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5年後、10年後、さらにその先の未来のために。仲間たちが自分の可能性を信じられる開発組織をつくりたい。

今回は、2019年4月にエンジニア職として新卒入社した野村洸太さん(株式会社ビズリーチ リクルーティングプロダクト本部 プラットフォーム開発部 システム横断グループ)にインタビューを行いました。

ビズリーチへの入社を決めた理由や、入社してから現在に至るまでの変遷、今後ビズリーチで挑戦したいことについて聞きました。


プロフィール

野村 洸太/Nomura Kouta
2019年、株式会社ビズリーチにエンジニア職として新卒入社。「ビズリーチ」の企業様向けプロダクトの企画、開発を経て、開発組織やサービス自体のアーキテクチャを刷新するとともに、開発組織全体の生産性の向上を目指すシステム横断グループに参画し、バックエンドやインフラストラクチャの開発に従事。現在は、運用改善やプロダクトのリニューアルに携わっている。


大学3年生から、独学でエンジニアリングの世界へ挑戦。

──はじめに、大学時代に学んだことについて教えてください。

情報フロンティア学部メディア情報学科で、ゲームや映画などの様々なメディアと最新技術の掛け合わせについて広く学んでいました。小さい頃からモノづくりが好きだったのですが、高校時代に進学先を選ぶ時は、将来の選択肢を狭めずに学ぶことができる環境を探していて、この学科なら、幅広くいろいろなことを学びながら将来の選択肢を広げられると考え、進学を決めました。

はじめは、将来の選択肢として、デザイナーやゲームクリエイターも視野に入れていたのですが、就活の時に、長年にわたって挑戦し続けたい職種について改めて考えました。そして、大好きなモノづくりにおいて不可欠なエンジニアリングのスキルを身に付けたいと思い、当時の自分はほとんど経験がありませんでしたが、エンジニアとしてのキャリアを歩みたいと思いました。

──大学時代は、どのようにエンジニアリングの知識を身に付けていったのでしょうか?

3年生から独学で学びつつ、ただ、自分一人だけで学ぶ限界もあると感じ始めて、そのタイミングで、大学の友人が所属していたプログラミングのサークルの存在を知りました。そのサークルは基本的に大学1年生から入ることになっていたのですが、僕は「3年生だけど、いい?」みたいな感じで顔を出すようになって。

まずは作った物を人に見てもらうことからトライしていこうと思い、Webサイトやアプリなどの制作にチャレンジしていきました。工業系の大学ということもあり、そのサークルのメンバーを含め周りにエンジニアリングを学んでいる人が多くて、そうした環境は独学をするうえでとても良かったと思います。

──次に、就職活動のお話を聞かせてください。

就活が始まったばかりの時期に逆求人イベントに参加したのですが、エンジニアリングを専攻してきた他の学生にはたくさんの会社が集まっていたのに対して、自分のところには、知り合いの1〜2社がちょくちょく遊びに来てくれただけで、その差を突きつけられて、かなりトラウマになりました。もちろん、その当時は誇れるような成果物が全然なかったので、まあそりゃそうだよなと思いつつも、やはりショックを受けましたね。

ただ、「今の自分には成果物が少ない」という他の学生との差の理由が明確にあって、そこに納得感もあったので、どう次の手を打っていくかという発想に切り替えて、それから成果物のバリエーションを増やすために猛スピードで複数のプロダクト開発を進めていきました。

そのようにして少しずつ成果物が増えてきたタイミングで、逆求人イベントでビズリーチと出会いました。短いスパン、かつ同時並行でいろいろなプロダクトを作ってきたスピード感や、それぞれのプロダクトのユーザーに対してどのような価値を提供していくかといった思考を、エンジニア社員の方に注目していただいて、そこからビズリーチと接点を持ち始めました。

当時の僕は、まだまだエンジニアとしてペーペーだったので、リクルーターの方が並走してくれたことがとても心強かったです。その時は地方に住んでいたので、東京に行くタイミングで声をかけていただいてお話しさせてもらったり、逆にこちらから連絡してオフィスに突撃して、いろいろな社員の方に面談を組んでもらって、本選考に入る前に5人以上の社員とお話をさせてもらいました。

──いろいろな社員と話すなかで、会社やサービスについての印象はどのように変わっていきましたか?

