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新卒入社の社員が自ら起案&運営するVisionalの伝統イベント「新卒合同研修」。復活2回目の開催に込めた想いをお伝えします。
こんにちは。株式会社ビズリーチ・ビズリーチ事業部・ビジネス開発統括部・総合企画部の若林碧子と申します。
Visionalには、新卒入社の社員が自ら起案し、自分たちで運営も手掛ける「新卒合同研修」という文化があります。
この記事では、2022年4月入社の新卒3年目の社員が起案し、2024年10月に実施した新卒合同研修が実現に至るまでの経緯、また、日常から離れ、自己を省察し、今後のエネルギーを蓄える、そんな機会となった1泊2日にわたる研修当日の模様をお伝えさせてください。
新卒合同研修とは?
新卒合同研修とは、新卒入社の社員を対象とした職種共通(ビジネス職・プロダクト職)の研修で、新卒社員が自ら起案・運営を行うことが特徴です。
2015年に新卒1期生(2014年入社)が中心となって実施したことから始まり、それ以降、新卒合同研修を行う文化が脈々と受け継がれてきました。一時、起案者の不在やコロナ禍という状況でこの文化が途絶えてしまいましたが、前・株式会社ビズリーチ代表取締役社長の多田さんが残してくださった「毎年この文化を継承していってほしい。」という言葉を受け、2023年に約5年ぶりに復活しました。(当時の記事は、こちら。)
2024年10月に実施した復活後2回目となる新卒合同研修は、東京・高尾の「タカオネ」にて行い、85名の新卒社員(2022年入社&2023年入社)と、酒井さん(株式会社ビズリーチ・代表取締役社長)をはじめとした12名の経営メンバー、また、10名の人事本部の社員が参加しました。
外部講師としてお越しいただいた澤円様による講演、ストレングスファインダー(現:クリフトンストレングス)を用いた自己内省、経営メンバーと共に行うチームワーク研修、夜にはBBQ、焚き火を囲んだ懇親会などを行い、日常を離れて、自分自身、仲間、会社、社会についてじっくりと考える2日間となりました。
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起案に込めた想い。大切なのは「オーナーシップ」。
復活後2回目となった今回の新卒合同研修は、私を含む2022年新卒入社の3名が中心となって企画・運営を行いました。私自身、2023年の復活後1回目の合宿の運営に携わった経験があったので、「今回は、私たちの代(22新卒)で起案を。」と考えていました。ビズリーチ事業部の大槻さん、新卒事業部の長谷川さんという心強い同期の仲間が加わり、また、人事部の人材開発グループ&組織開発グループの皆さんにも大きく後押しいただき、無事に完走することができました。
そんな新卒合同研修の起案の裏話を、最初に少しだけさせてください。とても恥ずかしい話なのですが、今回の新卒合同研修に向けた起案のスタートの時の自分自身の気持ちを振り返ると、「やりたい」よりも「やらないと」、実はそんな気持ちが大きな範囲を占めていました。
2024年のはじめ、起案に向けて先輩方にアドバイスをいただく中で、 「会社に対するオーナーシップ」のお話を伺ったことがありました。その時が、私自身のスイッチが入れ替わった瞬間でした。
自分の能力・業務範囲にしか興味がない。会社に不満があっても変えるために動かない。
自分の成長ですら、会社が何かしてくれるとさえ思っている人もいる。
自分たち自身で、何かを変えよう、もっと良くしよう。今必要なのは「会社を皆でつくる」という意識ではないか。
そんな言葉をいただいて、自分自身が気付かされたことこそが、「オーナーシップ」を持つという意識です。日々一生懸命、精一杯やっている。でも、どこかで「これは自分じゃなくて会社が決めること」なんてことを思っていた自分がいたことに自覚的になりました。新卒社員が中心となって起案するこの研修の意義を、改めて私自身、感じた瞬間です。
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新卒合同研修のコンテンツ紹介
新卒2年目(23新卒)、3年目(22新卒)という年次は、仕事に慣れ始め、今ある環境の中で存分にやりきろうと頑張り続ける人もいれば、がむしゃらに頑張ってきて息切れしてくる人もいる、そんな時期でもあると思います。そんな年次の私たちに、今必要なことは何だろうかと、私たちだからこその観点でとことん考え、今回の研修をきっかけとして目指したい姿を、下記のように設定しました。
・これまでの仕事を省察し、自ら日々の仕事に意味付けができるようになる。
・より高い目標を掲げ、自らの成長や組織にコミットできるようになる。
・求めていることを自分の中に閉じず、目標に落とし、機会がないなら作りにいける。
新卒が期待され、期待に応える過程を経て成長し、
より大きな期待と自らのなし得たいことが実現できる人になる。
そのために、今回の研修では「プロフェッショナル」をテーマに据え、前半は「内省」、後半は「課題特定と宣言」のコンテンツを企画しました。
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合宿のしおりも念入りに作成しました。
ここから、それぞれのコンテンツについて紹介させていただきます。
●自己内省
前半の「内省」のパートでは、自分の視点に閉じず、物事をメタ的に捉えていく力を学べるとよいのではないかと考え、書籍「メタ思考」をご執筆された澤円様に講演をいただきました。
澤様ご自身のこれまでのキャリア、生き方、また、ビジネスパーソンとして大事にしている考え方をプレゼンいただき、最後には「人間は多面的な生き物で、ダメな人間なんていない。自分の得意を活かせるキャリアはこれからだって見つかる。焦る必要はないよ。」と背中を押してもらいました。
