1,400人組織のCTOから40人の物流Techスタートアップへ。小賀昌法がトラボックスで臨むリアル×テクノロジーへの挑戦。
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1,400人組織のCTOから40人の物流Techスタートアップへ。小賀昌法がトラボックスで臨むリアル×テクノロジーへの挑戦。

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今回は、2022年1月にトラボックス株式会社にジョインした小賀昌法さんに「パーソナルヒストリーインタビュー」を行ないました。

これまでの歩みを振り返りながら、小賀さんが大切にしている価値観や信条、新たな挑戦としてトラボックスを選択した理由に迫りました。

※記事内の写真は、撮影時のみマスクを外して撮影を行なっています。


プロフィール

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小賀 昌法/Koga Masanori
1971年生まれ。プログラマとしてNECネッツエスアイ株式会社へ入社。その後、ヤフー株式会社、トランスコスモス株式会社や自身での起業の挑戦などを経て、2010年にCARTA HOLDINGS(旧 VOYAGE GROUP/当時 株式会社ECナビ)へ入社。約10年間にわたり同社のCTOを務め、現在もTech Board アドバイザリーを担う。2022年1月、トラボックス株式会社に入社。日本CTO協会理事。


CTOとして、組織づくりや文化醸成を通じた「事業のエンジニアリング」に注力。

──はじめに、これまでの経歴や、それぞれの会社で経験したこと、学んだことについて教えてください。

1992年、NECネッツエスアイ株式会社に入社し、プログラマとしてキャリアをスタートしました。はじめは、自分が良いと思うプログラムを書ければ満足だったのですが、SEとしてお客様と直接話すようになった時に、せっかく作った機能がお客様に使ってもらえないという悔しい経験をしました。

それからは、お客様にプロダクトを使ってもらうためにはどうしたらいいかを日々考えるようになり、一番大切なのは、「お客様の課題を解決すること」という答えに行きつきました。その考え方は、今も変わっていません。

2001年にヤフー株式会社に転職し、いくつものプロジェクトを通して、インターネットサービスにおけるシステムのアーキテクチャを学びました。当時、良いシステムを作っても儲けを出さなければビジネスとして継続しないということを痛感する出来事がありました。

そして、Web/インターネットサービスを運営し、利益を出し、お客様に継続的に価値を提供するためには、良いチームをつくることが重要であると学びました。チームのリーダーとして、初めてメンバーのマネジメントや評価に関わるようになったのもその時です。

そして2007年に、ヤフー時代の元上司に誘われ、起業にチャレンジしました。この時35歳で、子供もいたため不安もありましたが、40歳までの5年間で何ができるか様々なパターンを考え、あえて困難な道を選びました。結果、起業は上手くいかなかったのですが、事業計画を作りがむしゃらに取り組んだ経験は、その後の糧になったと思っています。

その後、トランス・コスモス株式会社を経て、2010年、現在のCARTA HOLDINGSに入社しました。ヤフー時代の同僚で非常に優秀なエンジニアが勤めていて、彼が主催した勉強会に参加したことがきっかけでした。入社後、半年でCTOに就任し、約10年間にわたってグループの経営に携わってきました。

この約10年の間には、数え切れないほどのことがありました。2011年には社名変更があり、経営理念も刷新、事業の多角化を加速させ、第二創業期として新しいスタートを切りました。2012年のMBO、2014年のマザーズ上場、2015年の東証一部への市場変更、そして2019年には電通グループに入り、CCIと経営統合。このように、大きな変化を何度も体験してきました。

──CTOとして、特に注力していたテーマなどはありましたか?

組織づくりや、エンジニアリング文化の醸成です。組織づくりについては、新卒採用に繋がるインターンを構築したり、私自身が面接でたくさんの候補者様とお会いしたりしながら、率先して採用活動を推進しました。また、エンジニアの技術力評価制度を構築し、10年をかけて改善を繰り返しました。

2020年には、VOYAGE GROUPのエンジニアについて一冊にまとめた書籍『Engineers in VOYAGEー事業をエンジニアリングする技術者たち』の企画も行ない、幸いなことに、「ITエンジニア本大賞2021」で技術部門大賞と特別賞をダブルでいただきました。

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エンジニアリング文化への
想いが詰まった一冊と共に。

──小賀さんは、日本CTO協会の立ち上げにも携わられていますよね。

はい。私は初代CTOだったので、社内にCTO業務について相談できる人がいないという悩みがありました。2013年頃から、社外のCTOと情報交換する集会を定期的に開催し始め、気付くと400名近い規模のコミュニティになっていました。そして、そこに集う知見を、IT業界や日本の社会の未来に繋げていくために、仲間たちと一緒にCTO協会を立ち上げました。


日本の未来のために、インフラを担う物流業界の革新を支えていきたい。

──続いて、Visionalグループのトラボックスに入社を決めるまでの経緯について聞いていきたいと思います。まず、次のキャリアについて考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?

