と出会うことのワクワク感も大きかったです。何事もポジティブに楽しもうというスタンスは、今の自分にも通じるかもしれません。

新しい環境においても、臆することなく無邪気に周りの生徒や先生に話しかけていました。通知表には、「明るい性格」「天真爛漫」と書かれることが多かったです。

──当時、何か打ち込んでいたことはありましたか?

美術の授業で水彩画を描く時間が好きでした。上手に仕上げたいという気持ちが強くて、家に絵具セットを持ち帰って練習したり、コンクールで賞を取るために絵の描き方を研究していました。

また、小学校低学年の頃から、いろいろなことを企画することが大好きでした。ハロウィンやクリスマスの時期に、他のクラスと合同のイベントを企画したりしていました。自分が転校生だったということもあって、クラスの中で存在感を示したいという思いもありました。言い方を変えると、目立ちたがり屋だったのかもしれませんね。ただ、イベントが終わった後に、友達や先生から感謝されたり、たくさんの人が笑顔になっている光景を見て、誰かに楽しんでもらうことの喜びを感じていました。

──村上さんは、いつ頃まで引越しを繰り返していたのでしょうか?

小学3年生までですね。それまでは、私は「転校生」として扱われることが多くて、例えば、係の仕事などでも、「村上さんは転校生だから、まだ分からないことが多いよね。」と任せてもらえないこともありました。ただ小学3年生からは、環境が変わらない分、ようやくその学校の友達や先生からの信頼を積み重ねていけると思ったのを覚えています。


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東北の自然の中で過ごした幼少期。弟との一枚。


──中学生の時は、どのようなことに打ち込んでいましたか?

小学生の時のように、校内イベントの企画に携わりたいと思い、生徒会の活動に打ち込んでいました。また、クラスでは学級委員を務めていました。

当時、自分は周りから優等生キャラと思われていると認識していて、その役割に徹しなければならないと思い込んでいた時期がありました。もしかしたら、必要以上に「誰よりも真面目でなければならない。」「自分で責任を持たなければならない。」と背負いすぎていたのかもしれません。だからこそ、その優等生の殻を破り、生徒会の仲間たちと打ち解けるまでには時間がかかりました。

──その殻は、どのようにして破ることができたのでしょうか?

結局、何かイベントを企画する上では、一人でできることなんて一つもないんですよね。そのことに気付いてからは、全てを自分一人で抱え込まなくていいんだと考えるようになりました。それから、生徒会の仲間たちと話すなかで、弱い自分を含めて、ありのままの自分を出せるようになりました。そうすることで、協力を得やすくなっただけでなく、相談を受ける機会も増えて、仲間たちとの距離がグッと近くなったと思っています。一つずつイベントを企画しながら、信頼関係を築いていったあの日々は、私にとってとても大切な期間になりました。

こうした経験があったので、高校でも生徒会に入り、いろいろな校内イベントの企画に携わっていました。私が通っていた高校は、どちらかといえば、イベントよりも勉強に打ち込む文化の学校でしたが、その中でも、小学生、中学生の時の経験があったからこそ、イベントを通して少しでも高校生活を楽しくできるように働きかけていくことができました。


ダンスサークルの代表として、仲間たちと踊り続けた大学時代。

──大学に入ってからは、どのようなことに打ち込んでいましたか?

大学時代は、ずっとダンスに打ち込んでいました。母がジムのインストラクターとして働いていて、小さい頃からダンスに興味があったので、大学では絶対にダンスサークルに入りたいと思っていました。

私が入ったのはジャズダンスのサークルで、約60名の仲間たちと一緒に3〜4ヶ月かけて一つのステージをつくりあげる過程はとても楽しかったです。3年生の時、そのダンスサークルの代表を務めたことも、私にとって貴重な経験になりました。


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ダンス公演のリハーサルにて。


──どのような経緯で村上さんが代表に選ばれたのでしょうか?

コーチの推薦でした。そのサークルでは、代表がセンターのポジションを務めることになっていて、私はずっとそのポジションに憧れを抱いて、毎日のように練習を積み重ねていました。だからこそ、目標が叶った時はとても嬉しかったです。

──チームの代表、またはセンターとして、何か心がけていたことはありましたか?

仲間たちから、「この人についていきたい」と思ってもらうために、誰よりも努力しようと思っていました。早く振り付けを覚えたり、自分たちで作成する衣装についても一番最初に完成させて、みんなの見本になれるよう心がけていました。

また練習の時は、一番最初にスタジオに入り、補講や自主練の日は必ず参加するようにしていました。人数の多いサークルだったので、そのようにして一人一人の仲間とコミュニケーションを取るようにしていました。

代表という責任ある役割を担う上で大変なことも多かったですが、みんなで一つのステージを作り上げた達成感は、今でも自分の糧になっています。

──ダンス以外に、大学時代に興味を持っていたことはありましたか?

国際協力に興味を持っていました。小学校の授業で貧困について学んだことをきっかけに、このテーマにはずっと関心を持っていたので、大学では、国際協力に関する授業を履修していました。次第にNGOへの就職も考え始め、まだ実際に現地へ行ったことがなかったので短期海外インターンシップで、バングラデシュへ行きました。


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バングラデシュの子供たちと。


──バングラデシュへ行ってみて、何か感じたことはありましたか?

