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スクラムの考え方を活かして、チームを「本質的な課題解決」へ導く。スクラムマスターの役割に迫る。

Visionalは、10以上のサービスを手がけており、それぞれのプロダクト開発組織だけでなく、専門的な立場から横断的にサポートをする組織も複数存在しています。

今回は、その内の一つであるCTO室で、アジャイル支援として複数のプロダクト開発組織にスクラムの手法を取り入れるサポートをしている賀茂慎一郎さんに、スクラムマスターとして実現したいことについて話を聞きました。


プロフィール

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賀茂 慎一郎/Kamo Shinichiro
2016年、早稲田大学教育学部を卒業後、SIerへ入社。システムエンジニアとして経験を積んだ後、スクラムを通して「いきいきとしたチーム作り」を実現したいという想いから、スクラムマスターとして活動を開始。2020年1月に株式会社ビズリーチへに入社。現在はCTO室で、チーム活動の支援を全社横断で担当している。


スクラムの考え方を活かして、「いきいきとしたチーム作り」を実現したい。

──はじめに、これまでの経歴について教えてください。

大学時代は教育学部に所属し、教育関連の勉強の他に教育系のNPO団体でボランディアも行っていました。ボランティア活動をするなかで、「環境」と「IT」が人にもたらす影響を強く感じ、まずはITについて学びたいと考え、新卒でSIerの会社へ入社しました。そしてシステムエンジニア(SE)としてキャリアをスタートさせました。

SEとして様々なプロジェクトに関わる過程で、意思決定のプロセスに違和感や疑問を感じることがあり、そうした疑問を持たずに、もっといきいきと働くために何が必要かを考えるようになりました。

そうした時、会社としてスクラムを取り入れる動きがあり、その開発手法を経験した時に、このフレームワークは自分が抱えていたもやもやを解消する突破口になるのでは感じました。それで自ら手を挙げ、スクラムマスターとしてチームを支援する役割を担当するようになりました。

──その後、転職に至るまでの経緯について教えてください。

前職ではたくさんの挑戦の機会をいただくことができたのですが、新規事業の開発プロジェクトを担当させてもらいながら感じたのは、会社自体にはまだ新規事業についてのノウハウが蓄積されていないということでした。仕事としては楽しかったのですが、今後、より深く事業に貢献していく人材になるために、しっかりと事業づくりについて学びたいと考え、事業会社に移ることを視野に転職活動を始めました。

当時、スクラムマスターの求人は少なかったのですが、その中でビズリーチが募集していることを知り、選考を受けました。

──その当時、ビズリーチにはどういった印象を持っていましたか?

最初は、HR業界の会社だと思っていました。ただ、同時に複数の会社の選考を受け、様々な会社の社員とお話しするなかで、ビズリーチには、手段にとらわれず課題に向き合っている社員が多いと感じました。「組織をより良くするためにどうするか」という自分が大切にしているテーマについてうかがった際に、みなさんそれぞれから広い視野にもとづく回答が返ってきたのを今でも覚えています。

こんな人たちの中で働くことができたら、スクラムマスターとして成長でき、それが事業貢献にもつながるのではと思い入社を決めました。


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スクラムはあくまで手段。目的は本質的な課題を解決すること。

──賀茂さんが在籍しているCTO室について教えてください。

私が所属するCTO室には、外国籍人材のサポートをする専任の人など、いろいろな専門性を持つ人材が集まっています。そうした多様な強みを持つ横断組織として、様々な観点から各事業のプロダクト開発組織をサポートしていくことで、それぞれの組織の変化・進化を支える役割を担っています。

──そうしたCTO室の中で、賀茂さんはどのような役割を担っているのでしょうか?

アジャイル支援という役割を担っています。各開発部長や開発マネージャーとコミュニケーションをとりながら、スクラムの導入を検討しているチームに参加をして導入のサポートをしたり、時には自ら課題を見つけて、それをチーム自身で解決する仕組みを作るためのサポートをしています。

──現在、スクラムを導入している部署はどのくらいあるのでしょうか?

