仲間との“つながり”が、新しい可能性を生み出す。ビズリーチ事業部の関係性強化プロジェクト「ミールス」を紹介します。
この記事では、Visional Wayのバリューの一つ「事業づくりは、仲間づくり」を体現する取り組みとして、ビズリーチ事業部の関係性強化プロジェクト「ミールス」について紹介します。
「ミールス」とは、ビズリーチ事業の長期的な成長を見据えて、事業に関わる人たち同士の”つながり”を強めるためのプロジェクトです。2021年2月に始動し、この約1年間の中で、社員同士の関係性を強化するために、勉強会や座談会、ゲーム大会など、様々なオンライン企画を実施しています。
今回は、「ミールス」事務局の楮山裕人さん(トップ写真:左下)、嶌田紗英さん(トップ写真:右下)、そして、デザイナーとしてロゴをはじめとしたクリエイティブ制作を担当する狩野菖さん(トップ写真:右上)にインタビューを行い、プロジェクトが始まったきっかけや、様々な施策に挑戦するなかで得た気付きや学び、今後の展望について聞きました。
プロフィール
楮山 裕人/Kajiyama Hiroto
新卒で金融営業を経験後、広告代理店へ転職。各広告媒体社との広告枠の調整や広告企画を経験後、法人営業を経て、株式会社東京ビッグサイトへ転職。自社主催の展示会の企画・運営を経て、2017年3月、株式会社ビズリーチに入社。人材紹介会社様向けサービスを提供するESS部の企画を経て、同年8月から、ビズリーチ事業部事業企画部にてリスクマネジメントなどを担当する。その傍ら、ビズリーチ事業部内のイベント運営に携わっていたことがきっかけで、現在は組織開発の役割も担当。
嶌田 紗英/Shimada Sae
京都大学大学院医学研究科を卒業後、2019年に株式会社ビズリーチにビジネス職として新卒入社。ビズリーチ事業部で、首都圏の企業様向け新規セールスを2年経験した後、2021年8月より同事業部内のカスタマーマーケティング部へ異動。現在は、新規会員獲得に向けたWeb広告の運用・作成を担当。
狩野 菖/Kano Ayame
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科を卒業後、2018年に株式会社ビズリーチに新卒入社。事業承継M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」のデザインを担当後、ビズリーチ事業部に異動。現在は「ビズリーチ」の会員様向けWebサイトとスマホアプリのグロースのデザインを担当。
楮山裕人さん(写真:左上)
嶌田紗英さん(写真:右上)
狩野菖さん(写真:下)
長期的な事業の成長のために、今まで以上に「組織づくり」に注力する。
──はじめに、「ミールス」というプロジェクトが始動したきっかけについて教えてください。
楮山:きっかけは、2021年2月のFY21下半期のキックオフで、ビズリーチ事業部事業部長の酒井(哲也)さんから、「これから更に大きく事業を成長していくうえで、今まで以上に組織づくりに力を入れていきたい」という話が出てきて。
コロナ禍においてリモートワークが広がる一方で、事業部の仲間同士の間に失われているコミュニケーションがあるのではないかという問いがあり、今後の長期的な事業づくりを考えた時に、関係性の質は極めて重要であるという話だったのですが、僕自身、メインのミッションとして組織づくりに携わっているので、酒井さんの話にはすごく共感しました。
ただ当時、酒井さんからこのバトンを受け取った時は、課題はありつつも、具体的なプランが固まっていたわけでもなければ、一緒にプロジェクトを推進するメンバーもいませんでした。そんななか、そのキックオフのアンケート回答で反応してくれたのが、嶌田さんでした。
嶌田:そのアンケートの中に「何か組織づくりに関するアイデアがあれば記入をお願いします」という項目があって、いろいろなコミュニケーション施策のアイデアを書いて、最後に「やるなら私がやりたいです」と一行を付け加えました。
というのも、ちょうどその時期に、自分が所属していたチームのコミュニケーションについて、「何かもっとできることはないか?」と感じていたので、ちょうどタイミングよく機会として降ってきたと感じましたね。
──狩野さんは、どのような経緯で「ミールス」にジョインしたのですか?
