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成長機会を求め、アメリカから日本へ。僕がVisionalでエンジニアとして働く理由。

今回は、2019年4月にエンジニア職として新卒入社し、現在は、株式会社ビズリーチのHRMOS事業部所属のデブリン・ロバートさんに「パーソナルヒストリーインタビュー」を行いました。

半生を振り返りながら、ロバートさんが大切にしている価値観や信条に迫りました。

※本記事の掲載写真は、在宅勤務への移行前に撮影したものです。


プロフィール

デブリン・ロバート/Devlin Robert
アメリカ出身。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)電気工学部卒業。大学在学中に、テキサス・インスツルメンツ、アップルなどの企業でインターンシップを経験。2017年、ソフトウェアエンジニアとしてインテルに入社。2019年4月、株式会社ビズリーチにWebエンジニアとして入社。現在は、HRMOS事業部でフルスタックエンジニアとして新機能の開発などを担当。


小学生時代、日本で過ごした「仲間」たちとの思い出

──今回は、ロバートさんのこれまでの人生を遡りながらお話を聞かせていただきます!

こういった機会をいただけてとても嬉しいです。よろしくお願いします!

──まず、幼少期や学生時代のお話から聞かせてください。

アメリカのケンタッキー州で生まれ育ちました。

双子の兄がいて、彼とは何をする時も一緒でした。良きライバルであり、お互いをサポートし合える友でもあります。彼と一緒に育った影響だと思いますが、僕は、何をする時も、「僕(I)」ではなく、「僕たち(We)」を主語として考えるようになりました。

兄は、今はアメリカでソフトロボティクス分野の研究者として働いていますが、関係性は変わっていなくて、現在のお互いの業務を少しは理解し合える部分もあり、今でもよく連絡を取りながらサポートし合っています。

──ロバートさんは、8~10歳の頃に2年間、日本で過ごされていましたね。

はい、父が英語の先生として働いていて、青森の学校で英語を教える仕事に就いたことが、日本に引っ越すきっかけでした。

──小学生だった当時、日本に引っ越すことに不安は感じませんでしたか?

両親から日本に行くことを聞かされた時は、よく状況を理解していないままOKしたのだと思います。そして実際に引っ越してみると、いくつか大変なことがありました。

その中でも特に大きかったのが言語の壁です。ただ、ポケモンなど、同じ遊びに一緒に夢中になれる友達と出会い、彼らと楽しい日々を過ごすことができました。もともと住んでいたアメリカのケンタッキー州では、安全性の理由で、放課後に子どもだけで自由に遊ぶことが難しかったので、友達と一緒にたくさんの時間を過ごせたことは、僕にとってとても良い体験になりました。あの時の友達とは、今でも数年に一度集まっていますね。

先ほどの双子の兄の話にも通じますが、僕は、自分一人だけではなく、「仲間」や「チーム」と一緒に何かを成し遂げることに価値を感じていて、今から振り返れば、日本で友達と過ごした日々があったからこそ芽生えた価値観なのだと思っています。

──小学4年生まで日本で過ごした後、ロバートさんはアメリカへ戻られていますね。

はい、大学を卒業するまで南カリフォルニアで過ごしました。

──学生時代は、どのようなことに打ち込んでいましたか?

高校時代は、マーチングバンドの部活に入りました。音楽が好きだったことも理由の一つですが、一番の理由は、大きな隊列が流れるように動く仕組みに興味があったからです。マーチングバンドという種目は、それぞれに異なる役割を与えられた一人一人の仲間のムーブ(移動)によって、美しいフォーメーションが実現されていくもの。僕は、その仕組みに惹かれて入部し、最後は、200名規模の部活でリーダーを担当していました。


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マーチングバンド部では、リーダーと指揮者を担当。


──「隊列が流れるように動く仕組み」に興味を持つきっかけは何だったのでしょうか?

僕は川が好きで、そのことが影響しているのだと思います。高校まで過ごしていたサンディエゴは、なかなか雨が降らない地域だったので、たまに目にする川になんとなく魅了されていました。ちなみに、大学時代、日本文学を学ぶために京都に来たことがあったのですが、その時は鴨川沿いに行くのが大好きでしたね。今でも、河川敷の近くの家に住むほど、川が好きです。

川に興味を持つようになった理由を考えてみたのですが、絶え間なく動き続けながら、無限に変化していく姿に惹かれているのだと思います。小学生の頃、自分の部屋に「CHANGE」というメッセージが書かれたポスターが貼ってあったのですが、そこにも波のイラストが描かれていました。

人間も、システムも、技術も、あらゆる物事は変わり続けていく。だからこそ美しいと思うんですよね。僕が、マーチングバンドに惹かれたのも同じ理由だと思っています。


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趣味は、川の写真など撮影すること。


アップル、インテルでの経験を経て、再び日本へ

──大学時代はどのように過ごしましたか?

大学ではプロジェクト管理を専攻していました。また、アメリカの大学では、10週間の夏休みに、長期インターンやボランティア、研究に打ち込む慣習があり、僕は、社会の仕組みに興味を持っていたのでいろいろなインターンに参加しました。最初は、日本に行って、子供たちに英語を教えたりしていましたね。

その後、半導体企業テキサス・インスツルメンツで、セールスエンジニアとして働きながら、ハードウェア領域におけるシステム構造などを学びました。このインターンに挑戦した理由は、もともと母がプログラマーとして働いていて、小さい頃からエンジニアリングの仕事に憧れを持っていたからです。

──他に、どのようなインターンに参加したのでしょうか?

