「事業のための知財」とは? Visionalの各事業を加速させる知的財産グループの取り組みに迫る。
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「事業のための知財」とは? Visionalの各事業を加速させる知的財産グループの取り組みに迫る。

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この記事では、Visionalの法務室 知的財産グループの取り組みについて紹介します。

知的財産グループは、Visionalグループの事業づくりにおける「知財」の重要性の高まりを受け、2021年8月に発足した組織です。「事業のための知財」をテーマとして掲げ、グループにおいて全方位的に知財業務を担っています。

今回は、法務室室長の小田将司さん、2021年5月に入社した岩崎克哉さん、そして、業務委託として参画してくださっている弁護士の伊藤雅浩さんにインタビューを行ないました。

※撮影時のみマスクを外しています。


プロフィール

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小田 将司/Oda Masashi
2007年、東京大学法学部卒業。2008年より西村あさひ法律事務所で、M&A業務やクロスボーダー企業法務に従事。2014年には三菱商事株式会社法務部に出向し、自動車・船舶・産業用機械に関するビジネスの海外展開を法務戦略面で支援。2015年、英国ケンブリッジ大学にて経営学修士課程(MBA)を履修。2016年、株式会社ビズリーチ入社。セールス・組織開発などに携わった後、2020年2月より、法務室室長を務める。2021年8月、ビジョナル株式会社法務室室長に就任。


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岩崎 克哉/Iwazaki Katsuya
大学院卒業後、トヨタ自動車株式会社に入社。トヨタ自動車では、一貫して知的財産業務に従事。主に特許戦略立案から権利活用まで特許業務全般に取り組む。2018年には仏国パリのCabinet Beau de Loménieへ出向し、特許に限らず幅広い欧州知財業務を経験。2019年には仏国ストラスブール大学の国際知的財産研究センター(CEIPI)にて知財マネイジメント修士課程(MIPLM)を履修。2021年より株式会社ビズリーチに参画。


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伊藤 雅浩/Ito Masahiro
弁護士(東京弁護士会)。1996年、名古屋大学大学院工学研究科情報工学修了。アクセンチュア株式会社等において、SAP R/3等の導入企画、設計、開発、運用、プロジェクトマネジメントに従事。2008年、弁護士登録。2017年、シティライツ法律事務所に入所。システム開発現場、コンサルティングビジネスの経験に基づくシステム開発、障害に関する紛争処理、ソフトウェア知財・法務が専門。2020年9月より、株式会社ビズリーチの知財業務をサポート。


知財活動を通して、会社や各事業の価値向上を目指す。

──はじめに、岩崎さんの経歴と、Visionalに入社した理由から聞かせてください。

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岩崎:新卒でトヨタ自動車に入社し、約8年間、一貫して知財業務を担当していました。転職を考え始めたきっかけは、海外留学の経験を通じて「自分の強みを活かして、よりダイレクトに日本産業の成長に貢献したい」という想いを持つようになったことです。そして、転職活動を本格的に始めたタイミングで、小田さんから声をかけていただきました。

小田さん自身の「自分を育ててくれた日本という国を、もう一度強い国へ再生したい」という想いに強く共感したのと同時に、いろいろな社員に会わせていただくなかで、Visionalには、「課題を解決することを通して、世の中の革新を支えていきたい」という熱い想いを持った人が集まっていると知りました。そして、自分もVisionalの一員として挑戦していきたいという気持ちが高まり、ビズリーチの門を叩きました。

小田:初めて岩崎さんにお会いした時に、「この人と一緒に働きたい」と思いました。私たちが大切にしている「事業のための法務」という考え方、つまり、管理業務を事業成長のための手段として捉える考え方に強く共感してくれましたし、何より、日本のために働きたいという熱い想いを感じました。

岩崎:当時、僕は自分なりに「事業のための知財」を目指してキャリアを模索しており、そんななかで初めてお会いした時、小田さんの「事業のための法務」という言葉に、強く共感したのを今でも覚えています。後から、Visional法務室の「事業のための法務」という考え方についてより深く知っていくうちに、このチームで自分の目標を達成したいと思い、2021年5月に入社しました。

入社して約半年が経ちますが、新しい経験の連続で当社を選んで本当によかったと思っています。何より事業に対して熱い想いを持つメンバーと、社会の課題を解決しようと本気で取り組むのが楽しくてしょうがないです。

