事業づくりは、仲間づくり。地域の皆さんと連携しながら、中四国エリアに自信に満ち溢れた企業・働く人々を増やしていく。
この記事では、株式会社ビズリーチの中四国オフィスについて紹介します。
中四国オフィスは、中四国エリアの企業様にダイレクトリクルーティングを広める役割を担う組織として、2021年に広島に設立されました。今回、オフィス長を務める長谷川秀人さん(トップ写真:下段中央)にインタビューを行い、掲げているミッションや今後の展望について聞きました。
プロフィール
地域の皆さんを巻き込み、一体となって大きなミッションの実現に挑む。
──まずはじめに、中四国オフィスが設立された背景について教えてください。
「『キャリアインフラ』になる」という株式会社ビズリーチのビジョンを実現するためには、我々のサービスを、都市圏だけではなく全国あまねく各エリアの企業様にご利用いただくことが重要だと思っています。そうした背景の中で、既にオフィスがあった大阪オフィス、名古屋オフィス、福岡オフィスに次ぐ形で、2021年に中四国オフィスが設立されました。
けっこう驚かれることが多いのですが、中四国エリアは、だいたい九州と同じぐらいのマーケットサイズがあります。とても大きなポテンシャルがある市場であることは間違いないですし、ビズリーチとして「キャリアインフラ」を目指す上で、このエリアを担当する我々が担う責務はとても大きいと感じています。
──中四国エリアには、どのような業界の企業様が多いのでしょうか。
一番多いのは製造業の企業様で、それこそ自動車業界でいうとマツダ様の経済圏がとても大きいです。そうした製造業のお客様と対峙する中で強く感じることとしては、例えば終身雇用をはじめ、長い歴史の中で変わらずに続く制度を活かしながらも、より事業を成長させていくために、今の市況に合わせて自分たち自身が変わろうという強い意志をお持ちの方が非常に多いんですよね。
お客様にとっては、これまで長く続いてきた人事や採用の在り方を変えることは決して楽なことではないと思います。ただ、その中でも、自社の採用力を上げていくことや社員の活躍を促すような新しい仕組みづくりに対してとても前向きで、また、ビズリーチが実現を目指す「キャリアインフラ」についても、「とても意義のあることですよね。」という反応をいただくことも多いです。少しずつではありますが、私たちが提唱する考え方に共感・共鳴してくださるお客様が増えていくことは、とても嬉しいことだと思っています。
──現在、中四国オフィスが独自で掲げているテーマなどがあれば教えてください。
我々はミッションとして、中四国エリアの企業様の魅力をしっかりと全国に発信していくことを通して、自信に満ち溢れた企業・働く人々を増やしていくことを掲げています。
お客様がダイレクトリクルーティングを実践していく上では、自分たちの魅力をしっかりと言語化して発信して、候補者の方たちに共感してもらうことが必要で、中四国エリアの企業様にコンサルタントとして伴走する我々は、それぞれの企業様の魅力をしっかりと打ち出すサポートをしなければいけません。そうしたプロセスを通して、それぞれの企業様が自社に対する自信を再確認したり、また、そこに新しく入社する方たちが新たな自信を得たりすることもあるはずです。
ビズリーチのミッション「キャリアに、選択肢と可能性を」の説明文の中に、「自分の未来に自信を持てる『はたらく』を選択し、」という文言があるように、そのようなプロセスや新たな出会いを通して、中四国エリアを自信に満ち溢れたマーケットにしていきたいと思っています。
それはとても大きなミッションで、おそらく我々だけではすぐに実現することは難しいかもしれません。自治体、金融機関、教育機関など、中四国エリアの経済活動を支えるステークホルダーはとても多く、そうした方たちを巻き込み、一体となって全員で同じテーマに向かっていかなければ、このミッションを実現することはできないと感じています。
──Visional Wayの中に「事業づくりは、仲間づくり」というバリューがありますが、ここでいう「仲間づくり」は、「採用の意味に限らず、社外のパートナーの皆さんたちと連携しながら事業成長を推進していくという意味もある。」という話は、よく社内でも出ますよね。
そうですね。本当にそのとおりだと思います。中四国オフィスで働く中では、「事業づくりは、仲間づくり」を実感する場面がとても多いです。
例えば、私が広島エリアを担当するようになるずっと前から、我々の会社の他の仲間たちが広島県庁様などといろいろな取り組みを進めてきたこともあり、県庁の皆さんからビズリーチに対する信頼の高さを感じます。私たちの考え方や価値観に深く共感していただいているだけでなく、「もっといろいろなことにチャレンジしていきましょう。」と、我々の新しい挑戦を後押ししていただくこともあります。
