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豊かな海を未来へ引き継ぐアイディアをインフォグラフィックに。海と日本PROJECT in 東京「海洋インフォグラフィックコンテスト」に参加しました。

株式会社ビズリーチは、サステナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」の一環として、2023年8月19日に開催された、公益財団法人日本財団様の海を守る取り組みの一つ「海と日本プロジェクト in 東京『海洋インフォグラフィックコンテスト』」に参加いたしました。

私たちは、海洋問題の深刻さを発信する次世代の小学生の人材発掘・育成と、海洋問題への意識を喚起するプロのクリエイターの増員を目指すコンテストの趣旨に賛同し、協力企業として「ビズリーチ賞」を創設、当日の会場でノミネートされた皆様のプレゼンテーションを拝見しました。

今回は、当日のイベントの様子をお届けするとともに、「ビズリーチ賞」授賞作品についてご紹介します。


「ビズリーチ賞」創設の背景

ビズリーチは、サステナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」で、「未来のプロ人材育成」「技術開発支援」「新産業創出支援」に貢献することを目指しており、その一環として、環境問題について大人と子供が共に考える機会を増やしたいと考えています。

2022年3月には「BizReach Weekend ~SAVE THE SNOW PROJECTS~」のイベントを開催し、参加いただいた「ビズリーチ」会員の親子には、スキーの技術を学ぶだけでなく、スキーを楽しむために必要な雪資源を守る仕事について学ぶ体験もしていただきました。

そして、次なるテーマとして、私たちは「海」を選びました。日本は四方を海に囲まれた島国であり、排他的経済水域(EEZ)の面積は、国土面積の約12倍の広さの約447万平方キロメートルと、世界6位となっています。私たちが日々生活を営む上で欠かせない存在である一方で、海に関する問題は多岐にわたっており、また、こうした問題を解決しようと新技術や新産業も数多く生まれています。

そんな中、「海洋インフォグラフィックコンテスト」が海洋問題の深刻さを発信する次世代の小学生の人材発掘・育成と、海洋問題への意識を喚起するプロのクリエイターの増員を目指して開催されていることを知りました。

私たちは、豊かな海を未来へ引き継ぐアイディアをインフォグラフィックという形で広く世の中に広めるという影響力の大きさと、次世代の育成という点に感銘を受け、協力企業として「ビズリーチ賞」を設け、参加することになりました。


「海洋インフォグラフィックコンテスト」について

「海洋インフォグラフィックコンテスト」は、全国の小学生が海に関する自由研究を行い、最終ノミネートされた20名がデザイン専門学校の学生と協力してインフォグラフィックを制作し、コンテストでその内容を競い合うイベントです。公益財団法人日本財団の支援を受けて、海と日本プロジェクト in 東京が運営しています。以下に、その流れと当日の様子をご紹介します。

(1)海洋セミナーへの参加(2023年6月10日)

まず最初に、小学生はオンラインで開催される「海洋セミナー」に参加します。セミナーは「海にはどんな問題や見方があるのかを学習し、取り組む自由研究のテーマを幅広く考えてみよう」をテーマに、協力企業が海に関する様々な情報提供を行います。

ビズリーチは、「海にかかわるお仕事と海を守る人」をテーマにプレゼンテーションを行いました。海には様々な仕事があることを子供たちへ伝えるとともに、仕事理解を深めるツールとして「お仕事インタビューシート」を無料で配布しました。また、活用例として、当日会場にいらっしゃった、司会の鈴木香里武さん、同じく協力企業として参加されていた古野電気株式会社の大古詩織さんに回答いただきました。

セミナーの様子はYouTubeにて公開されていますので、よろしければご覧ください。

このセミナー動画の視聴回数は1,000回を超え、多くの方に視聴いただいたセミナーになりました。セミナーを視聴された小学生は、ここで得た知見や、日頃感じている海に関しての疑問や課題をもとに自由研究を行い、「自由研究レポート」としてコンテストに応募しました。

(2)美術学生とのインフォグラフィック制作

全国の小学生からの応募の内、20作品がノミネートされ、美術学生とのインフォグラフィック制作が実施されます。美術学生は小学生がまとめた自由研究について、テーマや課題、背景などを深掘りし、最終的にインフォグラフィックというアウトプットに仕上げます。

小学生の自由研究が美術学生の手により、
インフォグラフィックへとデザインされます。

(3)海洋インフォグラフィックコンテスト当日(2023年8月19日)

そして、コンテスト当日を迎えます。ノミネートされた20組の小学生と美術学生がステージ上でプレゼンテーションを実施し、各賞の受賞作品が決定します。

当日は、海に関する環境問題、食文化、生物、新技術、新産業など、幅広く多様なテーマのプレゼンテーションが実施されました。中には、文献での調査や、実際にそのテーマに精通している方にインタビューをしたり、生体を集めて比較したりなど、綿密なリサーチと深い考察をされているものが数多くありました。また、プレゼンテーションの際に、小学生と美術学生が衣装を揃えたり、キャッチフレーズを作るなど、より伝わりやすくするための工夫も多数あり、どの作品も海に対する情熱を感じることができました。