──続いて、伊藤さんのお話を聞いていきたいと思います。ご経歴と、Visionalに業務委託としてジョインするようになったきっかけについて教えてください。

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伊藤:普段は、法律事務所の弁護士として働いています。その前は、アクセンチュアでシステム周りの仕事を8年間担当していました。弁護士として働き始めて現在13年目で、スタートアップ企業の顧問の他、ソフトウェアや知的財産に関する訴訟などを担当しています。

弁護士を長くやっているなかでいろいろなお客様との関わりが増える一方で、一社に深く入り込むことが難しいと感じるようになりました。「特定の会社やビジネスにもっと深く関わりたい」と知人に伝えたところ、小田さんを紹介していただきました。

その時に、「これから知財組織を立ち上げたい」という話を聞きました。小田さんから、外部の顧問弁護士としてではなくて、中のメンバーとして関わってほしいという話を受けて、業務委託という形で2020年9月にジョインしました。

小田:伊藤さんは弁護士業界ではとても有名な方なので、はじめは「どのような方なのだろう」という緊張がありましたが、実際にお会いしてみたらこのように非常に柔和な方で、とても話が弾んだのを覚えています。どういった形であれ「一緒にやりたい」と思い、お声がけさせていただきました。

──続いて、知的財産グループ設立の経緯について教えてください。

小田:知財の活動は会社にとって本質的に必要なもので、岩崎さんがジョインする前から、経験を持つメンバーが知財に関する取り組みを行なっていました。ただ、組織として戦略的に動けていたわけではなく、また、僕自身は知財のプロフェッショナルではないので、将来の組織化を見据えて経験者を探していました。そのなかで伊藤さん、岩崎さんがジョインし、今年の8月にグループを立ち上げました。

伊藤:もともと組織的な仕組みがないところからのスタートで、私自身、「中に入ってやりたい」と言いながらも、週一でのお手伝いには、組織づくり、戦略づくり、知財の発掘などの観点で限界を感じていました。ただ、岩崎さんがジョインされたことによって、一気にスピード感が出ましたね。

岩崎:入社前から「仕組みは整っていない」と聞いていましたし、僕はむしろ、「ゼロから組織を作っていきたい」と考えていました。とはいえ、実際に入社してみると、知財の出願活動自体は行なわれていたものの、戦略・仕組みという観点では想像以上に課題の多い状態でした。大変なこともありますが、その分やりがいがあるなと思っています。

──組織として動き出して数ヶ月ですが、今後、知財財産グループとして実現したいことについて教えてください。

岩崎:目先のミッションという意味ではまず、Visionalグループの社員に、知財の重要性について正しく理解してもらうこと。そして、日々の事業づくりの中に知財の考え方を浸透させていくことです。将来的には、社員のみなさんに「やらなきゃいけない」ではなくて、「やりたい」と思ってもらえる環境、文化にしていきたいです。

最終目標は、知財活動を通して、会社や各事業の価値を上げていくことです。一例ですが、自分たちが研究開発を重ねて実現した技術やサービスが、簡単に他社に真似されてしまったら、事業の競争優位性が担保できませんよね。だからこそ、特許によって「守る」、場合によっては「攻める」ことが必要で、そうした一つ一つの取り組みの積み重ねが、事業や会社の成長につながっていくと考えています。

伊藤:最近、いろいろな事業部の方とお話ししていて、「他社がどういう特許を取ろうとしているか?」と聞かれることが増えてきました。特許庁のホームページには、出願中の特許情報が掲載されているので、その情報を使って事業部のみなさんとディスカッションをすることもあります。特許という新しい視点を持ちながら事業づくりに取り組む人が、Visionalで確実に増えていると感じていますね。

──先ほど、「事業のための知財」という言葉が出ましたが、こちらについて詳しく聞かせてください。

岩崎:例えば、特許について、取ろうと思えばたくさんの特許を取ることはできますが、だからと言って、100件の特許を取ることが事業にとって必要とは限りません。取れる特許を取るのではなく、事業の競争優位性につながる特許を確実に取っていくことが、本質的な知財活動であると思っています。

伊藤:今のお話を聞いて、それって当たり前じゃんと思う方も多いかもしれませんが、企業によっては、特許を取ることの目的を見失っているケースもあります。「でも、本来、知財組織ってそういうものではないよね」という考え方や姿勢をもって、ビジネスのために本当に必要な戦略を提案していくことが、在るべき形だと思います。

