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誰もが自分らしく働ける職場を実現するために。「虹リーチ」の取り組みを紹介します。

こんにちは。ビズリーチ事業部 採用担当の酒井です。

2021年4月23日(金)、LGBTQ+に関する社内向けオンラインセミナーを実施しました。今回は、約200名の社員が視聴したこのイベントのレポートをお届けします。


VisionalのLGBTQ+に関する取り組み

株式会社ビズリーチは、2018年から東京レインボープライドに協賛をしています。2年連続でブースの出展を行い、「ビズリーチ」上で、ダイバーシティを推進している企業の求人特集の実施などの活動を行ってきました。

社内では、全社向けのLGBTQ+セミナーが過去に1度実施されていて、その際は、東京レインボープライドの代表理事(当時)である杉山文野さんに登壇いただき、とても多くの社員がそのセミナーに参加しました。

2019年、東京レインボープライドに2度目の協賛をした際に、「虹リーチ」という当事者とアライの社内コミュニティを立ち上げました。アライとは、LGBTQ+の当事者に寄り添う姿勢を表明している応援者のことを指します。私自身はアライですが、会社で一緒に働く当事者の仲間たちに話を聞いていると、「安心して自分のパーソナルな部分を話せる場所や、コミュニティがあると嬉しい」という声が多く上がり、自分たちの手でそういった場所を作ろうと思い、「虹リーチ」を立ち上げました。


社内コミュニティ「虹リーチ」の取り組み

「虹リーチ」は、社内の当事者やアライが集まり、LGBTQ+だけではなくあらゆる「マイノリティ」が働きやすい会社を作るために活動をする社内コミュニティです。月1回程度のランチ会を実施したり、ダイバーシティ&インクルージョンに関する理解を促進するような社内イベントを企画しています。

具体的には、LGBTQ+の理解を深めるためにみんなで映画を観る「虹リーチ映画祭」や、設定したペルソナになりきって、マイノリティの立場を疑似体験する「ライフスイッチゲーム」を実施してきました。


今回のイベントの背景

「虹リーチ」のメンバーの呼びかけによって実施されたオンライン飲み会にて、「プライドウィークに向けて、何か社内でできることはないか?」という意見が出ました。

LGBTQ+に関するリサーチを重ねていくなかで、改めて「LGBTQ+に関する知識は世間的に拡がりつつあるが、当事者が身近にいると感じている人はまだ多くない」という事実に直面しました。実際、人口の約13%がセクシュアルマイノリティであると言われているにもかかわらず、身近に当事者はいないと思っている人はまだまだ多いのが実情です。そこで、社内の当事者の声や、社外の当事者の生の声を届けることができれば、社員がより身近なテーマだと感じてくれるのではないかと考えました。

そこから「虹リーチ」メンバーの主導で毎週ミーティングを実施し、イベントの企画を行いました。イベントの目的や、誰に登壇してもらうか、形式はどうするかなど話し合いを重ね、イベントの概要形が定まってできあがっていきました。


Marriage for All Japan様理事 柳沢様とのコラボレーションが実現

今回は外部講師として、同性婚(婚姻の平等)の実現を目指して活動を行う「一般社団法人Marriage For All Japan - 結婚の自由をすべての人に」様(以下Marriage for All Japan様)の理事である柳沢正和様に登壇を依頼しました。突然の依頼だったにもかかわらず快く受け入れてくださり、ボランティアで登壇いただけることが決定しました。「ビズリーチ」では、2020年の4月にMarriage for All Japan様の採用支援をさせていただいたことがあり、今回で2度目のコラボレーションとなりました。

イベント実施に向けてVisionalグループ内で告知を行なったところ、当日は、約200名もの参加者が集まりました。グループ会社の一社では、独自で開催している別イベントと日時が被っていたにもかかわらず、「虹リーチ」のイベント参加を優先してくれるという配慮もありました。

当日は、社員4名と柳沢様の合計5名でイベントを運営しました。

【イベントの流れ】

・アウティングの説明

「虹リーチ」のコミュニティには当事者もいるため、不用意なアウティングを避けるため、例も交えてイベント参加の注意事項を丁寧に説明しました。

・LGBTQ+とは?
2018年に実施した全社勉強会の後に入社した社員も多いため、改めてLGBTQ+の定義について丁寧に説明しました。

・トークセッション
「誰もが自分らしく働ける職場環境を作るためにできること」というテーマで、柳沢様を交えてパネルディスカッションを実施しました。当事者が社内で向き合う課題や、アライになるためにできることなど、話題は多岐にわたり、参加者にリアルな声を伝えるために進行を工夫しました。

・代表コメント
最後に、代表の南さんから、参加した社員へのメッセージが届けられました。


虹リーチ_ally

「虹リーチ」のオリジナル壁紙(デザイン担当:住岡梓)


イベント中に柳沢様がおっしゃっていた言葉で、特に印象的だったものがあります。それは「ダイバーシティとインクルージョンの違いとは?」という問いに対する返答の「ダイバーシティはパーティーに誘うこと、インクルージョンは手を取って一緒に踊ること」という言葉です。相手を理解するだけではなく、自分とは異なる他者を本質的に受け入れ、仲間になるということが大事だということに改めて気付かされました。

今回のイベントを通して、ウェビナーのチャットでは参加者からの温かな声が飛び交い、終始柔らかく、心地よい雰囲気の中で実施することができました。以下、参加した社員からのアンケート回答を一部抜粋して紹介します。

●知ったつもり、分かったつもりはダメですね。とても勉強になりましたし、とても身近なテーマだと感じました!

●まずは、非常に有意義で素晴らしいイベントだと思いました。と同時に、個人的にLGBTQ+に関する知識がいかに不足していたかと、恥ずかしい気持ちにもなりました。きょうをきっかけに「知る」ということを積極的に実践していきたいと思います。

●自分の些細な一言で嫌な気持ちにさせてしまっていることもあると気づきましたし、誰もが生きにくいと感じる場面を経験している可能性があるということも勉強になりました。みんなが気持ちよく過ごせる社会になれるように私ももっと知っていかないといけないし、少しでも協力できればと思いました。


「虹リーチ」の今後について

イベント中にも何度も出た話ですが、「虹リーチ」はLGBTQ+だけにフォーカスをしたいのではなく、会社で働くあらゆる「マイノリティ」の仲間たちが安心して働ける環境を作っていきたいと考えています。

切り口を変えれば、誰もが何かしらの「マイノリティ」になり得る。だからこそ、固定概念に囚われず、あらゆる課題をまず「知る」ことから始め、その課題を日々の取り組みを通して解決していきたいです。

また、ボトムアップで起案したイベントにもかかわらず、代表の南さんをはじめ、たくさんの方々が積極的に応援をしてくれるこの会社だからこそ、より良い環境を作っていけると信じています。

今後も「虹リーチ」の取り組みについて発信していきます。今回は、最後までお読み頂きありがとうございました。


この記事の執筆担当者

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酒井 陽夏/Sakai Haruka
2015年、関西外国語大学卒業。新卒で株式会社ビズリーチに入社し、新規開拓営業からキャリアをスタート。その後、カスタマーサクセスやRPOの部署立ち上げを経て、組織戦略室にてビジネスパートナーとして、各事業の人・組織に関する企画を推進。その後、インサイドセールス部にてマネージャ―を勤めた後、現在は、ビズリーチ事業部の採用サクセスグループにて事業部専任のリクルーターを担当。過去に2度、東京レインボープライドの協賛オーナーを担当しており、2019年に社内コミュニティ「虹リーチ」の立ち上げに携わる。


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