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いつまでも、キャリアに伴走し続けるサービスへ。ビズリーチ事業部 プロダクトマネジメント部の取り組み。

ビズリーチ事業部のプロダクトマネジメント部では、「ビズリーチ」を進化させ続けるために、様々な施策に取り組んでいます。

今回は、この組織をリードする山﨑吉倫さんに、プロダクトマネジメント部のミッションや今後の構想についてお話を聞きました。

※本記事内の写真の撮影は、ソーシャルディスタンスを保ちながら行いました。


プロフィール

山﨑 吉倫/Yamazaki Yoshinori
2002年、株式会社野村総合研究所に入社し、大手クライアントのシステムコンサルタントやプロジェクトマネジメントに従事。2006年、株式会社リクルートに転職。約4年間、システム系の部署における開発内製化のプロジェクトマネージャーや、「カーセンサー」「ゼクシイ」「スタディサプリ進路」などのUI/UX領域のマネージャーを務め、その後「ゼクシィ」の商品企画部門の部長、プロダクトマネジメントを務める。2020年1月、株式会社ビズリーチに入社。2020年8月より、ビズリーチ事業部プロダクトマネジメント部の部長を務める。


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ライフイベントの一つ「転職」の体験を、より良いものに変えていきたい。

──はじめに、これまでの経歴について教えてください。

2002年に、新卒で野村総合研究所(NRI)に入社したのがキャリアのスタートです。僕が就職活動をしていた当時は、ITが世の中に浸透し始めた時期で、それまでオフラインでやっていたことが、次から次へとオンラインへ移行していくタイミングでした。ネットで物を買えるようになったり、就職活動においては、企業へのオンラインエントリーが一般化され始めた頃です。

そうした時代背景の中で、「将来は、ITを使ったビジネスを創れる人になりたい」という想いを持つようになりました。僕は文系の学部出身だったので、まずはIT関連の基礎知識やスキルを身に付けたいと考え、ITコンサルやSIerの企業を中心に就活をしていました。そして、ご縁があったNRIに入社した、という経緯です。

もともと学生時代にエンジニアリングやプロダクトづくりの経験があったわけではなかったので、入社してからしばらくは苦労の日々が続き、2年目の時は本気で逃げ出したいと考えたこともありました。ただ、ここで逃げ出しても、きっとこの先に大きな壁を乗り越えることはできないだろうと思い、たとえ辛くても、まず3年間はやり切ってやろうと決めました。

そしてがむしゃらに仕事に向き合い続け、4年目を迎えたタイミングで、お客様の会社に常駐し、プロジェクトリーダーを任せていただきました。そのお客様先の担当の方と二人三脚でプロジェクトを遂行し、一定の成果を実現することができて、初めて心から「仕事が楽しい」という達成感を感じることができました。

そして、そう思えた今こそが、次の挑戦へ向かうタイミングだと考え、転職活動を始めました。「ITを使ったビジネスに挑戦してみたい」という想いは変わらずに持ち続けていて、まっさきに思い付いたのがリクルートでした。結果、ご縁をいただき、2006年、26歳の時にリクルートへ転職しました。

──リクルートでは、どのような経験を積んできたのでしょうか?

はじめは、社内のプロダクト開発系の部門に配属され、リクルート独自の短納期開発方法論の検討などを担当していました。ただ、もともと「ネットの企画をしたい」と考えていたので、30歳の頃に希望を出して「カーセンサー」のネットの企画部門に異動し、ネットの新商品の開発や、サイトやアプリのUI/UXの改善を担当しました。

その後、ネットの企画やマーケを事業部横断で担当する組織が立ち上がることになり、「カーセンサー」「ゼクシイ」「スタディサプリ」など、様々なサービスにおけるUI/UX領域を管轄する部署へ異動し、そこでマネージャー職を務めた時期を含め計4年ほど在籍しました。

