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世の中にとって、なくてはならないプロダクトをつくり続けたい。「HRMOS」デザイナーの終わりなき挑戦。

今回は、2020年4月にデザイナー職として新卒入社した三田枝見さん(株式会社ビズリーチ デザイン本部 HRMOSプロダクトデザイン室)にインタビューを行いました。

Visionalへの入社を決めた理由や、入社してから現在に至るまでの変遷、今後Visionalで挑戦したいことについて聞きました。

※トップ写真は、撮影時のみマスクを外して撮影を行っています。


プロフィール

三田 枝見/Mita Emi
千葉県千葉市出身。早稲田大学文化構想学部を卒業後、2020年、株式会社ビズリーチに新卒入社。入社後は、HRMOS事業部にてタレントマネジメント領域のプロダクトのUI・UXデザインを担当する傍ら、並行してHRMOSにおけるデザインシステムの運用・改善も行っている。


デザイナーとしての成長と学びの機会を求め、ビズリーチへ。

──はじめに、三田さんが、デザイナーという働き方に興味を持ったきっかけについて教えてください。

もともと大学1年生の時から、スタートアップで長期インターンをしていて、1社目は学生向けのインターンシップ情報サイトの会社でマーケティングやライターの仕事を担当していました。私は一般大学出身でデザインを専門的に学んだことはなかったので、そもそも自分がデザイナーになるという選択肢があるとは思っていませんでした。

ただ、大学2年生の時に、その会社で新しいメディアを立ち上げることになって。当時、会社に専任のデザイナーがいなかったこともあり、エンジニアの方と一緒に、サイトのUIを考える機会をいただきました。それがきっかけでAdobeの製品やSketchなどを見よう見まねで触るようになりました。

大学3年になる頃、将来を見据えて自分がやってみたいことを考えた時に、本格的にプロダクトをつくる側に挑戦してみたいと思い、独学で勉強して、美容師とユーザーを結ぶアプリを運営しているスタートアップで、デザイナーとしてインターンを始めました。

半年ほど経験を積んだ後、自宅で習い事ができるサービスを運営している会社で、卒業するまでインターンとして働いていました。その会社は、デザイナーが私1人だけという環境で、自分がデザイン領域において責任を持つためには、自分自身が深くデザインについて理解する必要がありました。卒論と並行していて大変な時期ではありましたが、大学と両立しながらデザインについて勉強してUIデザイナーとしての経験を積んでいきました。

──学生時代、計3社でインターンの経験を積んでいたとのことですが、就職活動を本格的に始めたのはどのタイミングだったのですか?

就職活動をしようと決めたのは、大学4年生の8月と、一般的にはかなり遅いタイミングでした。もともとは、大学を卒業したら、そのまま3社目のスタートアップの会社に就職しようと考えていました。

──当時、なぜ、方向転換して就職活動をしようと決めたのでしょうか?

まず、しっかりとデザインを学びたいと思ったからです。それまでは、ほとんど独学でやってきていたのですが、この先、デザイナーとして生きていくことを考えた時に、本当にこのままで良いのか?という不安がありました。

もちろん、その会社で働き続けることで積むことができた経験もとても大きなものだったとは思ってはいるのですが、長い目で見た時に、デザイナー同士で学び合える環境や、デザイナーの組織がしっかりしている会社に入るという選択肢もあり得るなと考えました。

もう一つの理由は、立ち止まって自分の人生について考えてみた時に、自分自身で何かを選択する機会って、実は決して多くはないんじゃないかと思ったからです。

今までの人生を振り返ると、自分で選んだつもりでも、実は外的要因によって流されていたのではないか?と思うことが何度かありました。自分自身で選択肢を創出して、その中から道を選ぶということが、それまでの人生ではなかったかもしれないと考えた時に、この先のキャリアを決めるこの大事なタイミングでは、後悔することのないようにしっかりと自分自身で決断したいと思いました。そして、大学4年の8月に思い切って就活を始めました。

──ビズリーチとの出会いについて教えてください。 

1社目のスタートアップでお世話になっていた恩人であり師匠のような方がいるんですけど、その方に繋いでいただいた会社がビズリーチでした。

そして、当時、私にリクルーターとして伴走してくださったやなみき(柳澤未来)さんをはじめ、いろいろなビズリーチの社員とお会いする機会をいただきました。とても親身にサポートしていただき、一人の学生に対してここまで真摯に向き合ってくれることに感銘を受けたのを覚えています。

特に、ポートフォリオを見ていただいた際には、とても丁寧に、長文のフィードバックをくださって、とても感動しました。いろいろなデザイナーの働き方やキャリアを知って、私自身もこのようにデザイナーとして成長したいと思ったのと同時に、それ以上に、私もこういう人間になりたいと思い、ビズリーチへの入社を決めました。

──今までインターンとして、いろいろなサービスに携わってきたかと思いますが、当時は、ビズリーチが運営しているサービスについてどのような印象を持っていましたか?

