仲間同士で支え合い、助け合う。所属や職種の違いを越えた繋がりをつくる社内コミュニティ「ママリーチ」を紹介します。
この記事では、Visionalの社内コミュニティ「ママリーチ」について紹介します。
子育てをしながら働く女性社員を中心としたコミュニティ「ママリーチ」は、2015年、Facebookグループ「ハハリーチ」からスタートし、ママ同士の交流の場になっています。また、産育休中の社員や復職後の社員への組織的なフォローを会社に呼びかけるなどして、Visionalで働くママが働きやすい制度や風土を一つずつ実現してきました。(※なお、Visionalには、子育てをしながら働く男性社員を中心とした社内コミュニティ「パパリーチ」もあります。詳しくは、こちら。)
現在「ママリーチ」は、事務局のメンバーを含め約100名規模のコミュニティとなっています。Slackチャンネルでの子育てに関する情報交換やお悩み相談、また、オフライン・オンラインのランチ会などの機会を提供しており、所属組織や職種の違いを越えて、Visionalで働くママ同士が繋がり、サポートし合う場になっています。
今回は、2021年〜2022年に事務局のメンバーを務めた小池美香さん、現在の事務局のメンバーである奥田麻里菜さん、2023年からコミュニティに参加した飯田綾さんに、「ママリーチ」で得られる繋がりや知見、また、実際の働き方について聞きました。
プロフィール
同じ悩みと向き合う仲間たちとの繋がりが、新たな気付きや選択肢を生む。
──はじめに、皆さんが「ママリーチ」に参加したきっかけを教えてください。
小池:2017年に私がビズリーチにキャリア入社して最初に配属された部署は、当時は第二新卒の若手社員が中心で、ママは私一人だけでした。そうした中で、ある時、別の部署の先輩ママから「社内のママ同士で交流できる場所があるよ。」と教えていただいたコミュニティが「ママリーチ」でした。
私はもともと、女性のエンパワーメントに興味があり、これからライフイベントが多くなる年代の女性たちに、自分の経験を伝えていきたいという思いから、「ママリーチ」に入る前から、社内で独自の勉強会を企画して妊活や産後の働き方について情報を発信していました。「ママリーチ」に入って、のちに事務局のメンバーも経験したことで、そういった活動により注力できるようになったことは、私としてとてもありがたかったと思っています。
奥田:私が「ママリーチ」に入ったのは2年ほど前で、きっかけは同僚からの紹介だったと思います。遡ると、「ママリーチ」に入る前、夫の転勤でアメリカに2年間移住するため、ビズリーチを一時退職しています。そこで第1子を出産し、帰国後、2年のビジネスパーソンとしてのブランクがあり、かつ、子育てでキャリアを諦めていた私に、当時のビズリーチの社長の多田(洋祐)さんが、私が安心して出戻れるようにお声をかけてくださいました。また、家族に不幸があり精神的に落ち込んでいた時期も、上司や同僚のサポートを得ながら乗り越え、現在は子育てしながらフルタイムで仕事することができています。
ある時、キャリア支援室の川田(昇)さんに、これまでの経験について話す機会があり、その際、「同じ悩みを抱えている人もいるかもしれないから、何かしらの形で発信してみたらどうかな。」と提案をいただいたのです。それをきっかけに、もしかしたら自分の経験が社内の誰かの役に立つかもしれないと考え、「ママリーチ」で事務局のメンバーに立候補し、Visionalのママたちに自分だからこそ伝えられることを共有していこうと決めました。
飯田:私は、今年に入って産育休から復職して、同じ部署で働くママさんから「ママリーチ」の存在を教えてもらいました。育休中、復職後はいろいろな人と繋がり、子育てや働き方などの情報を得たいと思っていたので、とてもいい場だと思いました。
私は「ママリーチ」に参加してまだ日が浅いですが、このコミュニティには、心理的安全性という言葉がしっくりくると思っています。働く姿だけを見ているとスーパーウーマンのように見える女性社員たちも、実はみな、子育てや働き方に関する同じような悩みを抱えていることが、「ママリーチ」内の自己紹介シートから伝わってきて、親しみと安心感を感じます。
──「ママリーチ」内ではどのような情報交換が行われているのでしょうか?