アップルで、プロジェクト管理のインターンに挑戦しました。CEOのティム・クックの影響が大きいのだと思いますが、アップルには、「オペレーション」を大切にする文化が浸透していました。だからこそ、プロジェクトマネージャーとして働きながらとても多くの学びを得ることができました。

開発から製造まで、対応すべき領域の幅が非常に広かったからこそ苦労はしましたが、一つのものが作られるまでの過程で、どのようにチームが機能しているかを学ぶことができたことは、自分にとって大きな財産となりました。


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UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の卒業式。


──その後、ロバートさんは、アメリカでインテルに就職されましたね。

はい、就職活動をしていた時は、ITコンサルタントとして働くか、開発者として働くか迷っていました。ただ、これからITの世界で働くのであれば、まずは技術に深く携わりたいと思い、開発者としての道を選びました。

数ある企業の中でもインテルを選んだのは、大学の授業をきっかけに、同社の画像処理ソフトウェアに興味を持っていたからです。もともと自分自身がカメラで川などの写真を撮るのが好きだったこともあり、画像処理ソフトウェアの開発者の道を選びました。

──その後、ビズリーチにジョインすることになった経緯について教えてください。

サンフランシスコで開催されていたキャリアイベントで、ビズリーチと出会ったことが最初のきっかけでした。そのイベントに参加する前までは、ビズリーチのことは知らなかったのですが、社員とお話しする中で、僕と同じ価値観を持つ人が集まっている会社であることに気付きました。

──具体的に、どのようなところに共感したのでしょうか?

最も共感したのは、「価値あることを、正しくやろう」というValueでした。もともと僕は、単にパズルを解くだけのような作業に興味はなくて、そのパズルを解く理由や背景について深く考えるタイプです。だから、人生の長い時間をかけて働くのであれば、解く意義の大きいパズルを解きたい、と思っていました。だからこそ、「価値あることを、正しくやろう」という想いを胸に働くビズリーチの社員に共感しました。

また、小学生の時、僕に「仲間」や「チーム」の大切さを教えてくれたのは日本だったので、このタイミングで日本の企業で働いてみたいと思っていました。

──もともと名前を知らなかった日本の企業で、エンジニアとして挑戦することに不安な気持ちはありませんでしたか?

そのキャリアイベントで出会った他の企業を含めて、自分なりにいろいろな日本企業について調べていたのですが、ビズリーチは、求人検索エンジン「スタンバイ」を自社開発していたりと、とても高い技術レベルを誇る会社であると知りました。

他にも、ステファン(Meier Stefan)さん、CTOの(竹内)真さんに開発環境などについてのお話を聞くなかで、成長の機会に溢れた会社であると確信して入社を決めました。


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日本へ発つ前、ロサンゼルスで友人たちと集まった時の写真。


フルスタックエンジニアとして新機能開発に挑戦

──ロバートさんは、Webエンジニア職として新たに挑戦をするために、2019年4月にビズリーチに入社されました。実際に働きはじめていかがですか?

今、僕が所属しているHRMOS事業部には、とても尊敬できるエンジニアの仲間が集まっています。新しい技術に積極的にチャレンジする姿勢や、短期間で成果を出すことを目指すチーム体制など、みんなと一緒に働く中で毎日のように刺激を受けています。

また、HRMOS事業部には、僕以外にも日本以外の国の出身のエンジニアが何人もいます。みんな日本語が堪能なので、日々、ロールモデルとして学ばせてもらっています。

僕は、まだまだ言語の壁にぶつかることが多いのですが、同期の仲間や先輩が日本語が拙い僕をいつも優しくサポートしてくれるのでとても助かっています。いつも助けてもらっているからこそ、僕は得意な英語を活かして、海外採用を手伝ったり、海外インターン生のメンターとしてサポートに入ったりしています。このようにして、少しでも恩返しできればと思っていますね。

──現在は、HRMOS事業部でどのような仕事をしているのでしょうか?

Marvelチームという少人数の組織で、2020年8月にリリースされた「組織診断サーベイ」機能や、その他の共通機能の開発に携わっています。

チーム名は、マーベル・コミックの「アベンジャーズ」をもとに付けられているのですが、今の組織にはそれぞれ独自の強みを持つ仲間同士で協力し合って開発するカルチャーがあります。僕は仲間と助け合いながら働くことに喜びを感じるタイプので、このような環境で働けていることがとても嬉しいです。

また、フルスタックエンジニアとして様々なプロジェクトに携わる働き方なので、毎日のように、新しい成長の機会を見出すことができるのも、エンジニアとしてとても楽しいですね。

──今後、Visionalで実現していきたいことについて教えてください。

シンプルですが、価値あるプロダクトを作り続けていきたいと思っています。

今、僕たちが開発を手掛ける「HRMOS」は、次々と新しいモジュールを開発、リリースしています。まさに、「マーチングバンド」や「川」のように、非常に大規模で、いつまでも変化し続けるプロダクトだと思っています。

また、「HRMOS」は、人財活用プラットフォームとして、世の中の革新を支えていく価値あるプロダクトだと信じています。だからこそ僕は、Marvelチームの一員として、これからも開発に打ち込み続けたいと思っています。

そして、いつもサポートしてくれる仲間たちの力になれるように、自分に足りていない技術を学び、強みをもっと伸ばし続けていきたいです。みんなから、「ロバートと一緒に働きたい!」と思ってもらえたら嬉しいですね。

──本日は、お時間をいただきありがとうございました!

とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございました!


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、人財採用本部・採用マーケティンググループで、「ALL VISIONAL」の運営などを担当している。


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