インターンの時は、C向けのプロダクトを作ることが多かったのですが、ずっと、ビズリーチが運営しているようなB向けのプロダクトの開発に興味がありました。

「誰のどのような課題を解決できるのか?」を追求したいと考えていて、また、プロダクトを通してお客様の喜ぶ顔を見たいという想いもあったので、この会社であれば、そうしたプロダクトづくりに関われるのではないかと思ったことも入社の決め手の一つです。


自らの働く経験を通して気付いた「HRMOS」の可能性。

──続いて、2020年4月の入社以降の、現在に至るまでの変遷について教えてください。

研修を経て、8月にHRMOS事業部に配属となってから、現在まで一貫して「HRMOS」のプロダクトデザインに携わっています。

はじめは、デザインシステム「Polyphony(ポリフォニー)」(参考:Cocoda「体験づくりに確実に活かす、チームで取り組むデザインシステムの改善と浸透」)の拡大・拡充や改善に携わっていて、1年目の冬ぐらいから、少しずつプロダクトのデザインに関わるようになりました。

マネージャーの大河原(陽平)さんと一緒に、「HRMOSタレントマネジメント」の新機能のデザインや、「HRMOS」シリーズの新しい領域のプロダクトのデザインを、0→1の工程から携わらせていただきました。

HRMOSのデザインシステム「Polyphony」のComponent群
「Polyphony」のデザイン原則・テーマ
プロダクトのデザインをする際にこれらを意識しています

入社2年目から、大河原さんから少しずつ権限を委譲していただいて、「HRMOSタレントマネジメント」の中の従業員データベースや組織図を管理する「HRMOS CORE」のデザインを任せてもらえるようになりました。

また並行して、今も、新しい領域のプロダクトの開発に携わらせてもらっています。入社以降、本当にたくさんの挑戦の機会をもらっていると思っています。

──そうした挑戦の機会を自分のものにしていくためには、きっと、三田さん自身、いろいろな努力や大変なことがあったと思います。改めて、この2年間を振り返ってみて、いかがですか? 

それで言うと、入社1年目の年末の頃は、今のように仕事に本気で打ち込めていない時期があって、実は一度は会社をやめようと考えたこともありました。

私が入社したのは、コロナの影響でリモートワーク体制がメインになり始めて1年目の年で、きっと組織としてもリモート環境下の受け入れ体制やオンボーディングの仕組みができていない部分もあったと思います。そうしたなかで、私自身上手く立ち回ることができない期間が続いてしまって。まだ顔もあまり知らない人にオンラインで声をかけるのにも勇気が必要で、「想像していたのと違う」という負のモードが続いてしまっていました。

ただ、今から振り返れば分かるんですけど、そうした環境は、絶対に一つずつ改善できるものなんですよね。私がもっと分かりやすく上長にコミュニケーションを取ることもその改善の手段の一つですし、マネージャーがメンバーの声を聞き歩み寄る手段もたくさんあると思います。

その時の自分の経験を通して、改めて「『HRMOS』が持つ可能性は無限大だな」と気付くことができました。例えば、当時はまだリリースされていなかったですが「HRMOS」のサーベイ機能を活用することで、「なんとなく直接は伝えづらい」メンバーの声を拾い上げたり、組織のコンディションを可視化することでマネージャーが組織改善に活用することもできます。

そして、自分だけではなく、世の中には自分と同じような思いをしている人がたくさんいて、「HRMOS」は、そうした働く人たちにとっての支えになり得る、そうした人たちを救うことができるかもしれないと気付けたことが、今の自分にとっての原体験となりました。それ以降、それまでの思考を変えて、もっと良いプロダクトへ進化させていきたいと思うようになりました。

──自分の経験を糧にして、そしてそれをポジティブなエネルギーに変換することって、きっと三田さんにとって非常に大きな変化だったと思いますが、その過程ではどのようなきっかけがあったのでしょうか? 

