多様な働き方を支え合いたい。社内コミュニティ「パパリーチ」の取り組み。
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多様な働き方を支え合いたい。社内コミュニティ「パパリーチ」の取り組み。

今回は、子育てをしながら働く男性社員による社内コミュニティ「パパリーチ」について紹介します。

このコミュニティは、2018年に生まれて以降、Visionalグループの有志メンバーによって運営されています。オンライン交流会やSlackチャンネル上で育児に関する情報交換をしたり、育児をしながら働くうえでの悩みや相談を受け付けています。(「パパリーチ」とは別で、妊娠中・育児中の女性社員による社内コミュニティ「ママリーチ」も存在します。)

この記事では、「パパリーチ」に参加している二口智成さん、増田純也さん、津村信太郎さんのインタビューをお届けします。育休(もしくは、それに値する長期の有給休暇)を取得した3名に、育児と働き方の両立について話を聞きました。


プロフィール

二口さん_プロフィール-min

二口 智成/Futakuchi Tomonari
富山県射水市出身。名古屋大学を卒業後、ITメガベンチャー、大手IT企業で商品開発や新規事業開発を経て、2018年10月に株式会社ビズリーチに入社。OB/OG訪問ネットワークサービス「ビズリーチ・キャンパス」のプロダクトマネージャーを担当。2020年11月末から約1ヶ月にわたり、第1子が生まれるタイミングで育休を取得。


増田さん_プロフィール-min

増田 純也/Masuda Junya
千葉県佐倉市出身。法政大学経営学部を卒業後、独立系SIerでアーキテクトやプロジェクトリーダーを務める。その後、2015年に株式会社ビズリーチに入社し、「ビズリーチ・キャンパス」の立ち上げに携わり、2019年から新卒事業部プロダクト開発グループのマネージャ―を務める。2019年11月から約2ヶ月にわたり、第2子が生まれるタイミングで育休を取得。


津村さん_プロフィール

津村 信太郎/Tsumura Shintaro
愛知県豊川市出身。慶應義塾大学を卒業後、外資系コンサルティング会社、外資系スタートアップを経て、2013年11月に株式会社ビズリーチに入社。社長室、新規事業の立ち上げ、ミドル/バックオフィスの各組織の責任者を経て、2019年8月から株式会社ビズリーチの事業部人事の責任者を務める。2018年1月から約2週間にわたり、第2子が生まれるタイミングで長期の有給休暇を取得。


育休を取得したからこそ、初めて学べたこと。

──はじめに、育休を取得したきっかけについて教えてください。

津村:2018年1月に、2人目が生まれるタイミングで約2週間の有給休暇を取得しました。当時はまだ、社内で男性社員による育休取得のケースは多くありませんでした。ただ、2人目が生まれるタイミングで僕が長期の休みを取得できない場合、妻は里帰り出産することを望んでいたため、長い間、妻と子どもと一緒に過ごすことができなくなってしまうことに寂しさを感じました。何より、そうした家族にとって大事な時期に、一緒にいることで妻の力になりたいという想いがありました。

思い切って、一緒に働く仲間たちに相談したところ、僕の選択を温かく応援してくれました。「みんなに迷惑をかけてしまうのではないか」という申し訳ない気持ちはありましたが、その心配は無用でしたね。この会社には、「メリハリをつけて働き、休む時は休む」という考え方を持つ社員が多く、何より、南(壮一郎)さん(ビジョナル株式会社 代表取締役社長)や多田(洋祐)さん(株式会社ビズリーチ 代表取締役社長)がそうした働き方を実践しているので、今回の僕の選択も自然と受け入れてもらえたのだと思います。

増田:僕の場合も、妻は1人目の時と同じように里帰り出産を望んでいたのですが、1人目の時に生後間もない時期の生活はとても大変であることを知ったからこそ、自分が育休を取ることで、少しでも里帰り出産から戻ってくる妻を安心させたいという想いがありました。

その頃には既に、酒井(哲也)さん(株式会社ビズリーチ 取締役副社長 ビズリーチ事業部事業部長)古野(了大)さん(株式会社ビズリーチ 執行役員 HRMOS事業部 事業部長)をはじめ、多くの男性社員が育休(もしくは、それに値する長期の有給休暇)を取得していたため、幸いなことに、育休を取りやすい環境にありました。一緒に働く仲間たちも応援してくれて、とても嬉しかったです。

