事業づくりの力を身に付けるために、ビズリーチへ。新卒入社からの4年間を振り返る。
今回は、2019年4月に株式会社ビズリーチに新卒入社した星野雅人さんのインタビューをお届けします。
記事の前半では、星野さんの学生時代の就職活動にフォーカスして話を聞きました。当初は、記者を目指して大手メディア企業を中心に見据えた就職活動を進めていた星野さんが、最終的にビズリーチへの入社を決めた理由について語ってもらいました。
また、後半では、「ビズリーチ・キャンパス」の運営を手がける新卒事業部で過ごした4年間について振り返ってもらいながら、今後のキャリアについての考えを語ってもらいました。
プロフィール
インターンで出会った記者の言葉を受けて、就活の大きな方向転換を決意。
──まずは、星野さんの学生時代の就活のお話から聞いていきたいと思います。はじめにお聞きしたいのですが、大学では何を専攻していたのでしょうか?
大学では、映像ジャーナリズムのゼミに入っていました。というのも、この後の就活の話にも繋がってくると思うのですが、僕はもともと記者になりたいと思っていました。高校生の時に、最も記者になれる可能性が高い大学はどこか調べたら、早稲田大学の政治経済学部が記者の輩出率が一番高いと知り、この学部を目指して受験勉強をしました。
──記者という仕事に憧れを抱いたきっかけについて教えてください。
これは僕の原体験とも呼べる話なのですが、中学校の時に血液の病気にかかったことがあり、周りの友人からの理解を得にくいことが多くありました。ただ、当時の担任がたまたま体育の先生で、僕の病気について他の生徒に丁寧に伝えてくれたことがきっかけで周りから理解や助けを得られるようになり、僕自身、すごく救われたような思いをしました。
こうした経験もあって、当時の自分のように、世の中から知られていない中で困っている人はたくさんいるんだろうなと考えるようになり、次第に、世の中に埋もれている課題を顕在化して広める記者の仕事に興味を持つようになりました。
──ありがとうございます。それでは、就活の時は、はじめはメディア企業などを中心に見ていたのでしょうか?
そうですね。主に主要なテレビ局の報道コースに絞ってインターンシップに応募していました。ただ、あるテレビ局のインターンシップに参加した時に、自分のキャリアに対する考え方が大きく変わる出来事がありました。
そのインターンに参加する前は、メディアを通して社会の課題を顕在化することができれば、その課題に対して誰かがアクションを起こして解決してくれると考えていました。ただ、インターンシップで出会った社員の方に、「課題を顕在化させたとしても、残念ながら、そのテーマに対してもともと興味がある人にしか届かないことが多い。」「また、興味がある人に届いたとしても、アクションを起こすかどうかはその人次第なので、その課題が根本的に解決されるかどうかは分からない。」というお話を聞いて考えが変わりました。
そしてその方に、「星野君は、世の中に埋もれている課題を伝えるプロセスに携わりたいのか、もしくは、その課題を自らの手で解決するプロセスに携わりたいのか、で言ったら、きっと後者だよね。」と言われて、まさにその通りだと気付かされました。
──社会人の先輩から本質的なアドバイスをもらえたことが、その後の就活の方向転換のきっかけになったのですね。
はい。その方の言葉を受けて、改めて自身のキャリアについて考えた時に、いつか人生を懸けて解決したいと思える課題を見つけた時に、その課題解決に挑む能力を備えていたいと思うようになりました。そして、まずは事業づくりの力を身に付けることができる会社で経験を積みたいと考え、そこから僕にとっての「就活フェーズ2」が始まりました。
──数ある会社の中から、どのように選考を受ける会社を絞っていったのでしょうか?
まず、「ビジネスを通して、世の中の課題解決に本気で取り組んでいる企業」という軸で絞っていきました。また、成長できる環境があるかという点も大事にしていました。成長できる環境は、大きく2つに要素分解できると考えていて、まず1つ目の観点が一緒に働く人で、もう1つの観点が事業フェーズの多様性です。将来的に、自分が0から事業を立ち上げる可能性があることも踏まえると、0→1、1→10、10→100といった各フェーズの壁の乗り越え方を学んでおく必要があると考えました。
そして、こうした自分が大切にしたいポイントを押さえている会社が、ビズリーチと、次々と新規事業を生み出し続けている歴史ある大手企業でした。会社の規模感で言うと、後者のほうが圧倒的に大きく、知名度やブランドもあったので、はじめはそちらに惹かれていたというのが正直なところです。ただ、僕の目的は本質的な事業づくりの力を身に付けることだったので、最終的には、会社のブランドに頼ることなく、自分を主語にして勝負できる機会が多そうなビズリーチを選びました。
──成長できる環境を分解した1つ目の要素として、一緒に働く人を挙げていましたが、この点についてはどのようなところがフィットしたと感じましたか?
