見出し画像

事業部や職種の垣根を越え、事業づくりの知見を学び合う。社内イベント「Friday Lunch Time Show」を紹介します。

今回は、Visional Wayのバリューの一つ「変わり続けるために、学び続ける」に関する事例を紹介します。

Visionalには、社員主体の勉強会や社内イベントをはじめ、所属する会社や事業部の垣根を越えて学び合うための機会が数多くあります。今回紹介するのは、隔週で金曜のランチタイムにオンライン開催している社内イベント「Friday Lunch Time Show」(以下、「FLTS」)です。

「FLTS」の目的は、「新規事業の立ち上げに必要な知見や、それを有する人を知る機会を創出する」ことです。毎回、新規事業立ち上げの知見を有する社員をゲストとして迎え、インタビュー形式でカジュアルに話を聞いていくスタイルです。

テーマは、「事業の立ち上げからグロースまでの道」「新規事業と組織づくり」「拡大する組織における入社者オンボーディング」など多岐にわたり、「事業づくり」のヒントを学ぶため、グループ内の様々な事業部の社員が参加しています。

今回は、「FLTS」の運営を務める坂本猛さん、鈴木麻理子さんにインタビューを行い、このイベントに込める想いについて聞きました。

※現在は、「FLTS」の開催を見送っています。(2022年2月時点)


画像1

左:坂本猛さん 右:鈴木麻理子さん


プロフィール

坂本 猛/Sakamoto Takeshi
旅行会社、人材紹介会社を経て、2011年に株式会社ビズリーチに入社。ビズリーチ事業内の新規サービス、キャリトレ事業の立ち上げ等を経て、人事に異動。現在はビジョナル・インキュベーション株式会社の社長室 室長として、人事・管理系全般を担当。趣味はランニング。好きな食べ物は担々麺とナポリタン。
鈴木 麻理子/Suzuki Mariko
大手金融機関、研修会社、市場調査のフリーランスを経て、2017年に株式会社ビズリーチに入社。ビズリーチ事業の事業企画を経験した後、人事企画部に異動。人事企画・人材開発・組織開発を経て、2021年5月、ビジョナル・インキュベーション株式会社 社長室へ異動。ビジョナル・インキュベーション社の人事・採用・管理系全般を担う。


新規事業立ち上げにおける知見を掘り起こし、流通させる。

──はじめに、「FLTS」を開催し始めたきっかけについて教えてください。

坂本:私は「FLTS」の運営に途中からジョインしたのですが、最初のきっかけは、2020年8月のビジョナル・インキュベーション株式会社(Visionalの中で新規事業開発を担う)のキックオフ後のアンケートでした。

リモートワークが増えたことに伴い、「社員同士の横のつながりを感じにくくなった」「隣の部署や事業部の仲間の話を聞きたい」という声が多く寄せられ、2020年9月から、事業を越えた役職者とメンバーの混成チームがリードする形で、オンラインでのインタビュー形式のコンテンツがスタートしました。

当初は、社員同士の横のつながりを作るという目的で始まったのですが、毎回実施しているアンケート回答をもとに検討を重ね、今年の2月からは、企画の目的を、「新規事業の立ち上げに必要な知見やそれを有する人を知る機会を創出する」にアップデートしていきました。

当初は、Visionalのインキュベーションセグメント(ビジョナル・インキュベーション株式会社とトラボックス株式会社)内で開催していたのですが、ある時、南(壮一郎)さん(Visional代表)が「とても良い企画なので、グループ全体に告知したら」と声をかけてくれました。実際に、グループ会社の社員からも「参加したい」という声が寄せられていたこともあり、途中からグループ全体にイベント告知をするようになりました。

鈴木:Visionalの強みは、グループ内にいろいろなフェーズやドメインの事業があり、様々な強みを持つ多様な仲間が集まり、切磋琢磨していることだと思っていて、その意味でVisionalには、「事業づくり」の参考になるような宝のような知見がたくさん眠っています。

そうした宝を、この隔週のイベントを通して一つでも多く掘り起こし、流通させることができればいいなと思っています。

──テーマや登壇者など、それぞれの回の企画を練るうえでは、どのようなことを大切にしているのでしょうか?