岩崎:もちろん、数を出すという戦略もありますが、それは対象事業によると考えます。当社でいえば、各事業で知財活動の最適解は違うはず。ただ絶対に忘れてはいけないのは、事業あっての知財ということ。「知財のための知財」では何も意味がないんです。

知財を持っているからといって事業がうまくいくとは限りませんが、事業の競争優位性を保ち、揺るぎないものにするために知財は必要なものだと僕は考えています。そのため、僕たちは「事業のための知財」をモットーに、経営目線を持って知財活動を推進しております。

──話を聞いていて、Visional Wayのバリューの一つ「価値あることを、正しくやろう」に通じる話だと思いました。岩崎さんは、Visionalグループの全社員が集まるSlackチャンネルで「知財NEWS」というコンテンツを定期的に発信していますよね。

岩崎:はい、まさに知財について浸透を進めるための施策ですね。知財というと、堅苦しいイメージを持つ社員もきっと多いと思ったので、「知財は、事業づくりの身近にあるものなんだよ」「事業づくりを推進していくうえで重要なものなんだよ」ということを少しでも理解してもらいたいと思い、発信を始めました。

僕たちとしては、ゆくゆくは、それぞれの事業部からボトムアップで知財に関するアイデアが挙がってくることで、より良い知財活動ができると思っています。事業部のみなさんが知財の重要性を理解して、僕たちも事業部のことを深く理解したうえで知財活動の指針を示す。将来的にそうした関係性を築いていくために、まずは一人一人への浸透を目指しています。

小田:「知財NEWS」の話が出ましたが、岩崎さんは、行動力が本当にとんでもないんですよね。まだ入社して半年くらいなのに、各事業部への開拓力が尋常ではなくて、私でもつながりの薄い社員と次々にネットワークを築いていて、プロダクトに関する最新の状況をいち早くキャッチしています。Visionalの事業づくりに対する強い意志を持っているからこそ、それが行動力につながっているのだと思います。

岩崎:Visionalの社員は、みんな人がいいから、ネットワークを作りやすいと思っています。どのような提案も基本的には断らず、前向きに真摯に向き合ってくれる人ばかりなので。そうした環境に恵まれていると思っています。

小田:たしかにVisionalには、ベクトルが自分ではなく、社会や事業に向いている人が集まっていますよね。事業づくりを通して「お客様の本質的課題解決」を実現する、更には、事業を成長させていくことで世の中の革新を支えていく、という共通の目的があるからこそ、一緒の方向を向いて走ることができるのだと思います。


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Visionalの知財組織を、ゼロから自分の手でつくっていく。

──現在、知財財産グループとして向き合っている課題について教えてください。

岩崎:Visionalはモノづくりの会社なので、知財の中でも特に特許活動が重要となります。また、Visionalは多様な事業を手掛けていて、例えば、ビズリーチ事業部とトラボックスでは最適な特許戦略は大きく異なります。知的財産グループとして、特許の活動方針を事業ごとに示し、そして、その実現ためのオペレーションの仕組み・体制を作っていかなければいけません。

活動方針とは、端的にいえば「特許をどのような経営資源として活かすのか?」で、これが重要なことは明確です。ただそれを「どんな体制で?」「どう進めるか?」「それは継続的な活動なのか?」といったオペレーションも同様に重要だと考えています。

先に申し上げた最終目的を実現するためには、この二つどちらかが欠けても成り立たないと思っています。そしてそれを実現するには正直、今の体制では限界があると思っています。

伊藤:例えば、大きなメーカーなどであれば、知財組織だけが知財活動を担うのではなく、本社機能としての知財組織と各事業部の知財組織が協力し合っていたりします。今のところVisionalでは、岩崎さんが一人で各事業部とのハブとしての役割を担っています。そのため、せっかくビジョンはあるのに体制が追い付いていないというのが現状です。

また今後、Visionalグループに知財の考え方が更に浸透した先には、事業部からの要望が更に活発になり、今以上にやりたいこと、やるべきことが増えていくと思っています。

岩崎:そのため、将来の在るべき体制を見据えながら、本業と並行して採用活動に注力しています。

──どのような方と一緒に、これからの知財財産グループをつくっていきたいと考えていますか?