マネージャーの大河原さんの影響がとても大きかったです。当時、仕事に熱中しきれていなかった私を見て、大河原さんは、「コミュニケーション設計を含め、チームとしてどうあるべきか」を考え、試行錯誤し始めてくださったようで、実際に、大河原さんの行動からそうした想いが伝わってきました。

その時に、「人や組織って、これほどまでに大きな変化の可能性を秘めているんだ」と知ることができたことは、当時の自分にとって非常に大きな学びでした。

一緒に働くHRMOSデザインチームのメンバー

また、もう一つきっかけがあって、当時、新卒入社の社員が経営メンバーの考え方を学ぶための「カバン持ちプロジェクト」に参加させてもらって、南(壮一郎)さん(Visional代表)や多田(洋祐)さん(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)の外部メディアの取材などに同席して見学させていただいていました。その後、そのプロジェクトから派生した企画で、多田さんと1on1する機会をいただいて。

そこで、当時考えていたことを含めていろいろ相談させていただいて、多田さんからいくつかのアドバイスをもらったのですが、特に印象に残っているのが、「知ること」「学ぶこと」の重要性に関するお話でした。

プロダクトづくりにしても、リモート環境下の働き方にしても、全ては、まずは深く「知る」ことから始まる。そこから、今の状況を好転させていくためのきっかけを見い出すことができる。このお話が当時の自分にとても響いて、まずは自分の行動を変えようと思いました。

その日から、毎週、自分の中の課題や問題意識に関連する本を読んで、大河原さんにレポートを送り始めました。それに対して、大河原さんからフィードバックをいただいたりして、少しずつ、目の前の一つひとつの業務やプロダクトに関する解像度が高まっていき、次第に、HRMOS事業部が実現を目指す世界と、その中における自分の役割を大局的に理解できるようになりました。今では、熱中しながらプロダクトデザインに打ち込むことができています。

──今の2つの話は、どちらも、Visional Wayのバリュー「変わり続けるために、学び続ける」を象徴するようなエピソードだと思いました。

ありがとうございます。他にも、一緒に働くHRMOS事業部の方たちからたくさんの学びの機会をもらっていて、この人たちと一緒だから頑張れる、成長できると日々感じています。

HRMOS事業部は200名を超える大きな規模の組織にはなりましたが、職種を問わず、一人ひとりが「もっと『HRMOS』をこうしたい」「今以上にお客様の本質的な課題を解決できるサービスにしたい」という強い想いを持っていて、そうした仲間と一緒に事業をつくれることは、すごく楽しいなと思います。

今から振り返れば、大学4年生の時、就職活動をすると決めた選択、そして、ビズリーチに入社すると決めた選択は、やはり間違っていなかったなと思います。

──最後に、今後Visionalで挑戦したいことや、目指したい姿について教えてください。

いつか、マネジメントに挑戦してみたいと思っています。「HRMOS」のプロダクト開発に携わるうえで、日々、人材開発や組織開発についてインプットしているのですが、そのなかで、組織におけるマネジメントの重要性をすごく強く感じるんです。

私自身、将来的には、今以上に、人の力、組織の力をドライブさせられるような人になりたいという想いがあって、いつかマネジメントに挑戦できたらいいなと思っています。

また、どのようなデザイナーを目指したいかという観点で言うと、私は、誰かにとってなくてはならないプロダクトをつくり続けたいと考えていて。そうしたプロダクトを生み出して、大きくして、世の中に広めていくうえでは、デザインが担う領域もどんどん大きくなっていくと思っています。そうした領域を担えるような、なくてはならないプロダクトを加速させるデザイナーになれたらいいなと思っています。

──「なくてはならない」という言葉が出ましたが、株式会社ビズリーチが実現を目指す「キャリアインフラ」は、まさになくてはならないものですよね。「HRMOS」も、そのキャリアインフラ構想の一部を担う大切なプロダクトです。

まさにそうですね。「誰かにとってなくてはならないプロダクトをつくりたい」という想いは、まさに、キャリアインフラ構想を掲げるビズリーチだからこそ挑戦できることだと思っています。

3年目以降も、一緒に働く仲間から学びながら、いろいろなことに挑戦し続けていきたいです。


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。

撮影(トップ写真):柳田 裕平


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