進学先の大学選びの話にも通じますが、もともと僕は、自分の可能性を狭めない生き方をしたいという想いが強くあって。そういう観点で見た時に、ビズリーチには、自分と同じような人生観、キャリア観を持っている人たちがすごく多いと感じて、それがとても嬉しかったんです。

一人ひとりの人生観、キャリア観はバラバラなのに、組織として進んでいる方向は一つで、みんなの色が混ざり合って黒色になってしまうのではなく、一人ひとりの色が迷彩柄のように重なりあっていて、それが組織としての強みになっている。いろいろな人と話すなかで、こうした人たちが集まる多彩な組織であれば、自分の可能性を信じて働けるのではと思うようになりました。

──「ビズリーチ」をはじめ、当時のビズリーチが展開していたサービスについてどのように感じましたか? 

父親が小さい町工場を経営していて、子供の時から、経営において苦労していた背中を見てきたんですよね。そうした背景があり、「ビズリーチ」が提唱しているダイレクトリクルーティングが今以上に普及していけば、それが巡り巡って父親の経営の助けになるんじゃないかと思うようになりました。

自分のエゴでしかないかもしれないですけど、働くのであれば、自分のためというよりも、人のためになっている実感が欲しかったという気持ちもあって。「ビズリーチ」というサービスが、いつか父親を助けることができるかもしれないと思った時に、それが、自分がこの会社で働く意義になりました。


長期を見据えながら、開発組織の「本質的課題解決」を目指す。

──続いて、入社後のお話を聞いていきたいと思います。同期のエンジニアの中には、専門的にエンジニアリングを学んできた人もいたなかで、野村さんは、どのように知識やスキルを身に付けていったのでしょうか? 

自分と同じような境遇の同期もいた一方で、学生時代に既に知識やスキルをしっかり身に付けていた人もいて、やっぱりはじめはコンプレックスもありました。でも、コンプレックスを持ったところで自分がそうした同期たちに追い付けるわけではないので、同期にお願いして先生になってもらって分からないことを教えてもらったり、自分と同じくほとんど未経験の同期を集めて勉強会をしたりしながら、とにかく学び続けました。

また、入社後の研修も数ヶ月にわたって手厚く実施してくれて、そのようにして基礎からしっかり体系的に学ぶ機会があったのも、僕としてはとてもありがたかったです。

──研修を経て、はじめは、ビズリーチ事業部の企業様向けプロダクトを開発するチームに配属となりましたね。

はい。本格的な開発経験がゼロからのスタートだったのですが、少しずつ慣れていくうちに、「何が分からないのか」を認識できるようになっていきました。それさえクリアになれば分からないことを学ぶこと自体は苦ではなかったので、少しずつではありましたが、いろいろなことを経験して知識やスキルを身に付けていきました。

──野村さんは、2020年から現在に至るまで、ビズリーチ事業部のシステム横断グループに所属しています。このグループの役割について簡単に説明をお願いします。

「ビズリーチ」は、十数年にわたり動き続けているプロダクトで、これまで溜まり続けてきた技術的負債が、開発組織の生産性などに少しずつ影響を与え始めてしまっています。これまでも何度かメスを入れるプロジェクトが立ち上がってきてはいたのですが、そうした取り組みを継続し続けるチームは存在していませんでした。

こうした経緯を受けて、プロダクト全体の構造を変えることによって生産性と信頼性を高めるために、システム横断グループが組閣されました。もちろん、本来はどこか特定のグループだけでなく、各チームが長期的な観点で技術的負債と向き合い対応していかなければいけない、という前提はありますが、僕たちのチームは、そうした未来を見据えながら、常にプロダクトと開発組織の健全な状態を保ち続けることをミッションとして掲げています。

──それまで所属していた企業様向けプロダクト開発チームと比べると、どのような働き方の変化がありましたか?