当時は、情理と合理、つまり、感情と理論のバランスに長けた人たちと一緒に働きたいと考えていました。また、競争的かつ利他的な環境、つまり、切磋琢磨しながらも、お互いに助け合いながら全員で高め合えるようなカルチャーがある会社が自分に合うだろうと思っていました。ビズリーチのインターンに参加する中で、この2点をすごく満たしている会社だと感じられたことが、最終的にこの会社を選ぶ決め手になりました。
日々のカオスな環境の中で、学び続け、変わり続ける。
──星野さんは、2019年4月にビズリーチに入社しました。ビズリーチは、「ビズリーチ」「HRMOS」「ビズリーチ・キャンパス」といった、それぞれ規模の異なる複数のHR Tech事業を展開していますが、入社当時はどの事業に興味を持っていましたか?
配属面談では、今から思うと生意気に聞こえたかもしれないのですが、「どの事業でもいいです。」と答えていました。というのも、事業づくりの力を身に付けたいという目的を踏まえた時に、どの事業からキャリアをスタートしても、しっかり自分の中で意味付けしながら働くことができると考えていたからです。
──当時の新卒事業部は、まだ数十名の規模だったと思いますが、実際に、そうしたフェーズの環境に身を置いてみていかがでしたか?
まさに数十人規模のフェーズならではのカオスな環境で、これこそ僕がズバリ求めていたものだと思いました。ただやはり、入社したばかりの頃は辛いことや苦しいことも多かったです。配属後、最初の3ヶ月間は全く売上が立たず、その一方、僕と一緒に配属された新卒同期はめちゃくちゃ活躍していて(苦笑)。
相対的に見た時にヤバいかもしれないという焦りはあったのですが、逆に言うと、すぐ隣に尊敬できる同期がいることはすごく恵まれた環境だなとも思うようになりました。もちろん、負けたくないっていう気持ちも強かったので、自分を信じてこつこつやり続けて、次第に少しずつ結果が出始めたという感じでしたね。
──事業フェーズだけではなく、新卒採用のマーケットの環境も次々と変わり続けていくかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか?
環境の変化にキャッチアップしていくことはもちろん大変ですが、新卒採用のマーケットに携わる面白みの一つが、毎年、新卒採用市場におけるルールが変わることだと思っています。マーケットの流れを先読みして、担当する企業様に仮説を伝え、新しい採用戦略を一緒に考え行動していく、というプロセスは、大変というよりもむしろ楽しいという実感のほうが大きいですね。
──Visional Wayの中に、「変わり続けるために、学び続ける」というバリューがあることも象徴的なように、Visionalには、星野さんのように、変化を楽しみながら前進し続ける人が多く集まっていると思います。まさに新卒事業部も、コロナという大きな環境の変化を乗りこなしながら着実に成長を続けていますね。
新卒採用活動のオンライン化に向けた動きのスピードは、人材業界の中でも特に速かったのではないかと思います。また、マーケットの変化に対応するために、組織のフォーメーションも半年単位で大きく変わり続けていて、常に最適な形を目指してチャレンジし続けている事業部であると感じますね。こうした大きな変化の波を感じながら働く経験はすごく大きなものだと思っていて、数年後や十数年後のキャリアにも活きていくであろうと感じています。
──きっと、事業の変化や成長をダイレクトに実感できる機会も多いと思います。
それで言うと、エンジニアやデザイナーも同じフロアで働いているので、一緒にプロダクトづくりに携わっているという実感も大きいですね。ついこの前も、プロダクトマネージャーが僕の席に来て、開発に関する意見を求めてくれました。こうした職種間の距離の近さも、事業成長を手触り感をもって感じられる理由なのだと思います。
また、ここまでは主に新卒事業部の話をしてきたのですが、ビズリーチの社内やVisionalグループ全体を見渡すと、いろいろな経験を持つ社員が数多く在籍していて、そうした人たちに気軽に1on1でアドバイスを求められる環境があるのも、この会社の特色の一つだと思っています。