飯田:以前、私が子供服について質問をした際、驚くほど多くのアドバイスをいただいた上、自分では調べきれていなかったブランドを見つけることができました。皆さんの意見を聞き、子供にとっても私にとってもベストな選択ができたと感じています。
小池:同じ状況や悩みと向き合ってきたママたちが考え抜いたもの、調べ尽くしたものを教えてくれるので、私もこの場をすごく活用させてもらっています。例えば、「七五三の写真撮影の情報が知りたいです。」と聞けば、実体験に基づく情報をたくさん提供してもらえますし、そうした皆さんの知見の中から自分にとってのベストアンサーを見つけることができます。
飯田:また、中長期的な教育方針についても意見が交わされていて非常に参考になりますし、そうした情報が、夫とこれからの子育てについて話し合うきっかけに繋がったりもしていますね。
奥田:私は、アメリカから帰国後に再入社した際、ちょうどコロナ禍だったのですが、「ママリーチ」のSlackチャンネルで保育園が休園になった時の働き方について、リアルな情報を得ることができました。コロナ禍でなかなか対面で人に会いにくい時期でしたが、事前に社内のママたちの動きを参考にしながら準備しておくことで、イレギュラーな状況に陥っても働くことができたと思っています。
また、家族から子育てのサポートを得られにくい時期の仕事との両立や、時短からフルタイム勤務への移行に大きな不安があった時は、SlackやZoomを使い、全国にいる「ママリーチ」の皆さんにアドバイスをもらいました。皆さんと繋がり勇気をもらったおかげで、フルタイムで働く決意ができました。
──皆さんの話を伺うと、特別な時も日常的な場面においても「ママリーチ」があってよかったと感じているようですね。
飯田:はい。それに「ママリーチ」には、実はママじゃない人も入れるので、私はママになる前から入っておけばよかったと思ってます。それくらい皆さんから得られる有益な情報が多いですし、そもそもママになる前に知るべき情報はたくさんあると感じています。
小池:近い将来ママになりたい人や出産の準備を始めている人にも「ママリーチ」の扉を開いたのは、私が事務局のメンバーを務めていた時なんです。もともと「ママリーチ」は、子育て中のママだけが集まるコミュニティでしたが、私自身の体験から、ママになる前から、繋がりづくりや情報収集が必要だと感じていたので、未来を見据えて早い段階から準備したい人もこのコミュニティに入れるようにしました。
自分のキャリアに合わせた妊娠のタイミングや、現在の人事制度を踏まえた産前産後の働き方などを相談しながら、一緒に作戦を立てられるママの先輩って、これからママになることを考えている人にとってはとても貴重な存在になるはずです。私たちは、それぞれ所属組織や職種は違えど、同じ会社に集まっているという意味においては、少なからず近い価値観を持つ仲間同士だと思っています。だからこそ、こうした場を通して繋がりをつくることで、一緒になって子育てや働き方に関する悩みを解決していけると思います。
奥田:私も日々、皆さんの知識や経験談に助けられています。私にとって「ママリーチ」は、自分以外の意見を聞いて心を落ち着かせたり、自分の優先順位を改めて考える場にもなっています。
私は子供を授かる前までは、仕事で着実にキャリアを積み上げていく方たちを参考にしながら、自分の将来のキャリアをしっかりイメージして働いてきました。一方、ママになった後の自分の中には、「子供との時間を大切にしたい。」「子供の成長に必要な環境をつくっていきたい。」という思いも芽生えました。
もともと描いていたキャリアを進んでいるはずの自分と、しっかりと子供に向き合いたいと考える自分に乖離を感じて、悩み、葛藤したこともありましたが、「ママリーチ」の皆さんとの会話を通して、子育てについてもキャリアについても、「こうじゃなきゃいけない。」ではなく「こうじゃなくてもいいか。」と、良い意味で柔軟に考えられるようになりました。
自分たち自身の手で、誰もが安心して働ける環境づくりを進めていく。
──実際に、ママとして働く環境や周囲のサポートについてはどのように感じていますか?