昨年で50歳になったのですが、改めて立ち止まり残りの人生をどのように生きるかについて考えるきっかけとなりました。もちろん、そのまま現職に残り続けるという選択肢もありました。ただ、転職を視野に含めながら今後のキャリアについて考えた時、次世代のCTOへのバトンタッチのタイミングなども踏まえて、次の挑戦をするなら今しかないと思うようになりました。

──数々の選択肢があったかと思いますが、次の挑戦の場を選ぶうえで大切にしていた軸などはありましたか?

これまで長い間、Web/インターネットサービスを運営してきたので、ずっとこの大好きな世界で挑戦し続けていきたいという気持ちがある一方で、年を重ね、子供も大きくなるなか、特にここ3年で、日本の社会のために貢献したいという想いが強くなっていきました。

また、私自身は、GAFAMや世界トップの企業がどのようにデータやテクノロジーをビジネスに活用しているかについて日々研究しながら、その良いところを自分たちの事業に取り込んでおり、非Web/インターネット系の企業も、私たちのように新しい技術を次々と取り入れていくだろうと思っていました。しかし多くの業界では、真の意味でのDXはまだまだ実現できていないという現実があります。

こうした流れを見ながら、今後は、Web/インターネットだけで完結しないリアルビジネスに挑戦したいと考えるようになりました。また、VOYAGE GROUPでは、組織づくりや人事制度の構築、エンジニアリング文化の醸成など、1企業の中でインフラを維持、改善してきましたが、これからは1企業だけではなく、社会にとってなくてはならないインフラを改善していきたいという想いもありました。

──初めて、Visionalグループ、もしくは、トラボックスと接点を持ったきっかけについて教えてください。

もともと8年前から竹内(真)さん(ビジョナル株式会社 取締役 CTO)と繋がりがあり、CTO協会でも一緒になる機会が多くありました。50歳を迎えるにあたって、この先の人生について考えていた時に相談した内の一人が竹内さんでした。

竹内さんから、Visionalグループやトラボックスの話を聞くなかで、社会のインフラを担う物流業界は、とても挑戦しがいのある領域だと思いました。産業が直面している課題が大きく、その分、そうした課題を解決した時に世の中に与えられるインパクトも非常に大きい。ただ、一方で、難易度がとても高いとも思いました。

この難しい課題を解決するには何が必要なのかについて考え、上手くいくために必要なことの仮説を立てていきました。まず、会社として、物流業界における豊富な経験・知見を有していること。経営メンバーが、Web/インターネットサービス運営の知見を持っていること。また、1~2年で解決できるわけではない大きな課題に対し、継続的に投資できる経済的な体力があること。そして、こうした条件が、Visionalグループのトラボックスには揃っていると思いました。

トラボックスには、20年以上のサービス運営実績があり、また、(片岡)慎也さん(トラボックス株式会社 代表取締役社長)をはじめ、Web/インターネットサービス運営のスキル・経験を持つメンバーや優秀なエンジニアが続々と集まってきています。そして、Visionalグループの一員として活用できるアセットが多いことも強みであると思っています。

──入社を決めるまでの間に、いろいろなメンバーと話したかと思いますが、その中で印象に残っていることはありますか?

慎也さんは、メルカリをはじめとするWeb/インターネットサービス運営の豊富な経験を持つ方であり、しかも、物流業界に対しての熱いパッションがあります。お話しして、この人と一緒に働いてみたいと強く思いました。

また、Web/インターネットのサービスの運営においては、日々改善していくという考え方が重要であり、そのため、トップがそうしたプロダクト開発の組織や文化をつくる意志を持っているかどうかも重要となります。そうした組織づくりへの想いについても、非常に共感できるものがありました。

他にも、何名かのエンジニアやプロダクトマネージャーの方ともお話しさせていただきました。皆さん共通して、理論だけではなく、物流業界で働くお客様の現場のリアルと誠実に向き合っていると感じました。お客様に寄り添い深くコミットするほど、一刻も早く目の前の課題を解決したいという気持ちが生まれます。しかし、技術的に今すぐ実現できることは限られており、戦略を立てながら一つずつ取り組んでいくしかありません。

