未来を描くための組織をつくる。HRMOSプロダクト本部長 萩原、入社後の想いを語る。
今回は、HRMOSプロダクト本部の本部長を務める萩原崇さんに「パーソナルヒストリーインタビュー」を行いました。
これまでの歩みを振り返りながら、萩原さんが大切にしている価値観や信条に迫りました。
※撮影時のみマスクを外しています。
プロフィール
萩原 崇/Hagiwara Takashi
IT企業にてアプリケーションエンジニア、データベースエンジニア、コンサルタントなどを経験。2002年、株式会社ワークスアプリケーションズに入社し、大企業向けERPパッケージの開発責任者として既存プロダクトの拡販から新規プロダクトの立ち上げ、開発組織マネジメント、大規模顧客へのパッケージ導入に従事。その後、株式会社DONUTSでのジョブカン開発責任者を経て、2021年4月、株式会社ビズリーチに入社。現在、HRMOSプロダクト本部本部長を務めている。
「考えられる開発者」でありたい。
──はじめに、これまでの経歴について教えてください。
これまで、エンジニア、コンサルタント、開発責任者、採用責任者など様々な役割を経験してきました。
新卒で入社した会社は忙しかったのですが、非常に多くのことを経験できました。特に最初に配属された部署が、今までその会社ではやってきていなかった自社プロダクト開発の部門だったため、多くの生み出しの苦労が伴ったということもあったと思います。またそのなかで若いうちから責任のある立場で仕事を任せてもらえたことも、今思えば自身のその後のキャリアにいい影響を及ぼしているのかなと思っています。
その後、日本初のERPパッケージベンダーであったワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)に入社し、社会人として一番長いキャリアを積みました。ワークスでは常に本質を追求し続けることや、全ての課題を自分の問題と捉えることが社内に浸透しており、自ら考えたものを自らつくるというスタイルでプロダクト開発を行ってました。
いいプロダクトをつくるためには、誰かに言われたものをただつくるのではなく、常にお客様の立場に立って本質的な課題解決をしていく必要があるため、そのスタイルはプロダクト開発としては正しい姿の一つであると感じていました。こうした本質的に必要なことを考えて行動に移すという文化は、Visionalのプロダクト組織にも通じる部分だと思います。
──ワークスアプリケーションズでは、いろんなことをやられていたと聞いています。
はい、ワークスでは、開発組織のマネジメントやプロジェクト責任者がメインの業務でしたが、それ以外にも新規プロダクトの立ち上げや各種制度の設計などいろいろやりました。ベンチャーを貫く会社だったので、必要なものを必要なタイミングでつくっていった感じですかね。常に変化があり、新しいことへの挑戦ができる場で自分には非常に恵まれた環境であったと思っています。
ただ、より大きな新しい挑戦をするためには自身の成長に加え環境の変化も必要であると感じ、BtoCとBtoB両方展開している株式会社DONUTSを次のキャリアとして選びました。DONUTSは、BtoBサービスにおいてもtoCのようなスピード感をもった事業運営をしていて、その開発組織とプロダクトのマネジメントが私のミッションでした。
組織開発やプロセス改善などを実施し既存組織の開発力UPを進めていくなかで、より開発力を向上させるためには、自らも積極的に外から優秀なメンバーを集めてくる必要があるのではないかと感じるようになりました。それから採用活動全般を自ら行うようになり、採用が成功している会社へのヒアリングや採用広報、新たなチャネルの開拓もどんどん推進していきました。
最終的には開発責任者と採用責任者を兼務する形となり、そのなかで、仲間を集める大変さ、人材採用がいかに経営にとって重大なミッションであるのかということを肌で体感しました。
「価値あること」「変わり続けること」を常に問い続ける。
──どのようなきっかけでVisionalへの転職を決意したのでしょうか?
Visionalのここ数年の急成長は、外から見てきました。株式会社ビズリーチは、「日本の『キャリアインフラ』になる」という構想を掲げていますが、「ビズリーチ」をはじめとする転職プラットフォーム、そして「HRMOS」という人財活用プラットフォームを掛け合わせることで、HRの世界を今後更に大きく変えていける、プロダクトを通して日本へ価値提供をしていけると感じたことが、入社を決めた大きな理由です。
南(壮一郎)さん(Visional代表)、多田(洋祐)さん(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)、安河内(崇)さん(株式会社ビズリーチ 取締役/プロダクト組織開発本部 本部長)と話して一緒に働きたいと思ったのも大きいですね。
また、ビズリーチには元々の知り合いもいて、信頼する彼らがこの会社で働いているということは、モノづくりに真摯に取り組める会社であると思い、それが入社を決める最後のひと押しになりました。
──実際に入社して、どのようなことを感じていますか?