飯田:私は、復職した時に、当たり前のようにママが働ける土壌があると感じました。例えば、私の部署にはママの先輩がいますし、その他の上司や同僚も、時短である私の業務をサポートしてくださいます。すごく理解があって、支えられていることを毎日のように実感しています。それはまさに、小池さんをはじめとした、これまでVisionalで働いてきた先輩のママたちが、ママが働きやすくなるための風土醸成をしてきてくれた結果だと思います。
奥田:私は家族の不幸を経験した後に復職した経験があるのですが、周囲の方々は、私の状況を受け入れ、温かく迎えてくれました。「なんて言葉をかけたらいいか正直分からないけれど、」と率直に伝えてくれた上で、「自分たちは奥田さんが働きやすいように全力で支援します。」と言ってくださったんです。そのありがたい言葉をもらって、もっと頑張ろうと思いました。
小池:私は、ママであることを特別に意識しないで働ける環境をありがたいなと思っています。入社当初は、会社全体の平均年齢が今よりも若く、まだまだママも少なかったこともあり、私自身が、子供がいることが働く上でマイナスになるかもしれないと感じてしまうことが少なからずありました。でも今はそうした空気は全くなく、子供がいてもいなくても同等に評価されますし、その上で、子育てしやすい柔軟な働き方を実現できています。
──最後に、これから「ママリーチ」の仲間になるかもしれない社内外の方たちに伝えたいことなどがあれば教えてください。
飯田:Visionalには、仕事と育児、どちらかを諦めるのではなく、しっかり両立しようと頑張っているママたちがたくさんいます。「ママリーチ」は、自分より少し先をいく先輩たちの背中を見て、気持ちが強く支えられる場所であることをお伝えしたいです。
奥田:私は「一緒に悩みませんか?」とお伝えしたいです。同じ悩みや葛藤、似たような境遇にあるママや、これからママになりたいと考えている方たちが約100人も集まっていて、きっと、困りごとを投げかけることで、新しい気付きや観点、可能性を見つけることができると思います。ぜひ、ママ同士で繋がって、一緒に悩みましょう。
小池:今回は「ママリーチ」のお話をさせていただきましたが、Visionalには非常に多様な社内コミュニティがあり、所属組織や職種の違いを越えて仲間づくりできる環境があります。
「ママリーチ」や「パパリーチ」もその一つですし、趣味などを通して繋がる部活動や、私もアライの立場を表明しているLGBTQ+&アライのコミュニティ「虹リーチ」もそうです。みんながそれぞれ自分の属するコミュニティの中でコネクションを築いて、様々な会話をしながら、新しい学びや気付きを得ています。もしかしたら今後は、「ママリーチ」と「パパリーチ」の合同イベントなど、各コミュニティが枠を越えてコラボレーションしていくこともあり得るかもしれません。
少し話がそれましたが、Visionalには、「ママリーチ」に限らず、自分の居場所や新しい仲間をつくる機会がたくさんあることを、この場をお借りしてお伝えしたかったです。
また、もしかしたら社外の方は、「Visionalは創業十数年の若い組織であるが故に、働き方に関する制度が整っていないのでは?」と不安に思うことがあるかもしれませんが、私が実際に社内から見てきたこの7年の間で、制度や仕組みは大きく変わり続けています。
Visional Wayのバリューの一つ「変わり続けるために、学び続ける」が象徴的なように、今後も、この会社は絶えず変わり続けていくはずですし、足りない制度や仕組みがあれば、私たち自身が意見を出し合って新たにつくっていくこともできると信じています。そのように、Visionalには自分たちで挙手して新しい変化を起こしていける機会がたくさんあるので、ぜひ一緒に、誰もが安心して働ける環境づくりに参加してもらえたら嬉しいです。
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