その後に、「より深く事業づくりにコミットしたい」という想いから、「ゼクシイ」の事業部に異動して、プロダクトマネジメントを担当させていただく機会をもらいました。当時、僕自身が結婚をしたばかりのタイミングでもあったので、「結婚してよかった。結婚式を挙げてよかった。」と思ってもらえるカップルを増やしたいという想いが強まり、新郎新婦にとって、結婚式という「ライフイベント」の体験をより良いものにするために、様々な施策に挑みました。

そして、ちょうど40歳を目前にしたタイミングで、「人生100年時代」における40代、その先の50代、60代の人生、キャリアをどう歩みたいか、改めて深く見つめ直し、リクルート以外のキャリアの選択肢を模索し始めました。

──ビズリーチへの入社を決めた理由について教えてください。

深く見つめ直した結果、条件や勤務地など多くの判断軸がありますが、シンプルに、「好きな仕事」を「好きな仲間」たちとやることが自分にとって一番幸せなんだとという結論に至りました。

「好きな仕事」については一人でも情報収集できますが、「好きな仲間」については、実際にその会社で働く社員に会いに行かなければ分からないので、当時は、いくつかの会社に伺い、いろいろな方にお話を聞いていました。

そうした時期に、酒井(哲也)さん(取締役副社長 兼 ビズリーチ事業部 事業部長)古野(了大)さん(執行役員 兼 HRMOS事業部 事業部長)とお話しする機会をいただきました。仕事観や、人生を通して実現したいことなど、共感するポイントが非常に多く驚きました。

その後も、「もっとビズリーチの方たちと話してみたい」とお願いして、外山(英幸)さん(執行役員 兼 CTO)や酒見(憂)さん(ビズリーチ事業部 プロダクトマネジメント部)をはじめ、プロダクト企画、開発に関わる方々ともお話しすることができました。

次第に、ビズリーチで働く人たちのことをどんどん好きになっていきました。もっと言うと、一人一人の個人としての魅力はもちろん、同じバリューに共感する仲間が集まった組織としての魅力に惹かれていきました。一人ではできない大きなことを、仲間たちと一緒に実現する。そうした働き方が、自分に合っていると思いました。

また、いろいろな話を聞くなかで、とりわけビズリーチ事業への共感が強くなりました。リクルートで、結婚や車の購入など、人生において数度あるかないかの「ライフイベント」の領域に携わっていた僕にとって、「転職」は、とても親和性の高いテーマです。

何より、僕自身が、40歳を前にして今後のキャリアについて考えるうえで「ビズリーチ」を使っていた経験もあったので、「プロフェッショナルに、選択肢と可能性を」という事業部のミッションを聞いた時、強く共感しました。

僕と同じようにキャリアについて迷い葛藤している方たちへ、「ビズリーチ」を通して、一つでも多くの「選択肢」と「可能性」を提示していきたい。そうした想いをここで実現したいと考え、ビズリーチへの入社を決めました。

──実際に入社してみて、何か感じたことはいかがでしたか?

入社する前から何名もの社員に会っていたのですが、実際に入ってみると、改めて、働くことを通して5つのバリューを体現しようと努めている仲間が数多く集まっていることに気付きました。

また、ビズリーチ事業部は、Visionalの中では最も大きな組織であるが故、組織やコミュニケーション、意思決定など仕組み化も進んでいましたが、組織としての意思決定のスピードと、その決定をスピーディーに実現に移すための実行力には驚かされました。コロナウイルスの感染拡大を踏まえた事業計画の見直しや、それに伴うアクションも非常に速く、入社したばかりの頃は圧倒されたのを覚えています。


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採用企業様と求職者様、双方にとって価値あるマッチングを目指す。

──続いて、ビズリーチ事業部のプロダクトマネジメント部について教えてください。

一番の目的は、エンジニアやデザイナーをはじめとする様々な職種の仲間たちと一緒に、「ビズリーチ」というプロダクトを進化させ続けること。そして同時に、事業の更なる成長を実現することです。

