初開催! グループ横断の知財表彰イベント「Visional IP Awards」を紹介します。
こんにちは。法務室・知的財産グループ(以下、知財グループ)の岩崎と米谷です。
11月22日(水)、Visionalの知財表彰イベント「Visional IP Awards 2023」を初開催しました。
知財グループ主催の「Visional IP Awards」は、優れた知財の創出をはじめとした素晴らしい知財活動を行ったVisionalの仲間を賞賛して、その活動をグループ内に伝播させていくことで、今後の各事業のさらなる成長を後押しすることを目的とした社内イベントです。当日は、所属している会社や事業部、職種の垣根を越えて、約80名の社員が会場に集まりました。
この記事では、「Visional IP Awards」の裏側にある想いや、当日の模様についてお伝えします。
アワード開催の背景
2021年8月に知財グループが発足して以来、Visionalの仲間たちの協力に支えられながら知財活動が少しずつ軌道に乗り始め、事業の成長を支える知財権や知財活動が次々と生まれています。(参考:事業のために何ができるのか? 自らに問いながら、事業とともに走り続ける知財グループの4つの取り組み。)
一方で、そのような素晴らしい知財権や知財活動を、Visionalの仲間に広く伝播させていくことが十分にはできていませんでした。知財活動は、会社や事業が異なったとしても、仲間の成功事例を参考にできるケースが多いのにもかかわらず、それぞれの活動が個々の事業内に留まってしまっている。そんな課題感を持っていました。
そこで、優れた知財活動を行った仲間にスポットライトを当て、みんなで賞賛し、ロールモデルとして事業の垣根を越えて伝播させていくことで各事業の成長をさらに後押ししたい、と強く思い、Visionalグループ横断の知財表彰イベント「Visional IP Awards」を開催することとしました。
「Visional IP Awards」の企画にあたっては、下記の点について特にこだわりました。
当日の様子
ここからは当日のアワードの模様をお伝えします。アワードには 、知財グループと連携することが多いプロダクト開発メンバーだけでなく、ビジネス開発やコーポレートのメンバーをはじめとした多様な職種の仲間たちがグループ各社から集まりました。
まずは、法務の管掌役員である末藤梨紗子さんより、開会の挨拶がありました。末藤さんからは、改めて事業づくりにおける知財活動の重要性が伝えられ、また、日々、知財活動に積極的に協力してくれている事業部の仲間たちへ感謝の言葉が届けられました。
続いて、受賞者の発表とインタビューです。今回受賞した3名について、受賞理由と受賞コメントを紹介します。
●萩野貴拓さん (ビズリーチ)
《受賞理由》
ビズリーチ事業における最多の特許を出願。FY23(2022年8月〜2023年7月)は、先日リリースしたGPTモデルによるレジュメ自動作成機能をはじめ、AI関連特許を複数出願。また、先行する海外の技術や特許情報を収集し、事業の競合優位性の確立に大きく貢献しています。
《受賞コメント》
第1回という素晴らしい機会に受賞させていただき、ありがとうございます。私たちが開発した機能は、プレスリリースとして公表して以降、複数の報道メディアに掲載され、大変光栄に思っています。このように多くの注目が集まれば、当社の独自技術を特許で保護することの重要性がますます高まっていくと思いますので、より一層身を引き締めて知財活動に取り組んでいきたいと思います。
●鈴木康弘さん (yamory)
《受賞理由》
Visionalで初めての特許を取得。Visionalに知財グループが創設される前より、自ら「yamory」の重要技術の特許取得を主導してきました。また、広報のプレスリリースや営業資料において特許技術であることを積極的に表示し、特許を活用した技術力のPRにも注力してきました。
《受賞コメント》
今回、表彰の対象となった「yamory」の主要技術であるオートトリアージ機能は、お客様の課題をヒアリングしながら創意工夫を重ねて生まれました。そこで、どうやったらこの技術を独自のものとして守れるか考えたことが、知財活動を始めたきっかけでした。現在は知財グループができ、プロダクトを作る人間としては、重要な技術が守れる体制が社内に構築されていることに感謝しています。
●大森厚志さん (Assured)
《受賞理由》
「Assured」の立ち上げ段階から、特許取得・他社特許対策などの知財活動に主体的に取り組んできました。また、「Assured」の新機能開発の際にも、継続して特許取得などを推進。常に知財を事業づくりにおける重要な要素として位置付けた上で、積極的に知財活動に取り組んでいます。
《受賞コメント》
「Assured」は、これまで国内にないサービスモデルでした。そこで、特許として権利化し、その価値を確立することで、事業づくりにおける大きな武器にしようと考え、それが知財活動を始めたきっかけになりました。最近では、事業価値や収益を最大化するために、プロダクト開発メンバーと一緒になって知財の取得や活用について話し合っています。知財について考え、活用していくことは、事業の大きな成長に繋がります。だからこそ、今後も知財グループの皆さんのリードのもと、Visional全体で一丸となって、今まで以上に知財活動を推進していけたらいいのではないかと思っています。
イベントを終えて
参加いただいた皆さんからは、「事業における知財の重要性がよく理解できた。」「『受賞者インタビュー』での各受賞者の当時のエピソードが参考になった。」「HR Tech事業とインキュベーション事業で交流できる良い機会になった。」など、嬉しい言葉を多くいただき、開催して本当に良かったと感じています。
「Visional IP Awards」の開催にあたっては、受賞者や参加者の方々はもちろん、デザイナー、広報担当者、総務担当者をはじめ、企画・準備から当日の運営に至るまで、多くの方々に協力いただきました。そうした心強い仲間たちのおかげで、まさに、Visional Wayのバリューの一つである「事業づくりは、仲間づくり」を体現したイベントを実現することができました。
今後も、多くの仲間を巻き込んだ知財活動を推進することで各事業のさらなる成長を後押しするとともに、「Visional IP Awards」を第2回、第3回と長く続いていくイベントにしていきたいと思います。
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