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InterRace、Visionalへジョイン。代表・桑田&ビズリーチ代表・酒井で、これから一緒に目指す未来について語り合いました。

2024年3月、InterRace株式会社が、Visionalグループの仲間に加わりました。

InterRaceは、2018年11月に設立された、企業がタレントアクイジション機能を獲得するための支援を行うタレントアクイジションファームです。「人材の最適配置により、日本の生産性を底上げする。」という存在目的(パーパス)を掲げながら、「1. 顧客企業内の採用・調達プロセスの最適化、内製化支援」「2. 人材紹介」「3. テーマに応じた外部プロ人材の調達」という3つの領域でサービスを展開し、雇用形態にこだわらない最適人材の充足を支援しています。

※参考  InterRaceコーポレートサイト「私たちについて」

※参考  InterRaceからのご挨拶 -新体制への想い-

今回、InterRace代表・桑田良紀さん(トップ写真:左)と、株式会社ビズリーチ代表取締役社長の酒井哲也さん(トップ写真:右)の対談を行いました。はじめに、InterRaceがVisionalにジョインした背景を桑田さんに語ってもらった後、両社の連携を通じて実現したいことやお互いに期待することなどを2人で語り合ってもらいました。


プロフィール

桑田 良紀/Kuwata Yoshinori
InterRace株式会社 代表取締役社長
2003年、株式会社リクルートに新卒入社。HR事業部に配属後、新規事業開発室に異動し、医療分野の新規事業立ち上げ、買収後企業のPMI、M&A業務に従事。2011年にHR事業部に異動し、営業企画部長、事業企画部長を歴任。2018年11月にリクルート卒業と同時にポートフォリオワーカーとしての活動を開始し、InterRaceを創業。複数社の執行役員やNPO法人理事も兼任。

酒井 哲也/Sakai Tetsuya
株式会社ビズリーチ 代表取締役社長
2003年、慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社日本スポーツビジョンに入社。その後、株式会社リクルートキャリアで営業、事業開発を経て、中途採用領域の営業部門長などを務める。2015年11月、株式会社ビズリーチに入社し、ビズリーチ事業本部長、リクルーティングプラットフォーム統括本部長、取締役副社長などを歴任。2022年7月、株式会社ビズリーチ代表取締役社長に就任。2022年10月、ビジョナル株式会社取締役を兼任。


両社の根幹にある「日本の未来の働き方を大きく変えていきたい」という共通の想い。

──はじめに、InterRaceの会社紹介・事業紹介をお願いします。

桑田:私たちはよく自分たちのことを、新しい働き方を開発している会社であると紹介しています。InterRaceという社名には、織り交ぜる(Interlace)の意味と、種族(Race)の真ん中(Inter)に立つという意味があり、そこには、高度な技能を持つプロフェッショナルの方たちが、多様な働き方、また、それぞれが立場を越えて混ざり合う仕事を通じて輝けるような仕組みをつくりたい、その役割を果たす会社でありたいという想いが込められています。

桑田良紀さん

具体的な事業は、採用にお困りの企業様に向けたタレントアクイジションサービス(タレントアクイジション体制の構築支援/モジュール型採用業務代行/専門リクルーター・採用プロのご紹介/人材紹介サービス)、また、個人で活躍されているプロリクルーターの方々に向けた支援サービスなどを展開しています。

2018年11月に会社を設立した時は、今の採用という領域に閉じていたわけではなく、最初は、ソロプレナーと呼ばれるソロのアントレプレナー、つまり、個人事業主の方、副業の方など、いわゆる正社員として雇用されていない人の中でプロフェッショナルとしての技術を確立されている方々でチームを組んでお客様の課題解決に向き合う、というPMO(Project Management Office)事業を複数の領域で展開していました。

その方向性で事業づくりを進めている内に、このソリューションの在り方が世の中から一定求められているという実感を持つことができた一方で、より大きな価値を発揮していくためには、私たちが担うPMOの役割・機能をより高いレベルで追求していく必要があると考えました。であれば、バーティカルに業務領域を絞っていこうということで、約3年前に向き合う業務領域を採用に絞り、プロリクルーターの方々によって組成された採用チームをお客様にお送りする、いわゆるRPO(Recruitment Process Optimization)サービスを提供するという方向に舵を切りました。

──採用に困っている企業だけをお客様としているのではなく、プロリクルーターの方々への支援もされている点が大きな特徴だと感じました。

桑田:個人のプロリクルーターの皆さんの悩みは、クライアントの開拓が難しかったり、他のプロリクルーターとチームを組めなかったり、一人で大きなプロジェクトのマネジメントをするのが難しかったり、様々なものがあります。皆さんに活躍の場を広げていただくために、そうした数々のシーンにおいて私たちが支援をさせていただいています。

──冒頭で、新しい働き方というキーワードがありましたが、そこに至る背景について教えてください。

桑田:世の中の大きな流れとして人口減少が進む中、国全体として労働参加率を高めていかなければいけません。日本では、大手企業を中心に、定年まで働きキャリアの生涯を終える方が一般的だったのに対して、アメリカでは約10年ほど前から、ソロプレナーという言葉が話題になりつつありました。組織に所属せずとも、自らが持つ高いスキルや知見を活かして、自分の好きなプロジェクトに参加し、高い報酬を得る、という働き方が海の向こうではビジネスパーソンにとっての新しい選択肢になっていることを知り、こうした働き方が増えていくことによって、日本の将来の労働参加率が好転していく可能性があると感じました。

──2020年にコロナが来た時、日本においても働き方が大きく変わりました。その変化を、桑田さんはどのように見ていましたか?