坂本:具体的なノウハウを伝えることも大切ですが、私たちとしては、「Visionalらしい事業づくり」を紹介していきたいと考えています。

鈴木:その「らしさ」とは、いかにVisional Wayの5つのバリューを体現しているか、と言い換えられます。テーマや登壇者は毎回変わりますが、いつも話を聞いていて思うのは、登壇者はみな共通して、とても高いレベルでバリューを体現しているということです。

坂本:例えば、Visional Wayの中に「お客様の本質的課題解決」というバリューがあります。先日登壇してくれたトラボックスのエンジニア・蒲池(柾紀)さんは、開発における技術的な話よりも、「お客様の本質的課題解決」を実現するために、お客様である運送会社様に常駐し、実際にお客様と一緒に一連の業務を体験し、深いレベルでお客様の本質的課題を理解するよう心がけている、といった話をメインでしてくれました。

参加者からは、「お客様の課題を解決するために、エンジニアが、そこまで深くお客様の現場に入り込むんだ!」という驚きの声が寄せられましたし、「真の意味でお客様の課題を理解するってこういうことだよね」という納得感を得た参加者も多くいたようです。同時に「じゃあ自分たちは、蒲池さんと同じレベルでお客様に向き合えているか?」という問いも出てくるはずで、それが、参加者にとってポジティブな刺激になったのではないかと思っています。


画像2

11月の開催時の模様
テーマは「Assured立ち上げまでの道筋と、その過程で得た学び」


インタビューを通して暗黙知を言語化し、組織の共有資産にしていく。

──僕も蒲池さんの回に参加しましたが、所属や職種が異なったとしても、Visionalで働く誰もが刺激を得られるコンテンツだと感じました。

坂本:「FLTS」は、Visional Wayのバリューを真の意味で体現している人が保有している暗黙知を言語化し、組織の共有資産にしていく試みなのだと考えています。

そしてこの共有資産は時間をかけてカルチャーとして昇華されていくものだと考えてまして、それが結果的にVisionalの競争優位性につながっていくと思っています。

──毎回、登壇者に加えて、それぞれのテーマに合うインタビュアーもセットで出演していますよね。その試みを聞いて、対話形式のコンテンツであることにも大きな意味があるのだと思いました。

坂本:暗黙知を形式知化するためには対話が大切と言われていますが、インタビュアーが問いを繰り出し、深く掘り下げることで、登壇者自身も気付いていない潜在的な考え方や価値観が言語化されるプロセスそのものにも価値があるのではないかと思います。

──イベント名の中に「Show」という言葉がありますが、まさに登壇者とインタビュアーの掛け合い自体が、一つのショーになっているんですね。

坂本:一つ一つの言葉遣いや間合いに、登壇者の人となりや感情の動きが滲み出てきますし、参加者もチャットで感じたことを発信したり質問したりして、その「場」ならではのやりとりが発生することで、ライブでしか感じられない空気が生まれます。そうしたものはテキスト化されたものからは感じられません。だからこそ、たくさんの方に参加してほしいと思っています。

──他に、運営において意識していることはありますか?

鈴木:それぞれの回のクオリティを決めるのは、9割5分、事前準備だと考えています。だからこそ、毎回、妥協せず魂を込めて準備しています。

そのうえで特に意識しているのは、毎回、「参加者にどのような価値を提供するか」というゴールをしっかり設定することです。そこがブレないようにしながら、登壇者・インタビュアー・運営で同じ方向に向かって進行できるようになってからは、参加者の満足度も高まっているように感じます。

また、参加者のみなさんがアンケートに、「登壇者の想いに心を動かされた」「事業部は違うけれど刺激をもらった」といったコメントを書いてくれるのがとても嬉しいです。毎回、運営として生みの苦しみはありますが、価値を感じてくれる人がいるのであれば、これからも続けていきたいです。

「FLTS」は短期的にROIを測れるような施策ではありませんが、長期的には、このイベントそのものがVisionalらしいカルチャーを象徴するものの一つになればいいなと思っています。

このイベントを続けていくためには、私たち自身が「参加者のみなさんが何を知りたいのか」について、各事業の課題と合わせてしっかりと捉えないといけません。みなさんに「参加してよかった」と思ってもらえるように、引き続き頑張っていきたいと思っています。


------------------------------


誰かの主体性に頼ることなく、自らがオーナーシップを持って考え、発言し、行動する。そのようにして、一人一人がブレイクスルーしていく。今回のインタビューを通して、「FLTS」の運営を務める坂本猛さん、鈴木麻理子さん自身が、Visional Wayのバリュー「その行動で、ブレイクスルー」を体現していると感じました。

「All Visional」では、これからもVisionalらしい働き方をする仲間たちの活躍を紹介していきます。引き続き、よろしくお願いします。


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


「All Visional」Twitterアカウントは、こちら


この記事が参加している募集

オープン社内報

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!