エンジニアの仲間たちに、新しい発見や技術体験の機会、グループ内の横の繋がりを届けたい。ITプラットフォーム本部が手掛けるグループ横断イベントに込められた想いを紹介します。
こんにちは。ビジョナル株式会社ITプラットフォーム本部IT基盤室で、主にCloud Center of Excellence(以下、CCoE)の役割を担っている山本尚明です。
今回は、Visional全体のITの推進、管理、セキュリティなどをグループ横断で支えるITプラットフォーム本部の役割や取り組みについて、また、直近の取り組み事例である、グループ横断で開催した社内のエンジニア向けイベント「AWS GameDay」の模様をご紹介したいと思います。
ITプラットフォーム本部の役割
まず、私が所属するITプラットフォーム本部について紹介します。
主にグループ全体で利用する社内システムに関する企画、推進からプロジェクト実行、貸与デバイスや社内システムのITサポート、ITセキュリティの策定から運用、社内のITシステム基盤の内製開発、導入や運用、CCoEなど、Visionalグループ全体を対象としたITにまつわる様々な業務を行っています。
日々、グループ各社・各プロダクトが絶え間ない変化や成長を続けていく中で、各プロダクト開発の担当者がコア業務に注力できるよう、グループ横断的に、時には第三者視点で、ITを軸にして、各組織と連携しながら課題に対する解決策の検討から実装までを行っています。
グループ横断で、新しい発見や技術体験の機会を提供する理由
今回はITプラットフォーム本部の中から、CCoEチームの取り組みについて紹介します。
まず、弊社のCCoEの役割は、一般的にイメージされる社内横断型のCCoE組織とほぼ同じとイメージしていただいてよいかと思います。クラウド活用における利用統制の設計・管理、共通基盤の設計・開発・運用やクラウド利用における取りまとめ、情報発信、人材育成(社内イベントやトレーニングの実施)等を中心に、グループ横断的に活動を行っています。
近年、CCoEの活動の一環として、グループ各社のエンジニアに向けたセミナー形式のトレーニングなどを何度か開催してきました。しかし、実際にハンズオンや業務へのフィードバックができるような勉強会やワークショップの開催がなく、グループ全体として新たな技術要素に触れられる場や実践的なトレーニングの場の提供ができないかと、前々から考えていました。
グループ横断での開催のメリットとしては、トレーニング内容を共通の知見としてグループ全体で持てること、グループ各社のエンジニア同士のコミュニティ形成、開催コストの効率化などが挙げられます。参加者の枠は開催ごとに限られるため、継続的に実施することも重要な要素だと考えています。
そうした中、AWS Japan様と会話をさせていただく中で今回の「AWS GameDay」について話をする機会があり、今回、AWS Japan様のご協力をいただきながら、同イベントを開催することができました。先に述べたとおり、継続して実施していくことが重要だと思っていますので、今回はその第一歩となります。
「AWS GameDay」レポート
前置きが大変長くなってしまいましたが、今回、Visionalで開催した「AWS GameDay」の模様をレポートします。
まず、「AWS GameDay」の概要について紹介します。AWS様のホームページでは、以下の説明がされています。
他にも「AWS GameDay」の良い点としては以下のようなものがあると考えています。
AWSには200以上の多様なサービスがあり、普段の業務で触っていないサービスに触れる機会になること。
実運用上でも活かせそうな課題やトラブルシュートを、ハンズオンで実際のAWS環境で体験できること。
チーム構成によっては、AWSを軸にエンジニア同士の新しい繋がりを築けること。
また、以前から、他社様のエンジニアブログなどで「AWS GameDay」開催の模様を見ていたため、演習的な部分でのイメージが掴みやすく、社内への説明がしやすかったのも開催のハードルが下がったポイントだったと感じています。
今回、Visionalでは、「MicroService Magic」というゲームシナリオを実施させていただきました。とある仮想企業(ユニコーンレンタル社)へエンジニアとして配属された参加者が、マイクロサービスをデプロイし、障害や攻撃などの様々なイベントを乗り越え、サービスの安定稼働を行いスコアを上げ競います。実際にデプロイするサービスは他チームに利用してもらう必要もあります。
今回は、最大4人で1チームを組んでいただくか、個人応募していただき、運営側にてマッチアップさせていただきました。チーム応募の部門では、部門間交流のために異なる組織に所属するメンバー同士でチームを構成して応募されたチームもありました。
最終的に、グループ各社のエンジニア30名からの応募があり、全8チーム体制としました。また、会場については、社内のイベントスペースとチーム数分の打ち合わせスペースを確保し、完全オフラインでの開催としました。
今回のイベントは取り組みそのものが重要なのでランキング結果が全てではありませんが、トラブルシュートなどを上手に乗り越え、ランキング上位で終了した3チームをご紹介します。
今回は初回開催だったこともあり、どのくらいの人数規模で開催ができるかなどの不安もありましたが、グループ各社から多くの参加をいただき無事にイベントを成功させることができました。参加者の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
今回の振り返りと今後の展望
本イベント開催後のアンケート結果では、ポジティブポイントとして以下のような声があり、今回の開催の意味や効果を少なからず出すことができたのではないかと考えています。
障害となりえるパターンを経験することができた。
初めてのサービスに触れる機会になった。
他の部署の方と協力し合える良い機会だった。
今後についてですが、開催へ向けての段取りなどの知見も得ることができましたので、また、今回参加が叶わなかった方もいますので、これからも、新たなイベントやトレーニング企画を、独自、またはCSP(クラウドサービスプロバイダー)様などと協力して、グループ横断的に実施していければと考えています。
最後になりましたが、ITプラットフォーム本部では、ITにおける様々な視点からのグループ横断的な課題解決やIT支援の活動に興味があるメンバーを募集しています。
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