良い意味で、取り組むべき課題が多いと感じています。事業の成長に合わせて社員数も増えているため、特に「組織」に関する課題は大きいと思っています。
一緒に働くメンバーについては、入社前とイメージのギャップは少ないですね。素直で飾らない人たちが多いという印象です。Visional Wayの中に「事業づくりは、仲間づくり」というバリューがありますが、社員同士は背中を預け合える仲間という考え方が職種を越えて浸透しているため、そこを活かし組織を育てていくことで、より大きな推進力が持てると感じています。
お互い信頼し合っている素晴らしい関係性がベースにあるからこそ、もっともっと遠慮せずにぶつかり合えるくらいの組織になったらいいなと感じています。
──今、萩原さんから見えている組織の課題について、例えばどのようなものがありますか?
例えばVisional Wayに沿ってお伝えすると、「事業づくりは、仲間づくり」「その行動で、ブレークスルー」を体現する行動を強く感じる一方で、同時に、「価値あることを、正しくやろう」「変わり続けるために、学び続ける」「お客様の本質的課題解決」を今まで以上に追求していく余白は、まだまだあると思っています。
言葉の抽象度が高い分、みんなで目線を合わせていく必要はあると感じていますが、今まで以上にVisional Wayを体現する組織を目指すことが、事業の成長につながっていくと感じています。
私は「価値あることって何?」「変わり続けるってどういうこと?」と、常に問い続けています。例えば極端な話ではありますが、事業づくりを進めるうえで、「価値あること」「変わり続けること」が求められるのであれば、エンジニアという役割を越えて、ビジネス開発の領域にコミットしていっても良いと思っています。
私も若い時に大きな責任のあるミッションを任せてもらった際は、エンジニアという枠に囚われずにできることは何でもやりました。それは、そうしなければ大きな責任ある仕事を果たせないと考えたからなんですよね。
仕事って、よりよくしていこうと思うと変化も増え、それに伴い自分の専門領域外のやるべき業務も自然と見えてくるものです。この会社には、良いプロダクトをつくるための問題解決をしたい人たちが集まっているので、必要であれば何でもやるという覚悟を持つことで、お客様にもっと向き合えると思っています。
──最後に、今後のミッションを教えてください。
ビズリーチはこれまで蓄積してきた信頼と、モノづくりのための良い土台が既にあります。私は開発組織の一人として、数年後の組織を見据えながら、モノづくりのためのより良い環境をつくりたいと思っています。
「HRMOS」シリーズは、「HRMOS採用」から始まり、今では「HRMOSタレントマネジメント」など、複数のモジュールを提供させていただいています。今後はそれぞれを別のプロダクトとして考えるのではなく、データとシステムを繋げていくことで、お客様に「HRMOS」シリーズとして一貫した素晴らしい体験を届けていきたいと考えています。
そして、ビズリーチのプロダクトを通してキャリアインフラを実現することによって、将来的には日本の抱える課題を解決できると思っています。
「人」や「組織」というテーマは、今、日本が向き合う大きな課題の一つということもあり、HR領域では様々なサービスが生まれています。ビズリーチも数年前はそれぞれのサービスが点として生まれたところでした。それが今、線としてキャリアインフラを実現できる未来を描きつつあります。そして、そうした大きな構想をビズリーチで実現していきたいと思っています。
そして、描いた未来を実現するためには、時代の変化を受け入れながら、自ら変化を起こしたいという想いを持つ仲間が必要です。自ら変化をし続け、お客様の課題と本気で向き合いたいと思っている方たちが集まってくれると嬉しいですね。
──本日は、ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました!
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この記事の執筆担当者
森嶋 麻友/Morishima Mayu
静岡県出身。スマートフォンアプリを開発するスタートアップにて、管理部門立ち上げを経験した後に、2017年、株式会社ビズリーチへ入社。採用組織にて、ソーサーグループの立ち上げを経験し、エンジニア採用の母集団形成を担当。現在は、人事本部人財採用部にて、テックブランディングなどを担当している。
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