トラボックスの皆さんは、そうした現場のペインに向き合い、すぐに解決することができない辛さ、もどかしさを受け入れながら、それでも前向きに本質的な課題解決の実現を目指しています。このようにしてお客様と信頼関係を構築し続けているトラボックスの人たちとなら、物流業界が抱える大きな課題を一緒に解決していけるかもしれないと思いました。

また、竹内さんやトラボックスのメンバー以外にも、Visionalの経営メンバーとお話しする機会もいただきました。いろいろな方のお話を通して、「新しい可能性を、次々と。」というグループミッションを掲げているように、課題を抱える様々な産業領域で、次々と新しい事業を生み出していくんだという覚悟が伝わってきました。

また、世の中に大きなインパクトを与えるような事業をつくるという目線の高さも印象に残っています。その実現のための経営基盤もセットで考えられていると思いました。

そして、「物流業界の革新を支えていくことは決して簡単ではないけれど、それでも意思をもって投資をしていく」という話を聞いて、心を動かされました。これが、他の物流Techスタートアップではなく、Visionalグループのトラボックスを選んだ理由の一つです。


誰も正解が分からないからこそ、物流業界の新しい仕組みをつくっていく。

──小賀さんは、2022年1月にトラボックスにジョインされたばかりですが、直近のミッションについて教えてください。

話を聞けば聞くほど、簡単な課題はとっくに解決済みで、私が指摘してすぐ解決できるような課題はもう残っていません。今のトラボックスが立ち向かっているのは、一朝一夕では解決できないような非常に大きく深い課題です。だからこそ、これから時間をかけて解決していくために、まずはプロダクト組織の構築と拡大が急務だと思っています。

各プロダクトやマイクロサービスごとに安定したチームをつくることが必要で、そして同時に、各組織を横断的に支援するチームも必要になります。そうしたプロダクト開発組織を実現するためには、これまで以上に採用を進めていく必要もあります。

また、例えどれだけ優秀なメンバーが集まったとしても、組織が拡大する過程では一定の歪みが生まれます。その歪みを受け入れ、最小限にし、レバレッジを最大化できる組織を構築していく。それが私の役割だと思っています。

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プロダクト組織の構築と拡大に向け、
様々な施策を検討中。

──小賀さんが、組織づくりにおいて大切にしている考え方があれば教えてください。

メンバーの価値観を揃えることです。働く現場で大切にしている価値観を見つけ、言語化し、そしてそれを評価、育成の制度と連動させることで、企業・組織の文化として定着させていけば、一人一人が同じ価値観に基づいて迅速に意思決定できるようになります。

採用においても同様で、「どのような経験・スキルを持っているか」よりも、「同じ価値観を共有できそうか」を重視します。また、会社や組織は常に変化していくので、一度言語化した共通の価値観を定期的に見直すことも大事だと思っています。

それ以外にも、エンジニアという専門職ならではのカルチャーも必要になります。ソフトウェアを通してコンピュータに仕事をさせるシーンが広く普及しているからこそ、同じことができる人たちの集団ではなく、一人一人の個性を活かせる組織を目指していきます。

一方、個性だけに頼るとバス因子が生まれてしまいます。「バス因子か?」と常に問い続けながら、個性を活かすための基盤づくりに投資していく。ゆくゆくは、「エンジニアなら一度はトラボックスで働いてみたい」と思ってもらえるような組織を実現したいです。

──最後に、今後トラボックス社の仲間たちと挑戦したいことについて教えてください。

まずは、トラボックスを圧倒的No.1のサービスに成長させていきたいです。お客様が欲しくて欲しくてたまらないサービスを作り、提供し、価値を磨き続ける。また、一社一社のお客様だけでは解決できない業界の大きな課題を、プラットフォームの力を通じて解決していく。そしてゆくゆくは、物流業界の当たり前をアップデートすることで、より魅力的な業界にしていきたいと考えています。

物流業界は、日本経済や多くの人々の生活を支える一大産業でありながら、低所得、長時間労働、高齢化など、業界を取り巻く環境は悪化しています。そしてそれが起因となり、物流危機が起こっています。私たちは、データとテクノロジーの力によって物流業界の変革を支え、こうした現実を変えていきたいと思っています。

日本のインフラの未来を支えていくために、誰も正解が分からないなかで、物流業界の新しい仕組みをつくっていく。そうした挑戦ができることが、今、トラボックスにジョインする一番の価値だと思います。私たちの想いに共感してくれる方がいたら、ぜひ一緒に挑戦できたら嬉しいです。


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入社の決め手にもなった
トラボックス社長の慎也さんと。


トラボックス株式会社 コーポレートサイト

トラボックス株式会社 採用情報


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


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