桑田:まさに、追い風だと思いました。コロナ禍でリモートワークが広まり、多くのビジネスパーソンが副業を始めて、政府もそうした働き方を推進し始めました。このような流れの中で、高いスキルや知見を持つ方たちが、複数の会社で専門性を活かしながら働くという選択肢に気付き始めたはずで、そこから少しずつ日本の働き方も多様な広がりを見せ始めていると思います。

──桑田さんは、ジョインする前、Visionalグループ、もしくは、ビズリーチのことをどのように見ていましたか?

桑田:もちろん、前職の時からビズリーチが新興企業として頭角を現していく過程をずっと見ていましたし、また、前職を卒業するくらいから、南(壮一郎)さん(Visional代表)や酒井さんをはじめとした現Visional・ビズリーチの方々と会って、流動性を高める打ち手についてディスカッションさせていただいたりしていました。

僕は前々から、日本には、固定化された雇用によって閉塞感を感じている人が多いんだろうなと思っていて、雇用の流動性を健全に高めていくことで日本の働き方の可能性がさらに広がっていくのではないかと考えていました。その話をさせていただき、Visional・ビズリーチの皆さんも同じ方向を見据えながら事業づくりをされていることを知り、おこがましいかもしれませんが、当時から皆さんのことを仲間のような存在だと思ってました。

酒井哲也さん

酒井: 桑田さんがおっしゃってくださったように、両社の根幹にあるのは、日本の未来の働き方を大きく変えていきたいという想いで、そこが一致していたことこそが今回私たちが手を組むことになった大きな理由です。これから、同じ志をお持ちのInterRaceの皆さんと一緒に大きなテーマに挑んでいけることをとても嬉しく思っています。


調印式の記念写真


高度化と効率化が進む採用業務。連携を深めることによって、お客様に今まで以上の価値を提供していく。

──続いて、酒井さんに質問です。酒井さんは、プロリクルーターの役割やその重要性についてどのように捉えていますか?

酒井:ビズリーチは創業時から、ダイレクトリクルーティング(企業側が「欲しい」人材を採用するために、企業自身が採れる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動)を提唱し、企業が主体的・能動的に採用を進めることを支援しています。この2〜3年の顕著な変化として、企業がダイレクトリクルーティングを推進する上で、「外部のプロリクルーターと連携したい」というニーズが増えています。また、それに関連して、業務委託でリクルーターとして働く人も増えていて、自社の社員だけで人事(リクルーター)組織を構成することにとらわれず、外部のプロの力を入れてチームとして採用力を高めていくという動きが出てきています。

今まで私たちは主に、お客様の企業に所属されている人事の方の採用活動を支援してきましたが、企業の変化、働き方の変化を捉え、今後は外部のプロリクルーターの力を最大限活用するパターンも、主体的・能動的な採用の新しい選択肢の一つになっていくと考えています。

──誤解する方がいないように念のため押さえ直しておきたいのですが、お客様が主体的・能動的に選び取る選択肢の一つとして、「プロリクルーターを外部から迎え入れる」という手法があって、それは、これまで長年にわたりビズリーチが提唱し続けているダイレクトリクルーティングの概念に包括されている、ということですよね。

酒井:そうですね。お客様の採用の在り方がどんどん変化しているからこそ、私たちはその変化をしっかり捉えながら、お客様の本質的な課題解決のためにより多様な価値を提供できるようにならなくてはいけません。

先ほどのプロリクルーターの文脈で言うと、プロリクルーターの方々と密に連携しながら採用企業に価値を提供し、個々人のプロリクルーターへの支援をされているのがInterRaceさんで、私たちが一緒に手を組むことによって、今後お客様への提供価値が今まで以上に大きく広がっていくと考えています。

──桑田さんは、昨今の採用市場の変化、また、プロリクルーターの役割や重要性の変化についてどのように捉えていますか?