株式会社ビズリーチ内では、約8割の開発チームでスクラムを導入しています。体制としては、いわゆるスクラムマスターとして専任で動く人は私以外に社内に3名在籍していています。その3名が担当していないチームは、スクラムチーム全体でスクラムマスターに求められる役割を担保しています。

ただし中には担保しきれないチームも出てくるので、その場合は私のような横断的に動くメンバーが支援する場合もあります。

──スクラムを導入するにあたって、会社として意識していることは何かありますか?

会社として、「スクラムはあくまで手段で、目的は課題解決である」という共通の意識があると思います。そういった考え方がある理由として、CTOの外山(英幸)さん(株式会社ビズリーチ 執行役員 CTO)が、課題に対して常に向き合っている姿勢を示していることが大きいと感じています。

スクラムを取り入れた当初は、「チーム中心で行うこと」が先行し、ボトムアップを重視しすぎたあまり混乱を招いたことがあると聞きました。私自身、本来「スクラムはあくまで手段で、目的は課題解決である」と考えており、ボトムアップとトップダウンのバランスを上手く保ち続けることが大事であると思っています。

外山さん自身も同じ考えを持っており、チーム同士が横のチームの状況を見ながら実行すべきことを決めたり、組織の未来から逆算して必要なことを行うというバランス感覚を持てる組織作りをしたいと語っていたのが印象的でした。

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「Developer eXperience Day 2021」外山 英幸の登壇資料より。

また、Scrum Alliance主催の研修への参加費用を会社がサポートするなど、会社としてスクラムに関する投資を行ってきました。他にも、新卒研修においてスクラム研修を実施しており、アジャイルな働き方とはどのようなものか実際の開発を通して体感してもらう場を設けています。

そうした背景もあり、それぞれの開発組織のエンジニアが、スクラムに関する共通の考え方や意識を持っていると思います。

──ビズリーチに入社して2年目ですが、実際に働いてみて感じていることはありますか?

率直に言うと、「素直でいい人」ばかりが集まっていて、お互いへの配慮を大切にする雰囲気がある組織だと感じています。

──「素直でいい人」とは、具体的にどのような人でしょうか?

入社したばかりのタイミングでチームに入っていっても、現状の課題を包み隠さず共有してくれたり、共に同じ目的の実現を目指す仲間として、抵抗なく受け入れてもらったと感じています。

スクラムは課題を可視化するための手法で、スクラムを取り入れたからといって、それだけで素晴らしい開発ができるわけではありません。個人や一つのチームの力だけで解決できない課題を見つけた時は、周りの人や組織を巻き込んでいく必要があり、だからこそ、お互いを背中を預け合える仲間とする雰囲気があることは、課題解決を目指す組織として非常に重要だと思っています。

また、これまでの話にも通じますが、Visionalグループが大切にしている「お客様の本質的課題解決」というバリューが浸透していることも大きな特徴の一つだと思います。この会社には、エンジニアは技術を通して課題解決するプロフェッショナルであるという共通の考え方があります。

スクラムマスター同士の勉強会で、自分たちの役割について話した際に定義した言葉の一つに「チームの自己組織化能力を高める」という言葉がありますが、このように、みんなが同じ価値観を持ち、同じ方向を向いている組織だからこそ、目的実現の最大化の支援していく側のスクラムマスターとしては、とても良い環境だと感じています。


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一緒に働く開発チームの仲間たちとのミーティングの様子。


急速に「変化」を続ける組織だからこそ、新しい課題が次々と生まれている。

──全社横断的に様々なプロダクト開発組織をサポートしていると思いますが、今後、スクラムマスターとして実現したいことについて教えてください。

前提として、みなさん課題に対して真摯に向き合っているため、非常に良い体制ができていると思っています。ただ、会社が速いスピードで成長するなかで、それぞれの組織の体制や仕組みも急スピードで変化し続けており、より難易度が高い課題や奥行きの深い課題が次々と新しく生まれ続けていると感じています。