僕はよく、リクルート用語でいう「ロマンとソロバン」という言葉を使って説明するのですが、「ロマン」とはつまり、ビズリーチ事業部のミッション「プロフェッショナルに、選択肢と可能性を」のことです。ご利用いただくカスタマーに、将来のキャリアに希望を感じてもらえるようなプロダクトを目指していきます。

一方、「ソロバン」は、事業としての収益面を指します。僕たちは「ロマン」を掲げながらも、事業継続のために収益をあげ続けていかなければなりません。「ロマン」と「ソロバン」、この両方の実現を、様々な部署の仲間たちとともに目指していくことが、プロダクトマネジメント部のミッションです。

マーケットの変化に合わせて、プロダクトマネジメント部の構成も変わり続けていますが、現在の組織は、カスタマーにご利用いただくWeb版、アプリ版のプロダクトを磨き続ける「プロダクトマネジメントグループ」「デザイングループ」と、カスタマーとのコミュニケーション領域を担う「CRMグループ」という3つのグループによって構成されています。

──山﨑さんは、これまで数々のサービス企画・開発に携わってきたと思いますが、「ビズリーチ」というサービス・プロダクトについて、どのように捉えていますか?

ビジネスモデルの観点から言うと、採用企業様と求職者様のマッチングが肝になる事業です。サービスの成長に伴い、利用企業社数・登録会員数の双方が増えていくと、何かしらの施策を実行しなければ、それぞれにとっての最適なマッチングが成立しにくくなってしまいます。

利用企業社数・登録会員数の増加を目指しながら、同時に、どのように、マッチング数、つまり、転職実現(企業様からすると、採用実現)の数を増やしていくか。まさに今、プロダクトとマーケティングを軸とした事業戦略を推進する枝廣(憲)さん(執行役員 兼 CSO)たちのチームと一緒に試行錯誤を重ねています。

また、収益面からするとマッチングの数を増やすことは大事ですが、一方で僕たちは、それだけを追っているわけではありません。一番大切なのは、採用企業様と求職者様の双方にとって「価値あるマッチング」を生み出すことです。

僕たちが本当に目指しているのは、求職者様の転職実現の先に、その方の新しいキャリアの「可能性」を開いていくこと。そして、採用企業様の観点でいうと、採用実現を通して事業や会社の成長を推進していくことです。

Visionalには、「価値あることを、正しくやろう」というバリューがありますが、これがそのまま、それぞれの業務における判断基準となっており、必要以上のコミュニケーションをしなくても、一人一人が同じ方向に向けて進むことができます。職種を問わずバリューが浸透していることが、僕たちの組織としての強みだと思います。


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カスタマーとのコミュニケーションを「点」から「線」へ変えていく。

──「ロマン」と「ソロバン」の両方を実現していくうえで、今後の構想について教えてください。

「ロマン」の話でいうと、「プロフェッショナルに、選択肢と可能性を」というミッションを実現するために、カスタマーにとっての有料サービスの付加価値をより高めていきます。

具体的には、現在、カスタマーマーケティング部を中心として、キャリア開発を支援する学習サービスなどを考えています。酒井さんや楠瀬(大介)さん(ビズリーチ事業部 カスタマー統括部 部長)の話にも通じますが、「転職が決まったら退会する」という刹那的なものではなく、その方のキャリアにいつまでも伴走し続けるサービスを目指しています。

一方、「ソロバン」の話でいうと、転職サービス市場におけるシェアを、さらに拡大していかなければなりません。収益を増やすうえでの一つの鍵が新規会員の増加ですが、「ビズリーチ」は、求人広告サービスとは異なり、インターネット上で数多くの求人ページを公開しているわけではありません。ですので、そうした他社のサービスと比べると、SEOによる圧倒的な流入を狙うことは難しいかもしれません。

それであれば、新規会員の増加を目指しつつも、一度接点を持ったカスタマーとのコミュニケーションをより深めていく、つまり、コミュニケーションを「点」から「線」に変え、継続的にサービスをご利用いただけるようにするほうが、効率が良い、そして、それこそが他社のサービスとの差別化ポイントにもなっていくのではないかと思っています。

──カスタマーとのコミュニケーションを「点」から「線」に変えていくために、どのような施策を考えているのでしょうか?