一番衝撃的だったのは、貧困地域とされる町で暮らす人々が、当たり前のようにスマホを使っていたことでした。この時の経験から、ITの可能性を感じて、まずは、IT業界で働きたいと考えるようになりました。

また、IT業界の働き方にも魅力を感じていました。私が大学に通っていた当時、ノマドやフリーランスという言葉をよく耳にしましたが、そうした働き方を知り、私自身、仕事とライフイベントを両立させていきたいという気持ちがあったので、PC一つで自分の価値を発揮できるような働き方をできるようになりたいと思っていました。

──IT業界には、いくつもの職種がありますが、デザイナーに興味を持ったのはなぜだったのでしょうか?

小中学生の時から、美術の時間に絵を描いたり、校内の掲示物を作るといった、ものづくりが好きだったことが大きいです。ただ、それまで私はデザインを専攻したことがなかったので、大学の授業と並行して独学で学びました。

そして、実務を通してデザインのスキルを身に付けたいと思い、制作会社で半年間インターンとして働きました。その時に、初めてデザイナーと仕事をしたのですが、頭の中に描いたイメージを形にするスキルを見て、とても感動したのを覚えています。はじめは、自分がデザイナーとしてやっていけるのか悩むこともありましたが、一度やると決めたからこそ絶対に諦めたくないと思い、必死に仕事に打ち込みました。

──制作会社でのインターン経験を経て、どのようなことを感じましたか?

制作会社では、様々な業界の案件を担当することができますが、その一方で、自分が手掛けたデザインの成果が、手ごたえとして感じにくいことに気付きました。

いろいろな会社について調べるなかで、事業会社であれば、自分の仕事の結果がダイレクトに返ってくること、そして、悪い結果であったとしても、次に向けて改善できることを知りました。何より、仲間と一緒にサービスを企画して、成長させていく過程に惹かれました。

学生時代はイベントを企画したり、ダンスに打ち込んでいたので、仲間と一緒に一つの目標に向かって頑張る、という働き方が、自分の性に合っていると思いました。


デザイナーの枠組みを超えて、挑戦を続けていきたい。

──数ある事業会社の中でも、ビズリーチを選んだ理由、経緯について教えてください。

ビズリーチを知ったきっかけは、大学のキャリアセンターにある求人サイトでした。世の中をより良くすることに関心があったので、当時のビズリーチが掲げていた「インターネットの力で、世の中の選択肢と可能性を広げていく」というミッションに惹かれました。また、いろいろな社員と話すなかで、この会社には「仲間」を大切にする文化が浸透していることを知り、応募を決めました。


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ビズリーチの入社式。


──村上さんは、2016年4月にビズリーチに入社されましたね。実際に入社した時のことを振り返ってみて、いかがですか?

この会社におけるデザイナーの仕事の幅広さに驚きました。

入社したばかりの頃は、先輩からよく「このデザインの目的は?」と尋ねられました。その目的を達成する上で、手段は決してデザインだけではなくて、課題解決の道筋を自由度高く設計できることに驚きました。デザイナーという肩書きではありますが、単に「表層を飾ること」だけが仕事ではないんですよね。肩書きに縛られることなく、様々な挑戦ができる働き方は、自分にとても合っていると思います。

そして、勉強会が盛んなことにも驚きました。私の場合、はじめはコーディングに対して苦手意識がありました。ただ、フロントエンドエンジニア主催の勉強会に参加して分からない点について教えてもらうなかで、少しずつ、もともと持っていた苦手意識が解消されていきました。また、受講するだけでなく、自ら講師を担当することもあります。例えば、プロダクトマネージャーに向けてワイヤーフレームの描き方などをレクチャーしたことがありますが、誰かに伝えることを通して、自分自身も新しい気付きや学びを得られることを知りました。

Visionalには、「変わり続けるために、学び続ける」というValueがありますが、このValueに共感する仲間と一緒に働けているからこそ、日々、刺激を受けています。

──入社してから現在までを振り返って、何か印象に残っている出来事やプロジェクトはありますか?

入社2年目の時、少し経験を積んでいたこともあり、自分の力を過信して一人で動きすぎていた時期がありました。勝手にできる気になってしまって、結果的に、空回りしていろいろな人に迷惑をかけてしまって。

そんな私に対して、デザイナーチームの先輩や上司が支えてくれたからこそ、今の私があると思っています。当時の上司だったガリさん(福山憲司さん)が、しっかり私と向き合いながら丁寧に話を聞いてくれたからこそ、自分の行動を正しく振り返ることができて、次にどうするべきか前向きに考えられるようになりました。

また、先輩たちが、話を聞いてくれたり、落ち込んでいる私を温かく励ましてくれたからこそ、何もかも一人で抱え込む必要はないことに気付くことができました。そして、いつも支えてくれる仲間たちのためにも、もっと自分が成長していかなければならないと思いました。

今、私はリーダーとしてチームのマネジメントに携わっていますが、次は自分が、後輩たちの支えになりたいと思っています。


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リーダー着任をお祝いしてもらった時の一枚。


──最後に、今後、ビズリーチ、もしくはVisionalで成し遂げたいことについて教えてください。

現在私は、「ビズリーチ」サービスの広告のデザインを担当しています。「すべての人が『自分の可能性』を信じられる社会をつくる」というビズリーチのミッションを実現するために、ユーザーとビズリーチの接点である広告の領域で、デザイナーという肩書きに縛られることなく価値を発揮していきたいです。そのためにも、これからも日々学び続けていきます。

そして、一緒にミッションの実現を目指す仲間たちから、「この人に任せれば大丈夫」と思ってもらえるような頼もしい存在になりたいと思っています。

──本日は、お時間をいただきありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、人財採用本部・採用マーケティンググループで、「ALL VISIONAL」の運営などを担当している。


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