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高尾へ移動した後は、事前受講していたストレングスファインダーをもとに、自分の資質を現在の業務において「強み使い・弱み使い」した経験を振り返るワークを実施しました。人それぞれ異なる資質を、現在の業務でどのように活かすことができていたのか。一方で、弱みになってしまっていた経験はないか。資質をより活かしていくにはどのようにしたらよいのかについて、振り返りました。高尾の自然の中、パソコンを手放して自分自身に向き合う時間です。
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●チームワーク「『プロフェッショナル』を目指すために、今私たちが取り組むべきことは?」
内省を終えた後は、経営メンバー12名をメンターにチームを組成し、チーム単位で、「プロフェッショナル」について言語化し、行動宣言をするワークを行いました。
ビズリーチ社として大切にしている「プロフェッショナル」という言葉を、自分たち自身の働き方に落とし込んだ時に、それはどのような状態か、それを目指すには何が足りていないのか?と捉え直すことにより、今後ビジネスパーソンとして大切にする指針を決めていきます。その上で、チーム単位でのクレド、個人単位での目標を宣言しました。
日頃の業務では接点を持つことが多くない経営メンバーの視座に、議論の中で間近に触れることができる、とても良い刺激となった時間でした。
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ここまでで行ってきた「内省」と「宣言」については、今後振り返りの機会を設け、「実行できたのか」「それはなぜで、どのような結果となったのか」をまとめていく予定です。(2025年2月に実施予定)
●仲間との交流
その後は、懇親会で焚き火を囲んで星を見ながら語り合い、翌朝には川で朝ごはん。そんな豊かな経験を、最高の仲間と過ごすことができました。
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田中さん(ビズリーチCDO)と23新卒社員。
新卒合同研修を終えて。
今回の新卒合同研修が実現するまでには、多くの方の協力がありました。企画には、人材開発グループの皆さん、組織開発グループの皆さん、当日の運営には、HRBPグループの皆さん、コンテンツの制作には、社内のキャリア支援室の皆さんにもお力をお貸しいただきました。
新卒社員が自ら起案&運営する。その背景には、こうした心強く、力強いバックアップがあります。そういった頑張る人を応援する文化や経営の判断が、私が思うこの会社の好きなところですし、新卒社員のみならず、キャリア入社の皆さんを含む様々な社員の成長の支えにもなっていると思います。
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研修終了後、参加した新卒社員へアンケートを行いました。その中の「後輩に、この研修を通じて得られるものを伝えるなら?」という質問に対して、下記のような声が寄せられました。一部抜粋して紹介します。
・事業部や年次を越えた社内の繋がり
・日常から一歩離れて、自分の努力や変化を省みる機会
・第三者(業務で直接関わらない人だからこそ)との関わりから見える新しい自分
・キャリア、会社、自分を見つめた先のエネルギーチャージ
・改めて同期がいることの心強さ
・最高の仲間
他にも、アンケートを通して、様々な声をもらいました。
目の前の業務に向き合う中で視野が狭くなっていた今日この頃でしたが、研修を終えた現在は、人間関係の広がりや、関連業務のボールをもらいにいくこと、できることや得意なことに目を向けてポジティブにいることまでもが「仕事」であると認識できています。刺激を得るだけにとどまらず、誰と何をどうしていくかまでアクションを考える機会になりました。日常から離れたところで仕事や自分を今一度見つめ直す機会になるので、後輩たちにもぜひ参加していただきたいです!
参加して思ったことは、今の新卒社員にいろんな挑戦の機会があるのは、自分たちの努力や実力といったこと以上に、これまでの新卒入社の先輩たちが、常に期待を超え続けてきた実績、結果のおかげなんだと気付けました。今度は自分たちが「次世代の新卒の仲間たちが、しっかり会社から新しい期待をもらい続けるためにも、プロフェッショナルでいないとな。」と気が引き締まりました。Visionalグループとして、新しい可能性を、次々と。
新卒が期待され、期待に応える過程を経て成長し、
より大きな期待と自らのなし得たいことが実現できる人になる。
今回の研修を通してクリアになった目指したい姿について、また半年後、1年後に振り返り、近付いていけるように、現場に戻ってまた頑張っていこう、そう思った1泊2日でした。
挑戦したい人を応援し、実現に向けていろいろな仲間が手を貸してくれる。そんなVisionalらしい文化を、会社のフェーズが変わっても変わらぬものとして大切にし続けていきたいと強く思っています。
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この記事の執筆担当者
若林 碧子/Wakabayashi Miko
2022年、株式会社ビズリーチに新卒入社。早稲田大学文学部在籍中には、非営利組織でのファンドレイズに没頭。学業の傍ら、休学しネパールへ。三度の飯よりネパールが好き。ビズリーチでは、SMB領域のカスタマーサクセス部を経験し、2023年2月に日系大手企業様をご支援する総合企画部へジョイン。キャリア採用領域を中心に、大手企業様に向けた採用コンサルティングを担当。
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