それこそ驚いたのは、我々が広島にオフィスを構えた2021年の年末に、地元のニュース特番の中で、今年あった一大ニュースの一つとして「ビズリーチの広島進出」をピックアップしていただいたこともありました。当時の我々としては、進出しただけなのでまだまだ何もできていないという気持ちだったのですが、地域の皆さんからそうした期待と注目をいただけることはとても嬉しいですね。
「お客様の本質的課題解決」を実現するために、中四国エリア独自のニーズにしっかりと応えていく。
──現在、中四国オフィスの皆さんが向き合っている壁や、特に注力しているテーマなどがあれば教えてください。
「ビズリーチ」のCMの効果もあり、サービスの認知度は非常に高まっており、お客様から「ああ、あの『ビズリーチ』ね。」と言ってもらえる機会はとても多くなりました。その一方で、「じゃあ、ハイクラスの人を紹介してくれるんですよね。」というお声をいただくこともまだまだあります。私たちが提唱するダイレクトリクルーティングの、企業が主体的に採用活動をすることの大切さは、まだまだこのエリアには伝わりきっておらず、だからこそ、新しい仲間を迎え入れながら、今まで以上に啓蒙活動を推進していかなければいけないと思っています。
また、啓蒙活動をする一方で、「中四国エリアのお客様独自の課題があるのではないか?」という問いは、常に自分たちに投げかけ続けるようにしています。現状は、「ビズリーチ」という一つのサービスを全国各地に伝播させていますが、それだけで、このエリアの「お客様の本質的課題解決」を実現できているのかについては、シビアに問い続けなければいけないと思っています。そのためにはまず、このエリアのお客様が向き合っている課題について、我々が高い解像度で理解する必要があります。
──中四国エリアのお客様独自の声としては、例えばどのようなものがあるのでしょうか?
中四国エリアに限らず、それこそ名古屋エリアや静岡エリアでも同じかもしれませんが、やはり、採用にかけられるリソースが限られている中で、その地域に対してより深い思い入れをお持ちだったり、地方で働きたいという意志をお持ちの方を、もっと「ビズリーチ」上で見つけやすくしたいというお声は多いです。
また、例えば広島は東西に長くて、広島市と福山市だけで約100km近く、つまり、だいたい渋谷と富士山ぐらい離れています。広島県在住の方へスカウトを送ったとしても、その方が現実的に最大100kmの距離を通勤できるかどうかは分からない、というお声をいただくこともありますね。
──プロダクトをローカライズするのか、もしくは、人の力で対応していくのか、考えられるHowはいろいろあるかもしれませんが、まずは、中四国エリア独自のニーズを正しく捉えて、その上でそれにしっかりと応えていける組織にならなければならないということですね。
まさにそのとおりですね。
──先ほど、新しい仲間を迎え入れていきたいという話がありましたが、どのような方と一緒に働きたいと考えていますか?
先ほどの話に繋がりますが、中四国エリアに深い思い入れがあったり、「こういうふうに変えていきたい。」「このように自らの価値を発揮していきたい。」という意志をお持ちの方と一緒に働くことができたら嬉しいと思っています。そうした想いをお持ちの方であれば、中四国エリアのお客様が向き合う課題の解決に向けて深くコミットしていけるこの環境を、存分に活かしていただけるのではないかと思っています。
また先ほど、あくまでも一つの例としてサービスのローカライズの話が出ましたが、まずは今の形のサービスを全国に広めていくことに注力しつつ、ゆくゆくは、サービスの各地域ごとのローカライズにもチャレンジしたいよね、という話は、他の拠点のオフィス長とよくしています。
──具体的にどのような話をしているのですか?
それぞれのエリアのお客様から真の意味で認めてもらえるサービスになるためには、今はまだ我々が認識できていない各地域ごとに存在するであろうラストワンマイルを埋めるための付加価値が必要なのかもしれない、という話をよくしていますね。
──主に首都圏を中心に利用されているものと全く同じサービスで、そのラストワンマイルを埋められるのか、ということですよね。
そうですね。それは果たして何なのか。そもそもそうした地域ごとの差異は存在するのだろうか、という議論もあるのですが、私自身、首都圏や関西エリアでセールスをしていた時の経験と比べて、きっと何かがあるのだろうとは感じています。
──例えば、中四国エリアのお客様からいただいたお声がサービスに反映されて改善に繋がって、それが全国のお客様への新しい価値提供に繋がったら嬉しいですよね。
とても嬉しいですね。もしかしたら、首都圏のお客様からは出てこないけれど、実は全国のお客様が潜在的に抱えているニーズがあるかもしれません。そうしたお声をしっかりと吸い上げていくことも、私たちの大切な役割の一つだと思っています。
関連記事
この記事の執筆担当者
「All Visional」Twitterは、こちら。