ただ、自分が抜けてしまうことで、仲間たちに迷惑をかけてしまうのではないかという気持ちは、やはりどうしても残りました。そのタイミングで、枝廣(憲)さん(株式会社ビズリーチ 執行役員 CSO)と話す機会があって、ご自身の経験を交えながら「(自分が考え込んでいるよりも)意外とどうにかなる」という話をしてくれて、気持ちが楽になりました。実際に育休中は、周りの仲間たちのサポートのおかげで、育児に専念することができました。

二口:僕は、今回が1人目だったので、子育てという未知の領域と自分自身の変化について不安と期待が入り混じっていました。そして、子育てをちゃんと経験するためには、十分に時間をかけることが必要だと考えました。また、子育て自体が夫婦二人で遂行する大きな仕事のように捉えていたので、育休を取ることはすぐに決められました。幸いなことに、増田さんが同じ職場の同僚として1年前に育休を取っていたこともあり、育休を取る上での大きな懸念はありませんでした。 

──津村さんと増田さんは、第一子が生まれた時には育休を取らず、第二子のタイミングで初めて育休を取得していますよね。長期の休みを取ってみて、何か気付いたことや学んだことはありましたか?

津村:白状すると、1人目の時は、僕は育児において本当に役立たずでした。2人目が生まれた後、妻が産後入院している時に初めて一人で育児を経験したことで、そのことに気付かされました。これまでも自分は育児を担っているつもりだったが、それはあくまでも「一部」に過ぎなかったのだと。それまで、僕が仕事をしている間も一人で育児を担い続けてくれていた妻に改めて感謝しましたし、現在は、在宅勤務で時間の融通も効きやすくなったので、より子どもと向き合う時間を長く持つようになりました。

増田:1人目の時と大きく異なったことは、育休を取ったことで、仕事のことは一度全て忘れて、しっかりと子どもたちに向き合うことができました。完全にマインドを切り替えて育児に専念できたことは、とても良かったと思っています。それまでは、育児本を読むなど、勉強できていなかったのですが、そうした時期だからこそ改めてしっかり育児について勉強することもできましたね。


二口さん_記事内-min

二口さんとお子さんの写真


育休によって、一人一人の働き方や組織の在り方も変わる。

──育休を取ったことで、仕事に対する価値観や、その後の働き方にどのような変化がありましたか?

二口:僕の場合は仕事に対する価値観は特に変化はありませんでした。ただ、働き方は大きく変わりました。これまでは、遅い時間でもいわゆる「ロスタイム」のような形で仕事を続けることもできていたのですが、今は僕が子どものお風呂担当なので時間までに仕事を終わらせなければいけません。この「ロスタイム」が使えなくなったことで、限られた時間をいかに有意義に使うかをより考えるようになりました。

増田:もともと家族と仕事をうまく両立したかったので、その意味で、仕事に対する価値観は変わっていないのですが、育休を取ったことで、今後のライフスタイルについて、妻と一緒に改めて考える良いきっかけとなりました。

働き方については二口さんと同じですが、2人目が生まれて、更に大きく変わりました。現在は在宅勤務で、それまでと比べて時間の融通が効きやすくなったことは間違いないのですが、それでも、1人と2人の違いは非常に大きかったです。2人の子どもを育てることは、当初の想像を絶するほどに大変なことだったので。

津村:当たり前のことではありますが、仕事と違って、育児には「効率化」という概念がありません。仕事のように、分かりやすい成果がすぐに見えないことも多いからこそ、育児を通して大変な思いをすることも多いです。だからこそ、夫婦で力を合わせてやっていかないといけない、という想いが強くなりましたね。

増田:少し話が変わるのですが、育休などによって一時的にチームメンバーが抜けることは、長い目で見ればそのチームの成長につながると思っています。エンジニア用語で「カオスエンジニアリング」という言葉がありますが、意図的にカオスを引き起こすことで、それまでは気付けなかったことに気付けるわけです。育休で一時的に職場を離れても業務が回るのであれば、その人が戻ってきた時に、本質的な課題解決に向けて新しいテーマに挑戦できる。副次的な効果ですが、育休にはそうした意味合いもあると思っています。


増田さん_記事内-min

増田さんとお子さんたちの写真


ライフステージの変化の先に、一人一人が未来を描ける会社を目指す。

──みなさんは、「パパリーチ」の活動を通して、Visionalにおける男性社員の育休取得の浸透を目指していますが、その実現のためには何が大切だと思いますか?