今思い出したのですが、就活でエントリーする会社を選ぶ時に、その会社の「新卒入社者とキャリア入社者の割合」のデータをよく見ていたんですよね。というのも、豊富な経験を持つ人、つまり、スキルやナレッジを盗める対象がどれだけいるかに着目していたからです。Visionalは、新卒採用を始めて約10年が経ちますが、僕が就活をしていた当時も今もキャリア入社者の割合のほうが多いです。面接の時に、「創業時からリファラル採用に注力していて、各業界から豊富な経験を持つ仲間たちが集まっている。」というお話を聞いていて、実際に入社した今も、学ぶべき人が本当にたくさんいる環境だと感じています。
一方で、面接時に、この会社には「結果を出して高く評価されている新卒入社者も多い。」というお話も聞いていました。もしかしたら、新卒文化の強い企業と比べると、新卒入社者の割合が小さいことに不安を感じる人もいるかもしれませんが、就活当時の僕は、そうした環境で活躍できるということは真に実力があると認められた証拠だと考えていたので、この会社で挑戦したいと思いました。
事業の成長に合わせて、自らも次のステージへ進み続ける。
──星野さんは、2022年にチームのマネージャーに就任しました。ご自身のキャリアにおいて大きなターニングポイントの一つになったと思いますが、マネージャーに就任した経緯について教えてください。
実は最初は、マネージャーになるよりも、一人のプレイヤーとして経験を積み続けたいと思っていました。それは、マネージャーになったら、お客様に直接向き合える時間が縮小してしまうと考えたからです。というのも、僕は、お客様と共に目標に向かって取り組む過程が心底大好きで、かつ、お客様との取り組みを通して社会を変えていきたいという想いが強くあったからです。
ただ、いろいろな人からお話を聞く中で、そうした考えも変わっていきました。マネージャーになると、たしかに直接的に向き合うことができるお客様の数は減りますが、その一方で、間接的に関わることができるお客様の数が一気に増えるので、マーケットを大きく動かすような意思決定に携わることができるようになります。こうしたお話を聞いてとても納得感があったので、機会をいただけるのであればぜひ挑戦しようと思いました。
──実際にマネージャーに就任して約1年が経ちますが、新たに見えてきた景色などがあれば教えてください。
思考しなければいけないことの抽象度が圧倒的に高くなったという感覚があります。例えば、3ヵ年先の事業部としてのありたい姿から逆算して部横断の戦略を立てたり、それを直近の戦略・戦術にどのような形で落とし込んでいくかを考えたりすることは初めての経験で、マネージャーという機会をもらえたからこそ見えた景色や得られた経験はとても大きいと思っています。
──最後に、今後のキャリアに対する考えについて聞いてみたいと思います。新卒事業部に配属されて5年目を迎えましたが、これまでの経験を踏まえた上で、今の考えについて教えてください。
僕は「計画的偶発性」を大事にしているので、先のキャリアについてはあまり具体的に描いていないというのが正直なところです。その一方で、入社から所属している新卒事業部でさらに経験を積みたいと思っており、その理由は明確にあります。
先ほどもお話ししたように、もともと僕は、いろいろなフェーズの事業に携わりたいという考えを持っていました。約4年前に新卒事業部に配属された時は、おそらくこの事業は1→10のフェーズだったと思います。当初は、いずれ複数の事業部を渡り歩いていくことで様々なフェーズを経験できればと思っていたのですが、幸いなことに、「ビズリーチ・キャンパス」は着実に成長を重ねながら、現在は10→100の山を登ることができています。この事業が100を迎えるまで、しっかりと当事者として事業の成長にコミットし続けたいと思っています。
また並行して、人生を懸けて解決したいと思えるような世の中の課題や、貢献したいと思える領域を見つけたいという気持ちもあります。そうした新しいテーマが見つかった時に、Visionalの中で挑戦できるのであればこの会社でキャリアを重ね続けたいですし、もちろん、その他の可能性もいくらでもあると思います。いずれにせよ、今はまず、そうしたテーマを見つけた時に思い切って挑戦できる自分であるために、引き続き、事業づくりの力をしっかりと養いたいと思っています。
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