ビズリーチ初のサスティナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」始動。高専機構様との連携協定について紹介します。
2022年2月9日、株式会社ビズリーチは、独立行政法人国立高等専門学校機構様と、次世代IT人材等の育成に関する連携協定を締結し、本協定をビズリーチ初のサスティナビリティプログラムとして発表しました。
発表に伴い、オンライン記者発表会を開催し、高専機構様の理事長・谷口氏から連携協定の背景について、ビズリーチ代表の多田より「みらい投資プロジェクト」についてお話ししました。
今回は、その記者発表会の内容についてお伝えします!
ビズリーチが取り組むサスティナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」について。
「みらい投資プロジェクト」とは、教育・官公庁・NPO・新産業など、プロ人材の力を必要とする社会貢献性の高い領域を対象に、当社がパートナーと共に、社会の課題解決を通じてより良い未来の実現を目指す当社初のサスティナビリティプログラムです。本プログラムを通じて、「未来のプロフェッショナル人材の育成」や「未来の新産業創出支援」などに取り組みます。
ビズリーチは2009年のサービス開始から、プロ人材のキャリアにおける選択肢と可能性を広げるプラットフォームとして、民間企業に限らず、教育・官公庁・NPOなど社会貢献性の高い領域においてもプロ人材が活躍できる場を数多く提供してきました。その結果、現在まで多くのプロ人材が、社会の課題解決に挑みながら、キャリアの幅を広げられています。
そしてこのたび、社会貢献性の高い領域でこうした取り組みを一段と推進し、「プロ人材の力を未来の社会に還元する仕組みづくり」を行なっていくために、「みらい投資プロジェクト」を発表させていただきました。
「みらい投資プロジェクト」と名付けた理由は、当社が主体的により良い未来づくりに関わっていき、期待あふれる未来を創造していきたいという思いがあります。
本プログラムを通じて、一人でも多く未来のプロ人材を育成し、新産業の創出を支援します。さらに、プロ人材にとっての活躍の場を数多く創出し、選択肢と可能性を広げられる社会、そして誰も置き去りにしない社会の実現に寄与していきたいと考えています。
「みらい投資プロジェクト」第1弾として、高専機構様と次世代IT人材等の育成に関する連携協定を締結。
そしてこのプロジェクトの第1弾が、高専機構様との「未来のプロ人材育成を目指す」取り組みです。テーマは、「民間プロフェッショナル人材の力で高専教育に改革を」です。
この取り組みの背景には、「IT人材不足」という日本が抱える大きな課題があります。新型コロナウイルスの感染症拡大に伴い生活様式は一変し、社会全体で早急なデジタル化が求められるようになりました。しかし、IT人材不足は深刻化しているため、デジタル化の遅れに対する危機感は募る一方です。
このIT人材不足を何とかしなければ、日本はデジタル後進国になってしまいます。そうならないためには、将来的に即戦力人材となるIT人材を継続的に輩出していく仕組みを作り出す必要があります。
そのようななか、国や民間企業から優秀なIT人材の輩出を期待されているのが、実践的な教育プログラムを提供されている全国の国立高専各校を束ねる高専機構様です。変化のスピードが速いデジタル社会では、民間企業において次々と最新技術や事例が更新されるので、高専機構様には、より実務に近い教育が一層求められています。
しかし、既存の教員の皆様だけでは、日進月歩で発展するITの最先端の知見を、授業や自身の研究を行ないながらアップデートするには限界があり、タイムリーで実践的な教育の提供が難しいのが実情でした。
そうしたなか、高専機構様は、ビジネスの第一線で活躍する民間企業のIT人材を「副業先生」として招き入れることで、その経験や知見に基づいた授業の提供を開始できないかと考え、昨年、国立高専で唯一サイバーセキュリティ専門のコースを設置する高知工業高等専門学校の副業先生をビズリーチ上で公募していただきました。
その結果、首都圏等在住のITプロ人材4名が副業先生として着任することが決定し、昨年の11月より、副業先生による実務経験を活かした授業が実施されています。副業先生の授業を受けている高知高専の学生からは、「より実践的なテクニックを教えていただけた」「将来の仕事を意識して学ぶことができた」などの前向きな声が上がり、学びの質の向上が実現されています。
【プレスリリース】
高専機構×ビズリーチ、高専機構初の「副業先生」就任式開催
そして、この高知高専様で検証した「副業先生導入モデル」を他の国立高専へ展開していけるように、このたびビズリーチは、高専機構様と次世代IT人材育成に関する連携協定を締結することになりました。
ビズリーチは高専機構様に対し、
などを実施していきます。
高専機構様が民間の人材サービスと連携協定を締結するのは初めてとなり、本協定を通じて、学生の学びの質を向上させていくことで、将来即戦力となるプロ人材の育成を目指します。
2022年3月末には、岩手県の一関工業高等専門学校にて第2回目となる公募を実施することが決定しており、セキュリティやAI、社会実装の領域で副業先生を募集します。今後、各地の高専から、より実践的なスキルを身に付けた次世代IT人材が輩出されていくことが期待されます。
終わりに
「ビズリーチ」会員様にアンケート(実施期間:2020年6月15日~6月21日、回答数:約1,700)をとったところ、66%が「副業・兼業は、報酬よりも仕事内容を重視」しており、さらに、64%が「教育現場での副業・兼業に興味がある」と回答しています。
一般的に副業は副収入目的と捉えられがちですが、「ビズリーチ」会員様の場合、副業を「将来のキャリア形成」や「学び」の機会として捉えている傾向にあることがわかります。
高専機構様で実施した副業先生の公募は、「いつか教育に携わりたい」と考えているプロ人材の願いを実現するもので、本業では経験することのできない「教壇に立ち、後進の育成をする」という新たな経験が、キャリアの選択肢を広げる機会に繋がっています。
これからは、高専機構様とともに「副業先生」という取り組みを推進することで、プロ人材には、新しい働き方を通してやりたいことを実現いただく機会を、学生たちには、最先端のデジタル教育を提供し続けたいと考えています。
今後も、当社は事業運営とともに、このようなSDGsの活動を通じて、未来のプロ人材の育成や新産業への投資を行なうことを通して、日本全体の社会の課題の解決に努めてまいります。今後のビズリーチの「みらい投資プロジェクト」、また「副業先生」の活躍にご注目いただければと思います!
この記事の執筆担当者
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