二口:僕自身は育休を取って本当に良かったと思っています。だからこそ、何をしたのか、何が良かったのかを今後具体的に発信して育休の必要性を訴えつつ、心理的安全性も確保したいと考えています。なぜなら僕が育休を心置きなく取得できたのは、間違いなく一緒に働く仲間たちのおかげだったからです。これから子育てに取り組む社員のみなさんが、より安心して積極的に育休を取得できる雰囲気を作っていきたいです。

増田:僕も同感で、実際に、一緒の開発組織で働く社員の中にも、既に子育て中の人や、これから子どもが生まれる人も増えてきているので、そうした次の世代の社員のために、この環境を残し続けていきたいと思っています。もともと入社した時から、Visional(株式会社ビズリーチ)に対して、一人一人の多様な働き方を支え、サポートしてくれる会社であるというイメージを持っていましたが、実際に自分が育休を取得してみて、改めて、こうした素敵な環境を、この会社において残し続けていきたいという想いが強くなりました。

津村:僕が育休を取得した時は、まだ前例が少なかったものの、今では、男性社員が育休を取ること、男性社員が子育てを自分ゴトとして捉えることが、Visionalにおける一つの「当たり前」になりつつあります。僕の経験が、他の社員の新しい選択を後押しするきっかけにつながったのであれば、とても嬉しいですね。

また、この会社には、育休だけではなく、社員が大切な人のために使える「アニバーサリー休暇」という制度もあります。こうした制度が、当たり前のように存在していることは、とてもVisionalらしいと思っています。

増田:その意味でも、特に育休の事例が増えていくことは、「社員の一人一人の働き方に関する考え方や価値観を認め合う」「一緒に働く仲間を支える」という一つの文化の表れであるように思いますね。

津村:現在のVisionalにおける社員の平均年齢は約31歳で、これから更に、ライフステージの転換期を迎える社員も増えていくはずです。世代を問わず、あらゆる社員がこの会社で自分の未来を思い描けるような環境が、ワークプレイスとして一番の理想だと思っています。

──話を聞いていると、育休は、あくまでも選択肢の一つであって、その先に実現したいテーマは、もっと広く、普遍的なものであると思いました。

津村:僕は、ビズリーチ事業部の事業部人事を担当していることもあり身に染みて感じているのですが、一人一人の社員の人生には、それぞれのストーリーがあります。例えば、介護などの家族の事情や、ご自身の事情など、本当に様々なストーリーがあり、だからこそ、その数だけの働き方が本来あるべきだと思っています。これからもVisionalは組織として大きく変化し続けていくと思いますが、今日、二人と話せて、僕たちが大切にしている価値観が失われずに継承され続けていることに、とても大きな希望を感じました。


津村さん_記事内

津村さんとお子さんの写真


「子育て」というライフイベントに向き合うために。

──最後に、一緒に働くVisionalの仲間たちにメッセージをお願いします。

二口:今回の育休を通して、子育ての初期の時間に本気で向き合うのは、とても大変だけど大事な経験だと思いました。そして、家族と「一緒に向き合う」ことでいくら大変であっても1日1日の成長を家族と共に楽しめることを知ってもらいたい。男性は授乳はできないですし、子どもが母親じゃないと泣き止まないこともありますが、「手伝う」の感覚ではなく「一緒に向き合う」ことで家族との関係性を考えつつ、仕事との両立も考えられるようになると思います。あと、何よりも子どもと一緒に過ごす時間は、とても楽しいんですよね。社員それぞれ状況は異なるとは思いますが、育休という一つの選択肢を取ることで得られるものがあることを、より多くの社員のみなさんに知ってもらいたいです。

増田:「一緒に向き合う」という言葉は、まさにその通りで、育児に関心を持つためには、まずは自分自身が子どもや育児について知ることが必要だと考えています。妻と同じくらい、もしくはそれ以上に育児に向き合うことで、初めて関心が持てるようになるのだと思います。その意味で、子どもが生まれたばかりのタイミングで育休を取ることは、その後の子育てにおいてとても大事なことだと改めて思いました。Visionalの仲間たちには、もしそのタイミングが来たら、ぜひ育休を取得することをお勧めしたいです。

津村: 僕は「誰のために子育てをしているのか?」とよく考えていたのですが、僕なりにたどり着いた答えは「自分のため」でもあるなと思っています。今はまだ小さいですが、いつか子どもが成長したら、もう世話をさせてもらえなくなってしまう。だからこそ、今この大切な瞬間を子どもたちと一緒に過ごしながら、「お世話をさせてもらっている」という感覚が、僕の中で日に日に強まっています。育休を通して、このことに気付けたのは、僕の人生にとって、とても大きな学びでした。

誰しも、ライフステージが変わるなかで、働き方に対する不安や悩みが出てくるはずです。そんな時は、いつでも気軽に、「パパリーチ」まで相談して欲しいと思っています。


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、人事統括室・採用マーケティンググループで、「ALL VISIONAL」の運営などを担当している。


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