狩野:きっかけは、別の場で嶌田さんと会話をしていた時に、「こういうプロジェクトをやろうとしているんですけど、名前、何がいいですかね?」とラフな相談をもらったことでした。そのまま会話が弾み、一緒にプロジェクト名を考えて、その流れのままデザイン面でお手伝いさせてもらうことになりました。
──ネーミングの話が出ましたが、「ミールス」というプロジェクト名に込めた想いについて教えてください。
嶌田:それこそ狩野さんと話した時に、プロジェクトを通して目指したい組織の在り方を思い浮かべながら、2人で連想ゲームのようにいろいろな言葉を挙げていって。
狩野:嶌田さんが大のカレー好きという話から広がっていって、私がドバイに行った際、カレーを知人と囲みながら楽しく食べていたシーンを思い出しました。その思い出を伝えたところ、まさに実現したい世界観はそれだ、と盛り上がりました。
嶌田:その中で出てきたのが、カレーの中でも特に、たくさんの具材をライスの上で混ぜながら食べる南インドの食事である「ミールス」という言葉でした。
よくよく考えていくなかで、ミールスって、いろいろな個性を持つ素材がぶつかり合うのではなく、お互いの個性を活かし合いながら成立している料理だよなあっていう気付きがあり、そしてこれこそ、私たちが目指したい世界にぴったりの言葉だと思って。
ただ単に一体感を持って結束するだけではなくて、「一人ひとり異なる個性を持つ多様な仲間たちが、それぞれの個性を活かしながら事業を創っていくんだ!」というニュアンスを込めたいと思いました。
楮山:このネーミングにしても、狩野さんが作ってくれたロゴにしても、あっという間のスピード感で気付いたらもう形になっていたという感じで、主体性をもってアイデアを形にしていく2人の姿を見て、僕自身ものすごく刺激を受けたんですよね。
当たり前ですが、たくさんの人を巻き込んでいくプロジェクトは決して一人だけでは推進していけないもので、嶌田さん、狩野さんを中心に、他にもたくさんの人たちの支えによって、この1年間、「ミールス」は走り続けることができています。この記事を通して改めて、いつも「ミールス」を支えて盛り上げてくれている皆さんに、感謝の気持ちを伝えたいと思いますね。
嶌田:この事業部には「ミールス」と共に、例えば、ビズリーチ事業部で働く仲間について紹介する部内報「となりーち」を有志で運営している人たちであったり、部内イントラを整備してくださっている人たちであったり、事業部の仲間のために、いろいろな施策に取り組んでくれている人たちがたくさんいるんですよね。「ミールス」も、そうした人たちに支えられていたからこそ、この1年間続けてこれたんだなと感じています。
「ミールス」の一環として復刊した部内報「となりーち」と、その運営メンバー。「となりーち」では、ビズリーチ事業部に所属する社員一人ひとりにスポットを当て、仕事、プライベートなど多面的に紹介しています。
※撮影時のみマスクを外して撮影を行なっています。
狩野:私自身、「ミールス」に参加するなかで、普段の業務ではできないような貴重な経験をさせてもらっているなと感じています。通常は、こうした社内コミュニケーションに関連するクリエイティブの制作は、コミュニケーションデザイン室のデザイナーが担当することが多いのですが、今回、先ほどお伝えした経緯もあり、プロダクトデザイナーの私が「ミールス」のロゴをはじめとしたデザイン周りを担当させてもらいました。
普段は一緒に働くことの少ないコミュニケーションデザイン室の方々にフィードバックいただきながらクリエイティブをつくっていくなかで、新しく得ることができた学びや気付きがとても多かったです。
※「Visional Designer Blog」では、狩野さんの取り組みについてまとめた記事を公開中です。ぜひ、合わせてご覧ください。
点と点を線として繋ぐことで、新しいコミュニケーションのきっかけを生み出す。
──この1年間、12月の「ミールスウィーク」など、様々な施策を実施してきたと思いますが、事業部の仲間たちからはどのようなリアクションや反響がありましたか?
