「変わり続けるために、学び続ける」きっかけを提供する。有志で運営する「ESS図書館」について紹介します。
こんにちは。ビズリーチ事業部エグゼクティブサーチサポート部(以下、ESS部)の谷川です。(トップ写真:右から3番目)
今回は、Visional Wayのバリューの1つ「変わり続けるために、学び続ける」を体現するための取り組みとして、2020年1月より有志メンバーで運営している「ESS図書館」について紹介させていただきます。
※トップ写真を含めた記事内の写真は、撮影時のみマスクを外して撮影を行っています。
「ESS図書館」とは?
「ESS図書館」は、ESS部が保有していた本を有効活用するために、本の貸出を主な目的として小さく立ち上がった活動です。
しかしながら、立ち上がってすぐにコロナ禍に入り、本を貸し出すことが物理的に不可能になったため、より広義の「学ぶ機会」を提供することを活動の目的として再定義しました。
2020年1月の立ち上げ以降、運営メンバー自身も「変わり続けるために、学び続け」ながら楽しく運営してます。
そもそも「学ぶ」とは?
いきなりですが、皆さんは「学ぶ」ことについて、どのようなイメージを持っていますか? いろいろな定義付けが考えられると思いますが、基本的には、インプット(入力する、取り込む)→アウトプット(出力する、発信する)のサイクルを回すことで、その経験が知識として定着して、それが「学び」に還元されていくと考えられています。
「ESS図書館」では、社員の皆さんが「学ぶ」サポートをする(つまり、インプットとアウトプットのサイクルを上手く回す)ために、社内コミュニケーションツールのSlackを用いて、本を読むきっかけや、そこで得た学びをアウトプットするきっかけを提供しています。
立ち上げから現在に至るまでの歩み
では、そのきっかけづくりを、具体的にどのように行っているのかについて、これまでの歩みを振り返りながら紹介します。
まず、最初の半年間は、SlackチャンネルのESS部内の参加メンバー数を増やしていきました。ESS部内の呼びかけによって、比較的スムーズにすぐに約30名が集まりました。
加えて、参加メンバーのインプットとアウトプットを増やすため、運営メンバーで、「本を読む→Slackへ投稿する」までのフローを、ファネルごとに分けて分析して考えていきました。
その結果、1つの仮説として、例えば、何かしらの課題に向き合っている時や、何かしらの領域への興味を持った時に、そもそもどのような本を読めば良いか分からないケースが多く、その時にレコメンド機能があれば、本を読む(インプットする)新しいきっかけに繋がるのでは、と考えました。
すぐに運営メンバーの郡山(湧)さん(ビズリーチ事業部ESS統括部事業推進グループ/トップ写真:左)が、「Zapierを活用することで、レコメンド機能を実現できるのでは?」と提案してくれて、知識をイチから学び、Slack上の実装まで行ってくれました。実際、一部の参加メンバーからは、「レコメンドされる本を購入してみました〜」との声も寄せられており、さっそく効果が表れ始めています。
また、「実際の図書館の現場を知らずに、ESS図書館の運営などできるか」ということで、市民図書館で働く方にインタビューを行い、図書館の運営にあたって大切にしていることをお聞きしました。
このようにして、はじめは小さくスタートしたESS図書館ですが、2022年3月時点では、ESS部以外の社員も巻き込みつつ、現在、Slackチャンネルの参加メンバーは約180名となりました。今では半期ごとに細かく目標を設定しつつ、運営メンバー自身も楽しみながら運営してます。
運営メンバーの集合写真
最近の取り組み
続いて、直近1年間の取り組みをいくつか紹介します。
●アウトプットのハードルを下げる「気軽んぷっと」
2021年8月頃から、Slackチャンネルの参加メンバーが150名程になりましたが、肝心のアウトプット数が伸び悩み始めました。そこで、何故アウトプット数が伸びないかについて分析をして、1つの仮説として、アウトプットのハードルが想像以上に高い(読んだ本の内容をまとめる工数がかりすぎる)と考えました。
そして、そのハードルを下げるための仕組みを実装して、アウトプットの習慣化を目指すこととしました。
具体的には、Slackのワークフロー(アウトプットに必要な項目をまとめた投稿フォーム)機能を活用しました。「気軽」に「アウトプット」してもらうというコンセプトのもと、このワークフローには、「気軽んぷっと」という名前を付けました。
2021年12月にリリースし、今では徐々にこの機能を活用するメンバーが増え始めています。(会員数180名の10%程利用)今後は、「気軽んぷっと」で投稿された内容の傾向をもとに、レコメンドの精度を上げられるような取り組みなどを考えております。
●「ミールスウィーク」に参加して、ビブリオバトルを開催
2021年12月、ビズリーチ事業部の関係性強化プロジェクト「ミールス」の取り組みの一環として開催された「ミールスウィーク」において、「ESS図書館」が主催するオンラインコンテンツとして、ビブリオバトル(知的書評合戦)を開催しました。
こちらは「ミールス」を運営している嶌田さん(ESS図書館Slackチャンネルの参加メンバーでもあります)からお声かけいただきました。このようなきっかけも、「ESS図書館」のゆるい繋がりから生まれた副産物かと思います。
実際、ビブリオバトルでは、下記の方々が1冊ずつ本を紹介してくれました。ハイレベルなプレゼンと視聴者による積極的な質問もあり、非常に盛り上がる時間となりました。
【ビブリオバトルで紹介された本】
緒形 悠里さん:解きたくなる数学
森田 大地さん:バイバイ、ブラックバード
白石 萌莉さん:かがみの孤城
郡山 湧さん:フェルマーの最終定理
この2年間で、私たち運営メンバー自身も「変わり続けるために、学び続ける」ことを忘れずに、いろいろなことに挑戦してきました。
これからも引き続き、Visionalグループの仲間たちに「学ぶ機会」を提供する場として、「ESS図書館」を運営し続けたいと思います。
関連記事
この記事の執筆担当者
谷川 祐斗/Tanigawa Yuto
新卒で三菱電機株式会社へ入社。半導体の営業を経験後、2019年6月、株式会社ビズリーチに入社。入社から現在に至るまで、人材紹介会社様へコンサルティングを行うESS部に所属。FY21上半期の「BizReach Awards」でビジネス部門最優秀賞を受賞。
「All Visional」Twitterアカウントは、こちら。