今のチームでは、社内の各プロダクト開発メンバーと協働して動くことが多いです。「開発組織の仲間たちに向けて、どのような価値を提供すべきか」「一つひとつの取り組みにどのようなリターンがあって、どのような影響を考慮すべきか」については、何度もチームメンバーと壁打ちをしながら判断するようにしています。

──Visional Wayの中に「お客様の本質的課題解決」というバリューがありますが、社内の仲間たちの「本質的課題解決」を実現することが、野村さんたちのチームの大切な役割なのですね。

「本質的課題解決」という考え方は、やはり会社の文化としてすごく浸透していると感じます。特にシステム横断グループは、現在だけではなく未来にも目を向けているチームだからこそ、この考え方がより重要になります。僕たちのチームは、これからジョインする未来のメンバーにとって、また、未来の開発組織にとって、本当に価値あることは何か問い続けることを、常に意識しています。

──今後、株式会社ビズリーチとして「キャリアインフラ」の実現を目指していくうえでは、短期・中期の観点だけではなく、長い時間軸をもってロードマップを敷いていく必要が出てきますよね。

そうですね。キャリアインフラを実現するためには、もっと開発スピードを高めるための施策や、これからどんどん新しいメンバーが増えていった時にそれに伴って開発組織のアウトプットを高めるような施策が必要になります。直近の数年だけではなく、5年後、10年後、さらにその先の未来を見据えて、どうすればキャリアインフラとして機能できるプラットフォームになっていけるのかを考え、実行し続けることが求められています。

このように僕たちが長期を見据えている一方で、開発組織の中には、現在の安定稼働を推進してくれているチームも存在します。時間軸が違うため、時には、話が若干ずれてしまったりすることもあります。プロダクト横断のグループで働くうえで、その時々で最適な落としどころを見つけていくことの難しさを感じることも多いです。

──その難しさについて詳しく聞かせてください。

プロダクトが掲げる将来像(キャリアインフラ)を実現するためには、凄まじい速度で変化する世の中のトレンドや状況に適応しながら開発を継続できる組織(=長期的な「開発組織のあるべき姿」)を作る必要があります。

開発組織の現状とあるべき姿のずれを課題として捉え、それを解決するためには、現在プロダクトを運営しているチームと将来を描くチームがお互いの価値観をすり合わせ、考えを理解し、寄り添い合うことにより、それぞれのチームに大きな混乱を発生させることなく、「開発組織のあるべき姿」に向けて共に歩みを進めていかなければいけません。

さらに言えば、お互いに寄り添い合う状況を作るためには、開発組織内のそれぞれのチームのメンバーに、短期・中期の計画および組織戦略の解像度を高め、どう山を登っていくかを理解してもらうとともに、「本来自分たちのチームはどうあるべきなのか」という点を含めた今後の組織戦略を一緒に考えてもらう必要があります。難しいことも多いですが、みんなでスケールの大きな一つの目標の実現を目指しているからこそ、やりがいもすごくあるなと思ってます。

──最後に、今後ビズリーチで挑戦したいことについて教えてください。

自分自身の可能性を狭めないようにしたいという想いは今も変わらずありつつ、そのうえで、自分だけではなく、今一緒に働くメンバーやこれから新しく入ってくるメンバーにも自分自身の可能性が広がっていく実感を持ってもらいたいです。

例えば、新しくチームに入ってきたメンバーのオンボーディング後のパフォーマンス発揮までのリードタイムが一つの具体的な指標になりますが、その向上のために自分ができることは、小さいことを含めてたくさんあると思っています。

──一緒に働く仲間たちのほうにベクトルが向いているのが、野村さんらしいポイントだと思いました。

この会社に入ってから、もうずっとこの感じですね。自分の性格的に、周りの人たちが嬉しそうじゃないと自分も楽しめないので。だから、みんなが成功体験を積み重ねている環境で自分も働きたい。それが、巡り巡って自分のためなんだと思います。

だからこそ、今だけではなく未来を見据えながら、これからジョインしてくる新しいメンバーにとっても魅力的な開発組織を作っていきたいですし、常に、一人ひとりが自分の可能性を広げられるようなチームでありたいと思いますね。


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この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・Webサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、ビジョナル株式会社の社長室で、Visionalグループ全体の採用マーケティング施策などを担当している。


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