プレゼンテーションの様子

※コンテスト当日の動画は、こちら。


ビズリーチ賞授賞作品

ビズリーチ賞に選ばせていただいたのは、以下の作品です。

『巨大化するごみの島「GPGP」から私達の海と生きものを守ろう!』
原案:藤田桜さん(小学2年生)
デザイン:若林奈那さん(御茶の水美術専門学校)

選定理由は、「GPGP」という課題の大きさと、私たちでも取り組むことができる3Rの大切さ、そして未来への挑戦までをしっかり書かれている点です。ビズリーチとしても、日本を元気にするため、未来に向けた挑戦として新しい産業の必要性を感じていたので、そうした挑戦を見据えている点にも共感し、選ばせていただきました。また、イルカのイラストが印象的で、多くの人の目に留まりやすいデザインだと感じた点です。

写真左:若林さん  中央:伊藤. 右:藤田さん

上記の選定理由を、会場で選考を担当した伊藤綾(株式会社ビズリーチ ビズリーチ事業部 ビジネス開発統括部 統括部長)からお伝えしたところ、受賞者のお二人から、以下のようなコメントもいただきました。

藤田桜さん(小学2年生)
ビズリーチ賞に選んでいただきありがとうございます。私たちの作ったポスターを見て、ゴミの島の問題を知ってもらい、海の生き物を守るために一人一人に何かできるか考えてもらえたら嬉しいです。

若林奈那さん(御茶の水美術専門学校)
ビズリーチ賞というとても輝かしい賞を頂けて誠に光栄です。ありがとうございます。名前が呼ばれた時、気持ちが舞い上がり胸が高鳴りました。
このポスターで海の生き物を大切にしたいという気持ちの人が少しでも増えたら嬉しいです。受賞したことで自分の自信に繋がりました。この経験を生かしていろんな事に挑戦していきたいです。


作品は紙製のオリジナルクリアファイルに

ビズリーチ賞の授賞作品は紙製のクリアファイルにプリントされ、ビズリーチが出展する展示会での配布や、営業資料用のファイルとして活用されます。

ビズリーチは、顧客として業界を問わず多くの企業がいます。そのため、日頃、海とは関わりの少ない企業に対しても、インフォグラフィックをプリントした紙製のオリジナルクリアファイルの配布を通して、海の環境問題をお伝えしたいと考えています。

また、環境に配慮し、クリアファイルの素材は従来のプラスチック製でなく、紙製を選び作成しました。


コンテストに参加して

小学生の参加者の皆さんが選んだ研究テーマは、大人の私でも初めて知るものばかりでした。一方で、小学生本人がそのテーマに取り組んだ理由の多くは、「海の生き物が好きだから」「電車から見た海が緑色になっていることに気が付いて」「学校の友達が魚を苦手としていたから」など、シンプルなものでした。大人でも難しいと思う事柄も、彼ら彼女らの身近な事柄や率直な興味関心、疑問が、きっかけとなっていることに驚きがありました。

環境問題は、普段の生活の中で、通り過ぎてしまうことも少なくありません。改めてこのコンテストを通じて、海の環境問題に対して「知る」ことの重要性を感じることができました。

今後もビズリーチは「みらい投資プロジェクト」を通して、こうした取り組みを応援していきたいと思います。


「みらい投資プロジェクト」について

最後に、株式会社ビズリーチのサステナビリティプログラム「みらい投資プロジェクト」について紹介します。このプロジェクトは、教育・官公庁・NPO・新産業など、プロ人材の力を必要とする社会貢献性の高い領域を対象に、当社がパートナーと共に、社会の課題解決を通じてより良い未来の実現を目指すプログラムです。本プログラムを通じて、「未来のプロフェッショナル人材の育成」や「未来の新産業創出支援」などに取り組んでいます。

※「みらい投資プロジェクト」のこれまでの取り組みは、こちら。

・国立高等専門学校機構(高専機構)と取り組む未来のプロ人材育成「副業先生を通じた最先端教育の提供」

・宇宙航空研究開発機構(JAXA)と取り組む未来の新産業創出支援「宇宙分野に関わる人材の育成」

・公益財団法人福武財団と取り組む未来のプロ人材育成「アートを通じた学びのプログラムの提供」

・慶應義塾と取り組む未来の新産業創出支援「慶應版 EIR(客員起業家)モデル・世界レベルのスタートアップ企業創出」


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この記事の執筆担当者

爲近敦夫/Tamechika Atsuo
フィールドマーケティング業界でキャリアをスタートし、インドネシア・インドでの海外事業の立ち上げや事業推進を経験。2017年に株式会社ビズリーチに入社後、民間企業・官公庁の人材採用支援を行った後、「みらい投資プロジェクト」事務局の一員として企画・運営を担当。プライベートでは、俳優・演出家として演劇活動を行う。


「All Visional」Twitterアカウントは、こちら


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