2021年12月13日~17日を「ミールスウィーク」と銘打って、「”つながり”について考えるきっかけをつくる」を目的に9つのプログラムを実施。計400名の方々にご参加いただきました。
嶌田:やはり最初は、みんなに受け入れてもらえるかという不安はあったのですが、発信や企画を続けていくと、Slackの投稿に反応してくれる人が増えたり、オンラインイベントへの参加者が増えたり、少しずつではありますが良い反響を感じることができています。
また直近だと、「ミールス」の話を耳にしたHRMOS事業部の方から、「どのような取り組みをしているのか、ぜひ教えてほしいです!」と声をかけてもらったこともありました。事業部内外を問わず、私たちの活動に共感してくれる人が増えていくのは、やはりとても嬉しいですね。
ビブリオバトル(知的書評合戦)を開催した時の一枚。「ミールスウィーク」のイベントは、ビズリーチ事業部以外の人たちも参加OKとして、事業部の枠を越えて盛り上がりました。
狩野:他の事業部の方とオンラインで話す時に「ミールス」の背景画像を設定していると、「それ何ですか?」と声をかけてもらうことが多くて、「今、ビズリーチ事業部でこういう取り組みをしているんです」と伝えると、そこから事業部の垣根を越えて会話が盛り上がることが何回もありました。オンライン環境下でも、こうしたクリエイティブを通して、コミュニケーションが広がっていくきっかけをつくることができると実感できたことは、私自身にとって大きな気付きでした。
あと、Slack上で、例えば嶌田さんの投稿に対して、みんなが「ミールス」のスタンプを押して盛り上げてくれて、これこそまさに、クリエイティブを通して実現したかった世界観だったので、そうしたシーンを見るとすごく嬉しくなります。こうしたコミュニケーションが下火にならないように、また新しい仕掛けをどんどんつくっていきたいなと思っています。
楮山:「関係性の質が大事だ」と言葉にして伝えると堅いですけど、狩野さんのクリエイティブを通して生まれるコミュニケーションによって、たくさん人が社員同士の関係性の大切さを感じてくれていると思っています。やはり、デザインの力に支えてもらっている部分はとても大きいですね。
──「ミールス」事務局のSlackの発信内容を見ると、「ミールス」に関する投稿だけではなくて、例えば、それぞれの社員が独自で運営しているSlackのオープンチャンネルの紹介など、様々な種類の投稿があるなと感じました。
嶌田:そうですね、その投稿の話で言うと、例えば、新聞の記事を読んで得た気付きや学びを毎日シェアしている社員や、自分の得意分野や興味のあることについて日々オープンチャンネルで発信している人って、ビズリーチにはすごく多いと思っていて。そうしたチャンネルを紹介することで、そこにジョインする人の数が増えたり、そこから新しいコミュニケーションが生まれていったりすることもあると思っています。
──もともと、それぞれの社員が「ミールス」とは関係ない場所で取り組んでいたことが、「ミールス」を通して、点と点が線として繋がっていくような感じですよね。
嶌田:まさにそうですね。私個人としては、「関係性の質を高める」という目的を実現するためであれば、「ミールス」という存在が前面に出ていかなくてもいいかなって思っていて。既にコミュニケーションのきっかけは、事業部内や社内にたくさん存在しているので、それらを繋いだり、後押ししたりすることも大事な活動の一つだと思っていますね。
みんなで一緒に、ビズリーチ事業を成長させ続けていく。
──最後に、今後のお話を聞いていきたいと思います。この1年間、数々の企画に挑戦してきて、少しずつ事業部内に変化が生まれたり、手応えを感じ始めているかと思いますが、今後の構想や、思い描いている未来について教えてください。
狩野:半年に一度の事業部のキックオフに参加すると毎回感じることなのですが、キックオフを通して、普段は一緒に仕事をしない人や、そうした人たちの取り組みについて知ることで、「みんなでビズリーチ事業をつくっているんだ」って改めて感じるんですよね。
なので、そうした特別な日だけではなくて、日々働くなかでも、「それぞれの仲間やチームが支え合って事業が前へ進んでいるんだ」「自分もその一員なんだ」と思える人が一人でも増えたら、そしてそれが、更なる事業の成長に繋がっていったらいいなと思っています。
嶌田:狩野さんのお話と重なるんですけど、最終的には、ビズリーチ事業部で働く人たちが、この組織で働くことに誇りや楽しさを感じられる状態を目指したいです。
ビズリーチ事業部に集まった人たちは、それぞれ自分の選択でここを選んだはずなので、だからこそ、ここで過ごす時間を少しでも良いものにしていきたいですし、それが「ミールス」が最終的に目指す形なのかなって思っています。
──ありがとうございます。最後に、楮山さん、お願いします。
楮山:もともと僕としては、「ミールス」が始まる前から、メインミッションとして組織づくりに力を入れてきていて、だからこそ思うのは、僕としては、ビズリーチ事業部が掲げている「プロフェッショナルに、選択肢と可能性を。」というミッションを実現するために、No.1の組織を目指したいと本気で思っているんですよ。
というのも、No.1の組織こそが、No.1のサービスをつくることができると思っていて、「この人たちがいるからこそ」「このチームだからこそ」の積み重ねが、一つの競争優位性になっていくと思っています。
最初の話に戻りますが、そのベースとなるのが、関係性の質です。それを高めるための数々の施策を進めていくなかでは、いろいろな声や反応をもらいますし、そうした様々な意見を受け止めながら、ポジティブな方向へとプロジェクトを推進していくことは、決して簡単なことではなく、とてもタフなことだと思っています。
一つ一つの施策の効果がすぐに表れるわけではありませんが、それでも、ビズリーチ事業部の更なる成長のために、やるべきことを一つずつ積み重ね続けていきたいと思っています。
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この記事の執筆担当者
松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。
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