岩崎:大前提として、「事業のための知財」という価値観に共感してくださる方ですね。また、Visionalグループの各事業を心から好きになってくれる方と一緒に働きたいと強く思っています。「この人たちと一緒に事業を成長させていきたい」という想いを持ちながら、それぞれの事業部の仲間に寄り添い一枚岩になる姿勢が、知財活動を進めていくうえでは大切だと思っているからです。

もう一つ、従来の枠組みに囚われないような知財組織をつくっていくために、どんどんご自身のアイデアを出して、その実現のために積極的に行動してくれる方を求めています。僕自身がまだまだ決して完璧ではないからこそ、プロ意識を持ち遠慮することなく意見をぶつけてくれる人と働きたいです。お互いの意見をぶつけて議論をしていきながら、従来の知財組織にとらわれない強い組織を二人三脚で作っていきたいです。

伊藤:もともと企業で知財を担当していた人で、岩崎さんのようにすごい行動力を持つタイプはレアかもしれません。これまでのお話を聞いて応募のハードルが高いと感じる方もいるかもしれませんが、ただ、Visionalに入れば、各事業やこの組織のカルチャーが自ずと好きになり、積極的に行動できると思います。

ですので、これまでのご経験を活かせそうと思った方であれば、ぜひ一緒にやっていきたいと思います。これまでと大きく働き方が変わることに不安を感じるかもしれませんが、挑戦したいという意欲があれば問題ないと思います。

小田:岩崎さんも、もともと「変わりたい」「成長したい」という想いを持って、Visionalに飛び込んできてくれました。そうした想いをお持ちの方であれば、新しく生まれたばかりの組織と一緒に、ご自身も成長していけると思います。

──これまでの話を聞いていて、組織の立ち上げフェーズということもあり、今ジョインするからこそ積むことのできる経験が多いのだろうなと思いました。

岩崎:まさに、そうですね。他の点を挙げると、知財でありながらビジネスの本質に迫ることができる環境も魅力的なポイントかと思います。大きな組織だと事業トップとの距離が遠いことが多いと思いますが、当社では、南(壮一郎)さん(Visional代表)をはじめとする経営層にかなり近いところで仕事ができます。知財という立場ながらビジネスに近い位置で活動ができるというのは当社ならではのメリットかと思います。

また、幅広い最新技術に触れられる点も魅力的です。これは、まさに特許業務の醍醐味で、Visionalは事業領域が多岐にわたりスピード感もあるので、知財パーソンとしてはワクワクしますし、腕の見せ所でもあります。

加えて、知財のプロフェッショナルである伊藤さんと一緒に働ける点も、非常に大きなメリットです。伊藤さんのプロフェッショナルとしての素晴らしさは言うまでもないので割愛しますが、そんな伊藤さんが深く入り込んで、当社の知財活動に参画していただいています。実際、一緒に仕事をさせてもらっていて、僕も日々、伊藤さんから多くを学ばせていただいています。特許を極めたいという方には、とても理想的な環境だと思います。

伊藤:ありがとうございます。私自身もパートタイムではありますが、事業責任者や開発者など、いろいろな方とコミュニケーションを取りながら業務を進められる環境に感謝しています。バックオフィスだからといって閉じずに、多くの仲間と協働して知財活動を推進していける点は、Visionalで働く大きな魅力だなと思います。

──最後に、未来の仲間へメッセージをお願いします。

岩崎:当社の知的財産グループはできたばかりの組織です。僕もいろいろと社内を奔走してきましたが、まだまだ整っていないことばかりです。一方、事業は熱い想いを持ってすごいスピードで展開されています。

僕はジョインしてまだ半年ですが日々感じるのは、知財という立場でありながら、事業に対する「手触り感」がすごくあるということ。知財という専門性を活かして事業の成長に貢献したい、という熱い想いを持っている方にはもってこいポジションかと思います。同じ志を持って二人三脚で最強の知財チームづくりを楽しめるあなたからのご応募を心からお待ちしています。

伊藤:知財の仕事は、次々と生まれる素晴らしいアイデアや技術を、特許権という国が認める財産にできる活動です。岩崎さんのお話にも通じますが、Visionalには、そうした大きなやりがいを実感しながら経験を積むことのできる環境があると思っています。

小田:大きな企業で組織の一員として挑戦することも意義のあることですが、志ある仲間とともに組織を創り上げるという経験は非常に得難いものだと思っています。この記事を読んで共感してくださった方には、ぜひ一緒に挑戦してほしいです。


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


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