先ほど少し触れた、キャリア開発を支援する学習サービスなどは、カスタマーに伴走し続けるための施策の一つです。また、それだけでなく、定期的に接点を保ち続けるために、読み物などのコンテンツが必要になってくると考えています。

例えば、「転職のノウハウ」「転職マーケットの最新情報」といったニュース感覚で読める記事や、「人生100年時代における働き方を考える」といった特集などが考えられます。ニュースアプリのように、プッシュ通知がきたら定期的にチェックする。こうしたユーザー体験を「ビズリーチ」で実現したいです。

また、そうしたコンテンツがビズリーチ独自のものであればあるほど、転職を終えた方にも継続的にサービスを利用していただけるかもしれません。現状、あくまでも構想ではありますが、将来的にそうした「メディア」をつくっていきたいという想いがあります。

──そうしたアイデアが生まれた経緯について教えてください。

僕が、前職で「ゼクシイ」の事業部で働いていたことの影響が大きいかもしれません。継続的にユーザーと接点を持つために、事業部内に強力なコンテンツの編集体制が整っており、そうして生み出されたコンテンツによってユーザーの行動が変わる事例を何度も見てきました。

それだけでなく、当時、雑誌とアプリを連動させてコンテンツを届けるプロジェクトに携わっていたのですが、それによりユーザーのタイムシェアを大きくしてきた経験もあったので、コンテンツ施策には大きな可能性を感じています。

また、僕たちは「ビズリーチ」のカスタマーへ、定期的に職務経歴書をアップデートすることを勧めたり、将来的にはキャリア開発を支援する学習サービスなどの提供を考えていますが、実際に、毎日のように自らのキャリアについて考え続けている人は、まだまだ少ないと思っています。

そこで、キャリアや転職のマインドシェアが少ない人たちに向けて、気軽に、ちょっとした空き時間で触れられるコンテンツを提供していくことが有用だと考えています。

先日リニューアルした「キャリトレ」アプリは「動画と記事で学べる20代のキャリアアプリ」がコンセプトになっています。これからの時代、若い世代に関わらず、テキストだけではない、様々な形のコンテンツが求められてくると思いますので、時代に合わせたコンテンツやメディアづくりに挑戦していきたいと考えています。今すぐ転職を考えていないカスタマーへ向けた施策については、まだまだできること、やるべきことがあると思っています。

こうした企画の立案や実行は、もしかしたら、他の企業ではマーケティング組織の役割にあたるかもしれませんし、実際にビズリーチ事業部のカスタマーマーケティング部が主導している企画もあります。しかし僕たちは、社内の仲間たちと連携しながら、組織の枠に囚われず、大きな挑戦を重ねていくつもりです。

──最後に、未来の仲間へメッセージをお願いします。

人生100年時代、終身雇用の崩壊も叫ばれるこれからの世の中においては、年代や職種を問わず、「転職」や「キャリア」について考えることが、より当たり前になっていくはずです。

そうした大きな時代の変化のなかで、カスタマーへ「選択肢」と「可能性」を示していく。こうした私たちが掲げるミッション、「ロマン」に共感する方と、ぜひ一緒に働きたいと思っています。

──本日は、ありがとうございました!

とんでもないです、こちらこそ、ありがとうございました!


この記事の執筆担当者

松本 侃士/Matsumoto Tsuyoshi
1991年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2014年、音楽メディア企業に新卒入社し、音楽雑誌・ウェブサイトの編集や、採用などを経験。2018年、株式会社ビズリーチへ編集者として入社。現在は、人財採用本部・採用マーケティンググループで、「ALL VISIONAL」の運営などを担当している。


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