桑田良紀さん

桑田:世の中全体として年々キャリア採用のボリュームが増えていく中で、これまで新卒採用を軸としていた多くの日本企業において、キャリア採用にまつわる課題が次々と出てきています。さらに、各社の採用競争が激しくなり、キャリア採用の手法が多チャンネル化していく。このような流れが重なると何が起きるかと言うと、キャリア採用の業務がかつてと比べて一気に高度化するんですよ。私たちは、こうしたお困りごとを抱える企業様からの依頼を受けて、採用課題を解決するプロリクルーターのチームを提供しています。

酒井:高度化というキーワードが出ましたが、まだまだ一般的には、外部のプロリクルーターと連携することについて効率化の文脈で語られることが多いです。もちろん、例えばスカウトを送ることが象徴的なように、ダイレクトリクルーティングを推進していく上では多くの手間や工数がかかります。ただ、手間や工数の問題をクリアしたからといって採用が成功するかと言えば必ずしもそうではありません。

先ほど桑田さんがおっしゃったように、キャリア採用の業務そのものが著しく高度化する中で、私たちは、手間やコストを削減するという手前の価値だけでなく、プロリクルーターとの連携によってそれ以上の価値を得ることができる、という本質的なメッセージを、しっかりとお客様に対して伝えていかなければいけないと思っています。

桑田:私自身、数々の採用の現場に立ち会って見てきたのですが、採用業務が高度化していく中で、プロリクルーターの方々が企業に認められていく、同時に、企業様の採用力が高まっていくプロセスってすごく面白いんですよね。

プロリクルーターは、採用のプロなだけあって、幅広いスキルや知見を有しておられて、企業からの信頼を得ながら、次々と新しい採用業務を任されていきます。また、プロリクルーターの方が入ることによって、「HRMOS」のデータベースがすごく綺麗になったり、採用プロセスがデータベース化されることによってタレントプールからの採用が成功したり、さらには、プロリクルーターが社内のハブになることによって部門主導の採用が進むケースもあります。そのようにして、次第にその企業の中でタレントアクイジションの基盤が構築され始めていって、採用活動がさらに加速していく、というストーリーを、私たちはこれまで何度も見てきました。

そして、効率化ではなく高度化の文脈でご期待をいただくと、プロリクルーターが得られる報酬が上がります。私たちとしては、プロリクルーターの方々のために、また、未来の採用市場のために、こうした流れを加速しながらマーケットを開拓していくことにチャレンジしていきたいですし、それこそが真の意味での新しい働き方の実現に繋がると思っています。

──InterRaceさんとの連携によって、酒井さんは、今後どのようなことに挑戦していきたいと考えていますか? 

酒井哲也さん

酒井:ありがたいことに、私たちが提唱するダイレクトリクルーティングを推進していく企業様が増えている一方で、先ほどお話ししたように、「ダイレクトリクルーティングを推進していきたいがノウハウや経験がない」、または、「採用規模が非常に大きく採用計画の達成が自社の社員だけでは難しい」といったご相談をいただくケースがございます。そういったお声にどれだけ応えていけるのかが、ダイレクトリクルーティングの浸透、強いては日本の未来の働き方を変えていくことに繋がるのではと思っています。

例えば、あるお客様の採用を支援することによって10名の採用が決まったとしても、お客様は本当は100名の採用計画を達成したいと考えているかもしれません。残り90名も含めたお客様の全体の採用ニーズや上流の採用課題にも応えていけるかどうかが、ビズリーチにとっての成長の伸びしろなんですよね。そして、今まで以上に大きなご期待に応えていくためには、InterRaceさんのような同じ志を持った新しい仲間の力が必要で、皆さんがお持ちのスキルや知見は、お客様への新しい価値提供に繋がると信じています。

桑田:先ほどの酒井さんのお話で言うと、やっぱり、採用ニーズの一部だけを支援するのでなく、お客様の本質的な課題や採用ニーズ全体に向き合いながら支援をしていけると、仕事が今までよりもさらに楽しくなると思うんですよ。また、そのようにして信頼関係を深めていくことで、お客様にとってのタレントアクイジションのパートナーになることができたら、その先の育成や評価といった領域における新しいご期待をいただけるかもしれません。

そのようにして新しい可能性がどんどん開かれていくことは、私たち自身の自己効力感や自信にも繋がります。これから、ビズリーチの皆さんとInterRaceのメンバーで一緒になって、お客様からの今まで以上に大きなご期待にお応えし、仕事が楽しいと心から思える機会をもっと多くつくっていきたいな思います。

──最後に、酒井さんからInterRaceの皆さんへのメッセージをお願いします。

酒井:私たちの会社や事業の規模が大きくなるに伴い、社会やお客様からのご期待も今まで以上に大きなものになっています。そうしたご期待と向き合いながら私たち自身が次のステージに進むためには、過去の成功体験に縛られることなく自己変革をするための大きな成長の起爆剤がとても大事だと思っています。

だからこそ、InterRaceの皆さんには存分に暴れてほしいですし、その刺激を受け止めることで、私たちはこれまで実現できなかったようなより大きな可能性に対して向かっていくことができます。そうした新しい可能性を、これからInterRaceの皆さんと一緒になって実現していけることを心から楽しみにしています。


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策を担当している。


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