今よりも更にチームの中でお互いの強みを活かし合ったり、他の職種の社員との協力体制を強化したり、というように、絶え間ない変化のなかで、私たちが実現したいことはどんどん増え続けていると思っています。

──次々と新しい課題が生まれる組織だからこそ、更に強固な協力体制が必要になってくるのですね。

はい。先ほどの話にも通じますが、幸いにも、ビズリーチには「お客様の本質的課題解決」という共通のバリューを体現している社員が数多く集まっているため、今以上に強固な協力体制を築き、より難易度の高い本質的な課題に取り組めると思っています。

──具体的に、バリューの体現を感じたエピソードはありますか?

自らの担当領域や職種の壁を、自然と「越境」していく人が多いとを感じています。例えば、複数のチームが協働していくために、クロスファンクショナル(役割を超えて相互に働きかける)という考え方がありますが、そうしたチームを実現するためには、バックエンド、フロント、インフラ含め、それぞれのエンジニアがあらゆる業務を行うことになります。

もちろん、それは非常にタフなことではありますが、それぞれが「お客様の本質的課題解決」という同じ目的を共有しているからこそ、こうした働き方が実現できているのだと思います。

──入社前に感じた「一人一人の社員が課題に向き合っている」ということとつながってきていますね。

はい。この会社であれば、一人だけの力だけでは解決できないような本質的な課題に対して、仲間たちと一緒に取り組むことができると実感できましたね。例えば、課題解決のために組織を変えることが必要であれば、そうした大きな変化でさえも実現することができる環境だと思っています。

そしてそれは、課題解決に対して貪欲に取り組む人や、仲間を信頼して背中を預けられる人が多い組織だからこそです。このように、より本質的な課題の解決にチームで挑むことができる環境は、スクラムマスターとしての自分の成長機会にもつながっていると思っています。

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──賀茂さんは、プロダクト開発組織の支援以外に、スクラムマスターが成長できる環境づくりにも力を入れていらっしゃいますね。

はい。今取り組もうとしているのが、スクラムマスターの評価の仕組みをどのようにつくっていくか、というテーマです。評価とは、報酬を決める側面と、成長を促すためのフィードバックの側面があると思っています。私が考えているのは後者の、どうしたらそれぞれのスクラムマスターが、今後の成長につながるためのフィードバックを受け取れるか、という側面です。

私は、課題発見・解決のプロフェッショナルであるスクラムマスターが成長していくことは、その個人だけでなく組織や会社にとっても大きな意味があると思っています。スクラムマスターの能力が上がることは、組織をより良くするための推進力の向上につながりますし、そうした能力は、スクラムマスターの枠にとらわれず、マネジメント職をはじめとする他の役割でも活かすことができるはずです。

このように、スクラムマスターのキャリアには、とても大きな可能性があると感じています。

──最後に、どのような方と一緒に働きたいと考えているか教えてください。

役職や役割にとらわれずあるべき姿を考え続け、周りの仲間と協力しながら課題を解決していく、そういった思考や姿勢をお持ちの方と一緒に働きたいです。なぜなら、これまでのお話にも通じますが、変化が激しい今のプロダクト開発組織に必要なのは、役割にとらわれず課題解決を推進していく人物だと思っているからです。

それはスクラムマスターのみならず、プロダクトに関わる人全員に共通することです。私もプロダクト開発組織のみなさんと一緒に本質的な課題を見つけ、その解決をお手伝いすることを通して、組織や事業、そして社会に貢献していきたいと思っています。

──本日は、ありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました。


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採用情報


この記事の執筆担当者

森嶋 麻友/Morishima Mayu
静岡県出身。スマートフォンアプリを開発するスタートアップにて、管理部門立ち上げを経験した後に、2017年、株式会社ビズリーチへ入社。採用組織にて、ソーサーグループの立ち上げを経験し、エンジニア採用の母集団形成を担当。現在は、人事統括室採用マーケティンググループにて、テックブランディングなどを担当している。

撮影:住岡 梓


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